勢い止まらない!先日、X Gamesの本山とも言えるコロラドのアスペン大会ビッグエアーで、鮮烈な金メダル・デビューを飾った鬼塚雅が、今度はノルウェー大会で銀メダルを獲得した!
今回は、新ルールが採用された。
これまでのX Gamesビッグエアー大会では、2本の違った回転トリックの最高得点の合計スコアを争うルール。
その意味は、2つの最高峰トリックを持っていれば、上位確率が高まるということである。
しかし、そのフォーマットだと決められた時間のジャム・セッションで、ともかく2つのトリックの完成度を下げるような動きになりがちだった。
それを解消すべく、今回は25分間のジャム・セッションで、全体の印象度をジャッジングするというもの。
つまり、様々なバリエーション・トリックを持った選手が、勝てるというルールだ。
フラットなバックサイドスピン、フロントサイドスピン、さらには縦回転、3D回転など、バランスよく様々な技を持った選手が
勝ち残れるというルールである。
先日、お伝えしたUS OPENでもトランジション・ジャンプなどを加えるなどして、スロープスタイルのコースはさらに難易度を
増したが、このビッグエアーの世界でもまた一歩、レベルアップされたジャッジング・システム。
鬼塚は、ジャム・セッションの5本トライできる中で、バックサイド・ダブルコーク1080、フロントサイド1080ミュート、
さらにラストには、伝家の宝刀とも言えるキャブ1080ステールフィッシュをメイク。
この3本のジャンプが評価されて見事に銀メダルを獲得。
一方、アンナ・ガッサーは、 キャブ・ダブルアンダーフリップ900ミュート、フロントサイド・ダブルアンダーフリップ900インディ、バックサイド・ダブルコーク1080メランコリー、そしてキャブ・ダブルコーク1080をメイク。
4つのトリックを決めた上、さらに縦回転、3Dトリックのバリエーションの多さで金メダル獲得となった。
村瀬心椛は昨年は銀メダル、2年前は鮮烈なデビューで金メダルを飾った縁起の良いノルウェーという地だったが、5位となった。
バックサイド720ミュート、フロントサイド900、ダブルアンダーフリップ900インディ、さらには大技バックサイド ダブルコーク1260ミュート にもトライ。しかし、これは着地に嫌われてピタっと収めることができずに減点。最後は、果敢にフロントサイド・ダブルコーク1080ミュートを放つも転倒し、万事休す。
それでも銅メダルにローラー・ブルーイン、4位にジェイミー・アンダーソンだったとを考えれば、かなり立派な成績。決勝選手の中では、極めて若い15歳でもあり、今後の戦いにおいて大きな糧となったことだろう。
X Gamesの大会フォーマットは、これまでにも多くの国際大会のフォーマットにも影響を及ぼしており、この先、行われる北京オリンピックではどんなビッグエアー大会ルールになるのが気になるところだ。
スノーボードの競技は、より難しく、見ている人がエキサイティングなものを求める傾向が強いので、このようなジャムセッションは採用される可能性もあるだろう。
Women’s Snowboard Big Air Final
Rank | Name |
---|---|
1 | Anna Gasser |
2 | Miyabi Onitsuka |
3 | Laurie Blouin |
4 | Jamie Anderson |
5 | Kokomo Murase |
6 | Zoi Sadowski-Synnott |
7 | Enni Rukajarvi |
8 | Brooke Voigt |