
日中の喧騒が消え、ゲレンデの灯りが落ちたその瞬間から、本当のセッションが始まる。
『WHEN THE LIGHTS GO OUT』は、オーストリア・クライシュベルクを舞台に、アンナ・ガッサーとクレメンス・ミラウアーが仲間たちと過ごすミッドナイトセッションを切り取った映像作品だ。
用意されたのは、夜の静寂に浮かび上がるスティール。
コンテストでもワールドクラスの実績を誇る2人だが、この映像にあるのは結果や順位ではない。
仲間と集まり、ライトの消えたゲレンデで、純粋に“滑ること”を楽しむ時間が描かれている。
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人工照明が生む独特のコントラスト、雪面に響くエッジの音、成功も失敗も共有できる仲間の存在。
ミッドナイトセッションならではの自由さとラフな空気感が、映像全体を包み込む。
これはハードなトリックを見せるためのムービーではなく、スノーボーディングが持つ「遊び」と「仲間」の原点を思い出させてくれる一本。
灯りが消えた後のゲレンデでこそ生まれる、リアルなスノーボードの時間がここにある。
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