連日、WBCの熱い戦いに日本列島が沸騰中!僕もカナダから応援しています。
中でも、見ている者を燃やすのは、ヌートバー選手です。
最初、選ばれた時は、正直「誰だ?」と思っていたけど、WBCが始まってみたら、連日、大事な勝負どころの場面でのヒットに加え、見事な走塁に、最後まで諦めない大ファインプレー守備。見ていて、本当に気持ちいいですね!
もちろん大谷選手なども含めて、日本代表選手たちの全員が素晴らしいパフォーマンスです。
だけど、世界各地からやって来るスノーボードレッスンに参加する生徒さんたちは、WBCのことまったく気にしていません…。
一昨日、来た生徒さんはサンディエゴから来たということで、「サンディエゴにはメジャーリーグのパドレスがありますが、試合見ますか?」と話題を振ってみたところ「もちろん!」の回答。そこで、「パドレスと言えば、ダルビッシュ、そして今、WBC開催中ですね」と伝えたところ、「いやあ、そうなの。今、オレ、野球よりもホッケーのシーズンだから。コロラドのチームを応援しているんだよね」との回答で残念…。
今日も、アメリカのLAから来た生徒さんに、WBCの話題を振ってみたところ、残念ながら空振り。彼女は、アメリカンフットボールのファンなんだけど、野球には関心していないようでした。
まあ、それはともかく!ヌートバー選手が、ヒーローインタビューで「日本大好き!」と言っていましたが、あの気持ち、よーくわかりますよ。と、僕は勝手に思っています。
自分は二十歳ぐらいに初めてカナダに来て、こちらの人と結婚し、二人の子供に授かりました。こうしてカナダで生活していると、やたらに日本愛が強くなるというか、どんなスポーツでも日本選手たちを応援したくなっちゃいます。なんか遠く離れているからこそ、恋しくなっちゃうような感情ですね。
オリンピック、サッカーのワールドカップなど、なんでも僕が日本を強く応援するから、ウチの妻は、「またか」みたいな顔をされちゃいます。
子供たちも、自分が日本を応援するものだから、自然に日本びいきに。特に長男は、本当、日本代表が大好き!彼はサッカーを本気に取り組んでいたこともあって、W杯では連日燃えていました。バンクーバーに住んでいるのでが、開催中はよくメッセージをもらっていました。
「お父さん、昨日の試合を見た?いやあ、三苫、ヤバかったね。彼はどーのこーの…」
なんて、熱中して話して来ます。
同じハーフということもあって、なんかヌートバー選手を見ていると、息子とダブることがあります。ウチの息子もサッカーの代表選手に選ばれるようなことがあったなら、きっと「日本大好き!」と叫びながらプレーしていたと思うのです。この日本愛は恒常でないというか、ある意味、遠く離れた親の故郷に自分の原点を感じ、その原点という血が燃え滾るのでしょう。
あとヌートバーのお母さんを見ていると、なんだかカナダに長年住んでいる日本人の方たちのような昭和パワーを感じます。バンクーバーにもこういうおばさん結構いるんですけど、故郷を離れて生活して長いと、日本のことを忘れずにずっと思っているのです。ノリというのかな。ひじょうに気さく。ウチの近所にも日本人のおばさんがいるのですが、正月になるとおせち料理を持って来てくださるのです。ヌートバーのママには、そんな優し温かな雰囲気の印象を受けるのです。きっとヌートバーの家の中には、ウチと同じように七五三の写真が飾ってあったり、お正月など日本の風習を受けて来たのだろうなあ、なんて想像してしまいます。そんな環境で育ったからこそ、日本代表としてプレーするのが、嬉しいに違いありません。
決勝まで、あと3戦ですか。ヌートバー選手の活躍から目を離せませんね。これからも怖気ることなく、闘志をむき出しで戦ってくれることでしょう。アメリカの超生意気キッズたちに揉まれ、また日本人としてのアイデンティティーを持つ彼は、きっと日本代表を支えてくれると思います。
どうか、日本代表世界一になれますように!!