北米最大のスキー場ウィスラー 来季の最低賃金を20ドルまで一挙拡大決定!!

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北米最大のスキー場として知られるカナダBC州のウィスラーは、来季の最低賃金を20ドルまで一挙拡大を決定した。

BC州の最低賃金は上昇傾向にあると同州の労働大臣が先週に発表したが、ウィスラー・ブラッコムの従業員は来冬、さらに大幅な賃上げを受けることになった。2022年6月以降のBC州の最低賃金は、$15.65となっているが、ウィスラーで働く従業員は、来季はさらに高い20ドルとなる。

同リゾートの親会社であるベイルリゾーツ社のカーステン・リンチCEOは14日、北米にある37の施設全体で最低賃金の引き上げを計画していることを明らかにした。2022-23年のシーズンから、ウィスラー・ブラッコムの初級スタッフの給与は時給20カナダドルに設定され、今季の時給から24パーセントもの引き上げとなる。現在、ウィスラー・ブラッコムの新入社員スタッフの時給は、BC州の最低賃金と同じ15.20ドル以上だ。

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一方、新入社員のスキーパトロールとメンテナンスチームは、来冬には時給21カナダドルからスタートする予定。

ベイルリゾートのアメリカンリゾートの時間給スタッフも、最低20アメリカ・ドルに引き上げられる。これには、チップを支給される業務に従事する従業員の時給が最低20ドルであることが保証されている。

(ベテランと新人の時給がほぼいっしょになることで、一部不満の声も出ている)

これにより、一部不満が出てているのは、ローカルのお土産店やレストランだ。
ウィスラーの最低賃金が上がったことにより、今でも少ない人材を確保するのは困難。またウィスラーとの最低賃金へアジャストするために、ある程度の時給アップも必至となるだろう。体力が弱いビジネスにとっては死活問題だ。

一方、すでに20ドル以上の時給を確保しているベテラン従業員にとっては、新入スタッフとの賃金差がなくなることに不満も出ている。ウィスラーを運営するベイルリゾートは、そのへんの配慮もしないと、有能なベテラン・スタッフを失うことになりそうだ。

また、最低時給を上げることで、すでに高いリフト券、あるいはスキー場での食事もより高くなりそう、という声も挙がっている。
ウィスラーはピークの時期で、一日券が200ドルも必要で、さらにホットドックとフレンチフライという軽食でも15ドルという高さだ。

今回のウィスラーの時給アップは、今後、日本にある国際的スキー場、ニセコ、白馬(※ウィスラー共通のエピックパスが使用可能)などにも影響するかもしれない。

(スキー場内の食事の値段も上がっちゃう!?)


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