北京五輪に暗雲!カルガリーW杯も中止で選考大会が減る事態に

広告 five  

カルガリー・ショック!
今季のスノーボードのワールドカップの中でも、最も注目されていたカルガリー大会が、現在のコロナ陽性患者が増える状況のなか、中止を発表した。

まず現在のカナダのコロナ感染者数の状況だが、東側の方が酷く、オンタリオ州は25万(新規2,609件)、ケベック州24.7万(新規1,502件)、
そして、今回ワールドカップ開催予定だったカルガリーがあるアルバータ州は、11.8万(新規669件)、ちなみにウィスラーがあるBC州は、62,412(新規500件)となっていて、まさに東に行けば行くほど酷くなっている。

カナダのオリンピック放送局であるCBCによると、中止の理由は2つあり、1つは先にご紹介したコロナ陽性患者が増えるなか、国際的な大会を開くことの懸念。スタッフ、関係者などを守るためにも必要な処置だった。

広告

また、もう1つは、今月19日に報道された、現在スイスW杯遠征中の男子スロープスタイル・チームの中から、二人もコロナ陽性が出てしまったことだ。
カナダの男子と言えば、想像できるメンバーと言えば、みなさんのご承知のように、マーク・マクモリス、マックス・パロット、セバスチャン・トゥータントのビッグ3。さらに今回のメンバーは二人いて、リアム・ブレーリー、キャメロン・スパディングも同行し、ワールドカップに参加する予定だった。
名前は明かしていないが、残念ながらこの内2名の選手が、コロナ陽性患者という状況で、LAAX OPENではカナダ男子スロープ選手が欠場に追い込まれた。

ちょうど、この選手コロナ報道の2日後に発表された欠場なので、おそらくカルガリー運営としてはこちらの理由が大きかったのではないだろうか。

ただ、このカルガリーのワールドカップは、3月5日から開催予定だっただけに、まだ先の話でずいぶんと先のイベントに関して、早くから中止を決めた感がある。
おそらくは、この大会自体が、ひじょうに大規模なため、その懸念があったのだろう。

スノーボード側から見ても、ビッグエアー、スロープスタイル、ハーフパイプもの3種目が行われるのは、このカルガリー大会のみなのだ。
しかも、これはスノーボードだけでなく、スキーも含めた一大イベントなので、現在のコロナの状況、カナダでも最も期待できる男子スロープ陣のコロナ陽性報道、これで一気に中止に追い込まれた模様だ。

この中止でもの凄く懸念されるのは、北京オリンピックへの選考大会が減ってしまい、そもそもこれまでの選考基準が満たなくなりそうなことだ。

現在の状況は、中国選手は国からの強い要請の元、ワールドカップには出場できない。
また、ワールドカップはアメリカのマンモス大会が、延期協議中でまだできるかどうか、わからない。
結果、先日、オーストリアで行われたビッグエアー、現在スイスで行われているスロープスタイルとハーフパイプ、あとはチェコで3月に予定されているスロープスタイルだけだ。
当初、中国で開催予定していた2年に1回のフリースタイルスキー世界選手権もなくなり、北京オリンピック行き切符のためのFISポイントが獲得し難い状況なのだ。

さらにここへ来て、東京オリンピックの中止や延期報道も出ていて、オリンピック委員会としても状況を把握し難い事態に陥っているのではないだろうか。
世界の選手が、しっかりとオリンピック・レースを戦えない状況で、果たして北京オリンピックは開催できるのだろうか。

以上は、5日前のマーク・マクモリスのインスタ投稿写真。この時にはしっかりとマスクをしているけど残念ながらチームメンバーの中から2名のコロナ陽性が出てしまった。

3時間前に投稿したマックス・パロットは、以下のように主張。
「今週のLaaxOpenでの出場が許可されなかったのは残念です。陰性を複数回テストし、陽性の人とは接触していませんでした。当時はイライラしていましたが、FISの立場も理解しています。今、私が自分の力でできる唯一のことは、何があっても前向きであり続け、将来に集中すること!アスペンのX-Gamesに来週登場します!!!」

広告