
アメリカ・コロラド州で毎年開催されている「ブートタンフェスティバル」。これは、スキーシーズンの終わりに行われる女性とノンバイナリーのためのスキーフェスで、話題の「ネイキッド・ラップ(裸での滑走)」が象徴するように、自己解放と連帯をテーマにしたユニークなイベントだ。
参加者は年々増加し、今年は700人以上が参加。夜にはライブ音楽もあり、まるでフェスティバルというより新しいカルチャーのムーブメントのような盛り上がりを見せている。
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このフェスティバルが伝えているのは、
- 男性の視線を気にせず、自由に滑ることの喜び
- 自分の身体を自分の意思で表現する自由
- アウトドアを楽しむ権利は誰にでもある、というメッセージ
つまり、これはただのイベントではなく、女性やノンバイナリーの人たちが安心して外遊びを楽しめる場を自らつくり上げているムーブメント。
スノーボードにも、こういう空間がもっとあっていい
スノーボードの世界にも、まだまだ「男性的」なイメージが根強く残っている場面は多くある。コンペのメディア露出、プロモーション、ショップの接客……そういった部分で感じる「入りにくさ」や「見られている感覚」。
でも本来、スノーボードもスキーも、自由と自己表現のスポーツのはず。
雪の上を滑るあの快感を、もっと多くの人が、もっと安心して味わえるように。日本でも、女性やノンバイナリーの人が中心となったスノーボードイベントやコミュニティが生まれたら、それはきっと雪山カルチャーの新しい風になるのでは。
このブートタンフェスティバルのように、性別に縛られず、ただ「滑る楽しさ」に集中できる環境。それはスキーでもスノーボードでも、どちらにとっても大切なはず。
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