世界選手権2025 ハーフパイプ決勝 清水さら・小野光希、平野流佳・戸塚優斗が銀・銅メダル獲得!

@fisparkandpipe
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スイス・サンモリッツで開催されたスノーボード世界選手権(2年に一度開催)で、日本勢が大活躍!

女子ハーフパイプは、オリンピック2連覇中のクロエ・キムが圧巻のパフォーマンスで優勝。2位に清水さら、3位に小野光希が入った。
男子はスコッティ・ジェームズが優勝。2位に平野流佳、3位に戸塚優斗が入り、日本勢が表彰台に並んだ。

2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックの選考争いでも重要な一戦となり、今回表彰台に立った選手はオリンピック代表争いでも大きく前進したといえる。

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一方、初の世界選手権で活躍が期待された北京五輪金メダリスト・平野歩夢だったが、練習中の転倒で肋骨を骨折し、無念の欠場となった。

クロエ・キムが1080を2発含む圧倒的なパフォーマンスで3度目の世界選手権制覇!

女子ハーフパイプ決勝では、クロエ・キムが1本目で93.50ポイントをマークし、堂々の優勝。
1080を2回入れた高難度のルーティンを見事に決め、3度目の世界選手権制覇を果たした!

15歳・清水さらが90.75ポイントで銀メダルを獲得し、小野光希が88.50ポイントで銅メダルを手にした。

クロエ・キムの優勝ラン

  • スイッチ・フロントサイド・ダブルコーク1080ステールフィッシュ
  • フロントサイド900テールグラブ
  • バックサイド900ウェドル
  • フロントサイド720フロントサイドグラブ
  • そして最後にキャブ1080ステールフィッシュ

これらの大技を完璧に決め、圧巻の滑りを披露した。

1本目で金メダルを確定させたキクロエは、2本目を“勝利のラン”としながらも果敢に挑戦。
最後の2つのヒットでフロントサイド1080、さらにスイッチ・フロントサイド1260に挑んだものの、ラストの着地で転倒。
それでも、競技史上初めて女性が1260を試みたことで、クロエが女子ハーフパイプの進化を牽引し続けていることを証明した。

決勝は悪天候の影響で開始が2時間遅れるという厳しい状況。
さらにクロエは練習中の転倒で自信を失いかけていたが、本番では見事にメイク!

キムにとって世界選手権優勝は2019年、2021年に続き3度目。2023年大会は欠場しており、今回の勝利でその実力を改めて証明した。
さらに今シーズン、キムはワールドカップ2勝、X Games 2025で金メダルを獲得しており、その勢いは止まらない。

2位:清水さら(90.75pt)

さらは1本目に

  • バックサイド900ウェドル
  • フロントサイド720インディ
  • キャブ720ウェドル
  • フロントサイド900テール
  • バックサイドコーク540インディ

を決め、90.75ポイントを記録。
高さのある安定感抜群のランは、ジャッジから高い評価を得た。

3位:小野光希(88.50pt)

光希は2本目に

  • フロントサイド900テール
  • バックサイド540ウェドル
  • フロントサイド720インディ
  • キャブ900スイッチメロン
  • スイッチバックサイド540ウェドル

を決め、88.50ポイントを獲得。

クロエ・キムが3度目の世界選手権制覇を達成し、女子ハーフパイプの歴史に新たな1ページを刻んだ。
清水さらの銀メダル、小野光希の銅メダルと、日本勢も大健闘。
さらに、クロエが競技史上初となる1260に挑戦したことで、今後の女子ハーフパイプのさらなる進化にも期待が高まる。

スノーボード世界選手権スイス・エンガディン大会 女子ハーフパイプ結果

1位 クロエ・キム(アメリカ)
2位 清水さら(日本)
3位 小野光希(日本)
4位 工藤璃星(日本)
5位 冨田せな(日本)
6位 マディ・マストロ(アメリカ)
7位 エリザベス・ホス カナダ)
8位 シャオトン・ウー(中国)
9位 ブルック・ドント(カナダ)
10位 イザベル・レッチャー(スイス)
11位 マデリン・シャフリック(アメリカ)
12位 チョイ・ガオン(韓国)

スコッティ・ジェームズ、4度目の世界選手権優勝

男子決勝では、オーストラリアのスコッティ・ジェームズが2本目で95.00ポイントを記録し、金メダルを獲得。日本の平野流佳が92.25ポイントで銀メダル、戸塚優斗が92.00ポイントで銅メダルを獲得した。

ジェームズは1本目で89.50を記録し、首位に立つと、2本目で以下の大技を決め、得点を伸ばして95.00ポイントをマークした:

  • スイッチ・マックツイスト・ジャパン
  • スイッチ・フロントサイド・ダブルコーク1080ウェドル
  • フロントサイド・ダブルコーク1260ステールフィッシュ
  • バックサイド・ダブルコーク1080ステールフィッシュ
  • スイッチ・バックサイド・ダブルコーク1260ウェドル

この後、流佳と優斗のランが続いたが、ジェームズを超えることはなく、スコッティの優勝が確定した。

今回のエンガディン2025大会は、ジェームズにとって9回目の世界選手権出場。2015年、2017年、2019年に3連覇を達成し、4度目の優勝を果たした。

2位・平野流佳のラン

流佳は、以下のルーティンで92.25ポイントをマークし、銀メダルを獲得した:

  • スイッチバックサイド1080ジャパン
  • バックサイド900ウェドル
  • フロントサイド・ダブルコーク1440インディ
  • キャブ・ダブルコーク1440ウェドル
  • フロントサイド・ダブルコーク1260インディ

流佳は、各技をしっかりと決め、見事な滑走を見せた。

3位・戸塚優斗のラン

予選1位で通過した優斗が、最終走者として登場。以下のルーティンで92.00ポイントを獲得し、銅メダルを確定させた:

  • スイッチバックサイド・ダブルコーク1260ウェドル
  • キャブ・ダブルコーク1440ウェドル
  • フロントサイド・ダブルコーク1260インディ
  • バックサイド900ウェドル
  • フロントサイド・ダブルコーク1440インディ

優斗は、最初から最後まで力強いランを披露し、見事に表彰台に登った。

今回の大会では、スコッティ・ジェームズが4度目の優勝を果たし、その存在感を改めて証明した。流佳と優斗は、金メダルには届かなかったが、それぞれ堂々としたパフォーマンスを披露し、銀と銅を獲得。特に、日本勢は今回の大会でも安定した実力を発揮し、次回の大会やオリンピックに向けて、大きな自信を持って次のステップへ進むことができるだろう。


スノーボード世界選手権スイス・エンガディン大会 男子ハーフパイプ結果

1位 スコッティ・ジェームス(オーストラリア)
2位 平野流佳(日本)
3位 戸塚優斗(日本)
4位 クリストフ・レヒナー(ドイツ)
5位 キャンベル・メルヴィル・アイヴス(ニュージーランド)
6位 キム・ゴンフイ(韓国)
7位 パトリック・バージャー(スイス)
8位 ルーカス・フォスター(アメリカ)
9位 アレッサンドロ・バルビエリ(アメリカ)
10位 イ・ジオ(韓国)
11位 ミシャ・ツルシャー(スイス)
12位 チェイス・ジョーゼイ(アメリカ)
13位 リアム・ギル(カナダ)
14位 ギアン・アンドリン・ビエレ(スイス)
15位 山田琉聖(日本)
16位 ジェイソン・ウォリー(アメリカ)

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