WORLD SNOWBOARD INVITATIONAL 2005

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大地 on 420の観戦記

毎春、恒例のウィスラーのスプリング・フェスティバルでは、スノーボードのビッグ・コンペティションが行われる。dmkでも毎年レポートをお届けして来ているが、この大会のレポートはdmk新スタッフの登竜門とも言えるワーク。今年も昨年から撮影を行って来た大地 in 420が、レポートのみならず写真撮影も行いこの模様をお届けするぞ。過去この大会、SIMSが冠の時代に日本から来たライオが並みいる強豪ライダーを破ったというビッグな出来事も起きたが、今年はどんなだったのだろう。

STORY & PHOTO by DAICHI on 420

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ど~もど~も、初登場の大地です!
このような大会レポートを書くのは初めてですが、みなさんにこの大会の様子が伝わるように頑張ってレポートします。

この大会、毎年超ビッグ・ネームのライダーたちが来ることで有名ですが、今年は残念ながらあまり有名選手が来ていませんでした。しかし、日本では無名のライダーたちが、カッコいいスタイルを見せてくれました。今の時代、名前うんぬんでなく、どんどん新しいライダーが台頭して来ているんだ、と思いました。それでは、早速、大会内容お伝えしまーす。

Slopestyle

9日、ラッキー晴れ!

スロープスタイルのアイテム
ダウンレール→ 2Wey キッカー(地元ではシャックと呼ばれてる)→ボックス or キンクレール→トランスファーキッカー→ 2Wey キッカー→ラストはクウォーター

ライダーたちは終始リラックスモードでトレーニングしてた模様!
ビックネームが少ないのが原因なのか?ギャラリーも少ないこの感じ
ご立派なスロープのコースがある割には、ちょっと草大会みたいな空気が流れちゃっているような、言い過ぎかな。

今年はウィスラー自体が雪不足で客足が少ない!それでもってつい最近雪が降り出したけど、ベースで行うハズだったビック・エアーには雪が間に合わず山の中でのスロープスタイルに変更!それがやっぱり仇になったかな~。
ま~そんなこんなで全体的に盛り下がっちゃってるんだけど、スロープが始まっちゃえば文句なく盛り上がるよね!
観戦に来てるギャラリーたちはラッキーよね 人が少ないから結構見れちゃうんだからさ。
お・と・く!なんて
さてさてそろそろ大会結果でもおりまぜていきましょー

Men’s Slopestye Final Result
1 Neil Connolly
2 Brad Martin
3 Mark Andre-Tarte
4 Mike Osachuk
5 Travis Williams

Women’s Slopestye Final Result
1 Spencer O’brien
2 Susi Davis
3 Star of Peace Quinn

優勝したのはパイプからスロープまでこなす地元カナダのニール・コネリー。ボックスでは、 540アウト、トランスファーのキッカーではキャブ900、最後のクォーターではビッグにバックフリップを決めたぞ。
さらにもっとくわしいことを伝えたかったんだけど~、ニールはノーマークでした。どーもすいません。
ここだけはチェキってたんだけどキャブナインは結構いい感じでバチコーンって着ってたよ。


左)ブーツを忘れたにも関わらず今日も元気にメディアにPRまくったマーク・アンドレ・ターレ
右)優勝したニール・コネリーはスムーズに技をこなすスタリッシュ・ライダーだった。

ビックネームが少ない中でマーク・アンドレが優勝だなって考えちゃってたな。
そんな簡単に仕事させてくれないね~なんて思いながらね。
速報ニュースでも書いてるけどマーク、当日にブーツ忘れちゃうんだもん。それ聞いたのスロープ終わってからだからね。だから、「練習しにこないな~」なんて心配していたんだけど~。

肝心のスロープ大会の本戦の日に、ブーツがなくて練習ができない事態に陥ったマーク・アンドレ・ターレ。本戦前の練習する時間は、残念ながらまったくなかった様子。ぶっつけ本番じゃん!
持ち前の勝負魂が炸裂して、スーパーファイナルに残るためのトップ5位通過はギリギリ確保はできた。決勝でもちろん優勝するハズだったけど、決勝はたった1本の勝負でトランスファーでの決定的な着地ミス。残念としかいえないよ。ファイナルに近づくにつれて雲がでてきて、ライダーたちを困らせたはずだな。きっとカメラマンたちも、いい絵が撮りにくくて困ったんじゃないかな?

マークのルーティーンはシャックで540、 BOX OUTでフロントフリップ、トランスファーで720、2Weyキッカーでキャブ720でした。

これから注目されそうなライダーも紹介しておきます。

オークリーのデレック先生は「見てくれオレが連れて来たヤング・ライダーを!」ということで2名のスーパーキッズ(15歳前後か!?)を紹介してくれた。このキッズはジャーミー&マットという名前で、はっきり言って大人ライダー並みにうまかったな。キャブ720や900をかなり安定感抜群に決めてしまうんだからね。
ウエアの着こなしもちょっとヤンチャでいい感じだな。すでにこの年でカッコいいオーラがかなり出ていた。
今後の彼らにこうご期待!


左)ショーン・ホワイトよりもずっと若いオークレー小僧。この世界ますますヤバいキッズ・ライダーが登場するんだようね。
右)今回も一番目立ったマークは、拡声器野郎といっしょにノリノリのパフォーマンス

それから~ BIG HITではマイク・ページが名を上げていますが、大会に出なかったはずなんですけど~、BIG HITにだけ出ていたっぽい!
入賞者リストを見ながら、えー、参加していたのかよ!って思ったよ。
オレが知らな過ぎじゃね~?って思ったそこのあなた!マジでいなかったんだって!これマジ話です!

大会中にゴールエリアに現れたさんま系カナディアン!拡声器持って大会を沸かせてくれた不思議な人。そう言えば、昨年もラッパを吹きながら、マークのビッグ・エアーを盛り上げていた奴がいるけど、「あっ、同じ奴だ!」
すげーHappyな奴でマークとは、友達のようだ。

スロープの大会ってコースが長いから他の大会と違って、1人の選手のすべてのランをチェックすることって不可能。だけど、オレが見ていたそれぞれのセクションで、選手たちは超ビッグに720とか900、あとは華麗な擦り技を見せてくれて印象的だったな。彼らの多くは日本には馴染みの薄い無名ライダーだけど、普段ウィスラーを滑っている選手も多く、本当にうまかった。間近で見ていて迫力もあったし、スロープ大会は改めておもしろいなあ、と感じました。

Superpipe

10日スーパーパイプ!天気は最悪、曇っちゃってライダーはもちろんカメラマンも観客も泣いちゃうよ~な天気だな。
そして相変わらずの大物が少ない大会は引き続き続いている模様。
エントリー紙にはキア・ディロンなんかも書いてあるのに、当日バックレです!

私ごとですが・・・、昔キアを見てボード楽しそ~って、思ってスノーボードに入り込んだんだけど。パイプにキアがいるとドキドキするもん!←あ~これ恋心と違うからね。でも、いないんだな~、まいった!

突然ですが、ここいら辺でパイプの結果をどーぞ↓

Men’s Superpipe Final Result
1 Brad Martin
2 Crispin Lipscomb
3 Justin Lamoureux
4 Elijah Teter
5 Dan Raymond
6 Jesse Kumlea
7 Jeff Batochelor
8 Jed Anderson

Women’s Superpipe Final Result
1 Tricia Byrnes
2 Maelle Ricker
3 Autumn Rose
4 Katie Tsuyuki
5 Sarah Conrad

Superhit : Elijah Teter
McTwist: Jamie Parker

優勝したブラット・マーティンはローカルで結構目立つ存在なんだ。そのブラット・マーティンに朝食時にふと見かけたその時、もしかしてなんて思ったんだけど、そのもしかしてが的中した。その時の写真がこれ!


左)この風貌、絶対に活躍するに違いないと思ったぜ。こいつがブラット・、アーティングだ。
右)かなりぶっ飛んでいるクリスピン。スピン技にキレがあって、カッコ良かったなあ。

パイプで練習していてカナダの最も実力者と言われるクリスピン・リップスコム。その他、対抗としては同じくこのパイプで練習を重ねているカナダのジャスティン・ラモルー、さらにはアメリカのテーター兄弟のエリージャ・テーター(注:兄エイブ、妹ハンナの有名兄弟)あたりが、くるっておもってた。
ん~だけど~、終わってみたら優勝は、伏兵とも言えるブラッド・マーティンだった。

大会はジャム形式だから、1本でも良いスコアを稼げば上位に入れる方式。クリスピンは何度もトップに迫るポイントに迫りながら、ブラッドの2本目に出した27.8には及ばなかった。クリスピンが出したポイントは、1本目27.2、5本目に27.5で、たった0.3ポイント届かなかった~。
優勝のブラッドは、2本目以外のポイントは、1本目に25.2を出すも、後は11ポイントや6ポイントなど、失敗ラン。実力では明らかにクリスピンが上に見えたんだけど、やっぱし2本目のポイントが生きて見事に春王者に輝いたんよ。

だけど、オレ、このブラットのランって特別に印象に残っていないんだ。まあ、確かにうまいはうまいと思っていたんだけど。それで、後でビデオ・チェックして思ったのだけど、ジャッジの方、高さのポイント忘れていない!? クリスピンの方が明らかに高さがあって、迫力に満ちた演技だったんだ。だから、この日、多くのギャラリーも「あれっ、なんでクリスピンが優勝でないの?」と思ったような気がする。まあ、天候も悪かったし、マーティンは同じような高さのエアーで無難にまとめた、という感もあるからジャッジ好みのランだったかな?とも思うのだけど。

あと、2位のジャスティンも結構高さ出してきたな~。メイク率も高かったし見ててすっげー気持ちよかった。マイク・マイケルチャックなんかも頑張っている感出すぎだけど、ギャラリーを沸かせるのに彼の存在は大きいと思う。チャックフリップなんかもWでやっちゃうし、若い選手もチャックフリップの後はみんな「ナイスだな~」みたいに声かけてるあたりが印象的だった。やっぱりみんなリスペクトしてるんだろな。凄いいい光景だった。あらためてスノーボードっていいな~、なんて再確認させてもらっちゃったな。

5位のダンも大会盛り上げるためにってノリでバシバシドロップしてたし大会終わってみたら結構盛り上がったな~って。

その他、男子で目立ったのは8位に入ったジェド・アンダーソン。彼はまだ 13歳という若い年齢ながら、ボード操り術の妙で相当スタイリッシュ。大会終了後、ジェドのお母さんがコメントをしてくれたんだけど
「ウチの息子は、パイプは得意でないのよ。もっぱらレールとか擦り系でジブがうまいのよね。だけど、良い結果が出て嬉しいわ。あと、最近、ジェドはジブのうまさが認めれてNOMISのライダーになれたのよ」なんて言っちゃって得意げにとっても喜んでたな~。
そしてジェド「NOMISのライダーになれて嬉しいよ」 とのコメント!ジェドはちょっとシャイかな?なんて結構感じたけど、そこがまたナイス・ボーイな印象。

それからジェドの母ちゃんはなんと、ボードをやってしまうのです!結構お年を召していらっしゃるのかもしれないけど、ナイスな笑顔と気迫でボードも楽しんじゃうんだな。カメラ向けたらちょっと恥ずかしがりながらサングラスとっちゃって写る気満々!これからグラビアでも?なんて言いそうになっちゃった! そういう趣味はないけどね。
ケール・スティーブン(注:ケールステファン←これ日本人が呼ぶ時に使ってるみたいだけど本人曰くスティーブンって愛称でよろしくよって昨年言ってたな)のママも62歳でBOXこするしキッカーも入っちゃうような人なんだけど、ジェドの母ちゃんもそういう部類の人になりそうだな。オレはまだ25歳だけど、将来こんなママたちのように、年取っても楽しくスノーボードをやって行きたいね。


左)見事な高さのエリージャ・テーター。典型的にパイプがうまい正統派という印象だった。
右)ジェドの母ちゃんは、スノーボード大好きというエネルギーをヒシヒシと感じよ。

ところで女子の方なんだけど、このメンバーでは圧倒的実力者とも言えるパイプ姉さん(注:パイプ大会の常連者でかれこれ8年以上上位をキープしている)トリシア・バーンズが高いメソッド・エアーやフロントサイド 720などで優勝したわけで。
んだけど~、目立ったところではカナダのナショナル・チーム選手のサラ・コンラッド。スタイリッシュで高いエアーをKeepしちゃうし、新星が来た現れた!って感じた。このスタイリッシュな表現をすると、女子ではありがちな内股で踏むんじゃなくて、ガニーで踏むような感じ。、日本女子にはなかなかいないタイプ。すべりに関しては男っぽいんだけど~サラはルックスも良くて、これからのスノーボーダー界のヒロインになるかもしれないな~、なんてちょっとエロ・オヤジ発言!ま~一言で言ったら「きゃわいいー」感じ。

一発エアーを決めて選手が投票により勝者を決めるスーパー・ヒットの勝者は、特大メソッドでトリプル・ヘッド近く飛んだエリージャ・テーター。やっぱりテーター兄弟はどこでも目を離せないな~。スタイルもカッコいいし、すげ~よな~ 、3人でどこかしらに出てきて名前を残していくんだもん。いいよね。

今回のパイプは霧にやられてしまい上から下までまったく見えない状態で、よくみんな頑張ったな~、みたいな感じでしたね。

選手のみなさん楽しい大会をありがとー !

最後に、ちょっと一言。
最近よく思うことがある。
スノーボードって自分なりに仲間なりに楽しむことが一番大切なんじゃないかな~って。
大会のライダーな奴らはさ~、いつでもどんなタイミングでも楽しんじゃってんじゃんね。
オレらってどうなんだろ?みんな考えてみてよ!滑ってるとき笑顔オートマティックに出てる?
練習に打ち込みすぎる奴(たまには必要ね)、人を否定する奴、笑顔がない奴、
あぁ~あぁ~って思う みんな HAPPYになろうよ!
ブチ飛んで、むちゃくちゃ擦って、バフバフにすべって楽し~って心のそこから言おうよ。
スノーボード好き?スピード感わかる?風の音聞いた?浮遊感味わった?雪まみれになった?
みんなで自然の一部に溶け込んじゃおうよ。
どんなライダーも滑ってて、楽しいって思ってるし、
各自そりゃーつらいこともあるだろ~よ。伸び悩んでるやつもいるしさ。
マイケルチャックとかがそういう感じだとおもうんだよね。自分の技が名前になっちゃって、
それをやればみんなとりあえず見てくれるみたいな。
安心感がたぶん多少嫌にになってると思うよ。
それでも周りのライダー、ギャラリーが盛り上がってくれて、リスペクトしてくれる。
それってプレッシャーもあるけど、みんなにいいものみせてやる!って、
いろいろかんがえてるんだろ~な。そんなゴタゴタなんかもぶっ飛ばして、
楽しんでる彼はやっぱすげーよ。それでさオレは思うわけよ!オレらなんかもさ、
一瞬でも全部(仕事、学校、お金、人生もろもろすべてね)忘れて最高の時間を
過ごしてみたらいいんじゃないかな?
きっとトップライダーたちの気持ちや、考えが少しずつ見えてくると思う。
それでまたオレもあいつらみたいにやってやるぜ!ってなったら楽しいじゃんね。
いっぱい自然であそぼーぜー もち、すっげー笑顔でね。
みんなぁーー! Enjoy Your Life !!
いきなり現れた大地 on 420

WORLD SNOWBOARD INVITATIONAL 2005のインフォメーション・サイト(英語)は以下から
http://www.whistler2005.com/wsbi/

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URBAN RAIL SESSION
ギャップのフロント270でNOMIS第三の男が勝利!

STORY: Fusaki IIDA
Special Thanks: Hirano HAJIME

2年前までは、ウィスラー恒例の春大会は、1つの冠スポンサーでパイプ、ビッグ・エアー、そしてレール・ジャムまでフォロー・アップしてスケジュール的にも一気に行っていたが、昨年からレール・ジャムはスキーと共同開催でまた別の冠スポンサーが行っている。今年はURBANがスポンサーとなり、レール・ジャムを行った。以下、ニュース・コーナーにも紹介したフサキ・レポート。今回の特集のおまけとしてアップしておこう。

普通のパークでありえないストリート系の斜度がキツいダウン・フラット・ダウンのレール。この迫力あるレールの姿に、雨や小雪が混じる悪天候の中でも多くの観客が注目をした。今年の擦り王者は誰だ! URBAN冠によるRAIL SESSIONが夜9時からスタートした。

難易度が高い ダウン・フラット・ダウンのレールに各選手苦しんでいたが、大会はひじょうに盛り上がった。

この大会は、スキーヤー 10名、スノーボーダー10名、それぞれの招待選手が、スキー&スノーボードのカテゴリーで勝者を決める。優勝総額は$10000で、各部門勝者にはそれぞれ$3500がもらえる。ちなみに決勝に残らないと、たったの$100持ち帰りで、まさに勝者と敗者は月とスッポン状態。各選手、気合いで賞金をつかみに行った。

驚いたのはスキー&スノーボード両方共に女性が1名ずつ参加していたこと。スノーボードでは、この春大会でパイプやスロープにも参加したスペンサー・オブライアンが登場して、男性ライダーでもビビる階段レールに果敢にチャレンジして行った。

今回のキンク・レールは斜度があるということで難易度はかなり高かったが、それにも増してレール幅が細いということで一層の難しさがあった。そんなこともあって、各選手のメイク率は2割程度。5回誰かがチャレンジしたら、その中で1回決まるというような状態。途中の階段で落ちたり、最後のレールを抜けるところでバランスを崩したり、練習中もかなり痛々しい転等もあった。

そんな中、印象に残ったトリックを紹介しよう。
多くの選手がギャップ(注:スピードをつけて最後のキンク部分まで跳び越すこと)する中で、フロントサイドの全抜きにチャレンジしたのはマイキーHK。 最後のキンク部分で惜しくも弾かれ転倒したが惜しくも弾かれ転等したが、もし決まっていたら本日の最高トリックになっていただろう。

バックサイド・ボードスライドで完全に抜いたのは、ヘルメットにニット帽子をかぶせて、オシャレ小僧風だったブレンダン・キーナン。擦り大好き系の匂いがプンプンに漂うライダーだった。

浪人シリーズのすべてに出演っしているお馴染みデニスも33歳という高年齢ながら、大活躍。スイッチでアプローチしたり、あえて階段を擦ったり、 5-0(注:レール上のテール・プレス)をバッチリ決めたり、と大活躍だった。

今大会NOMISの旗頭的な存在のローガン・ショートは、ウィスラーでは有名なジブ・ライダーで優勝候補の一人。ここでも50-50からノーズ・プレス、バックサイド側に270アウトするなど、難しいトリックを完璧にメイクしていた。
本人もこのトリックで決勝に残ると思っていただろうが、今回のジャム方式、参加した選手が投票し決勝の2名を決めるルールの中で決勝に残れず。自分は間違いなく残っていたと思っていたのだろう、決勝2名に残れないと知ると、かなり怒り心頭でボードを投げつけていた。

どこまで増殖するのか、最強ジバー戦士を揃えるNOMIS軍団。今大会を制したのは第三の男アーロンだった。

NOMIS軍団の中でシモン・チャンバリンよりも若い18歳のマーク・ソラーズも果敢にギャップでバックサイド・ボードスライドを決めるが、その後にチャレンジしたギャップBS270イン が決まらずにこちらも決勝に残れない結果に。
「ああ、今年はdmkで応援して来たNOMIS軍団は誰も決勝に残れなかったか」と思っていたら、なんと決勝のライダーに輝かしいNOMISステッカーをバッチリ貼っているライダーがいた。そのライダーは、決勝でもギャップの270を見事に決めて優勝してしまった!
NOMIS軍団第三の男とも言えるそのライダーの名は、アーロン・シェピーロ。現在、NOMIS代表のマット・チャンバリンにそのライダーの詳細を確認中。くわしくわかりしだい、そのプロフィールをこのニュース・コーナーで紹介しよう。

決勝に残ったもう1名のジェフ・ブラウンは、決勝ではメイクできなかったが、予選に決めたバックサイド270インが輝かし過ぎる! この背中側に決めるトリックは、入る時にブラインドになるのでひじょうに難しい技。もし、ベスト・トリック賞なるものがあったら、ジェフ・ブラウンだったに違いない。

スノーボードの大会もいろいろあるが、このような小さなライブ空間で楽しめるレール・セッションは、今が旬の最も熱い大会に感じた。これから世界中でこういった大会が行われるだろうし、日本でも間違いなく増えて行くので「プロの大会をチェックしたい」と思ったらこのようなレール・セッションを観戦するのはオススメ。ライダーたちの吐く息まで間近に見れて、また迫力ある擦りテクニックに超感動するだろう。

 

決勝2名
1 Aaron Shapiro 優勝賞金 $3500
2 Geoff Brown
その他出場選手
Dennis Bannnock
Mikee HK
Brendan Keenan
Daniel Migneault
Spenser O’brein 女子選手
Jeff Pepperdine
Logan Short
Mark Sollors

URBAN RAIL SESSIONのインフォメーション・サイト(英語)は以下から
http://www.whistler2005.com/rail/

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