強風のため女子のファイナルはキャンセルとなったが、男子スロープスタイルは予定通りに開催。
優勝は、マーク・マクモリス。誰も成し遂げたことがないスロープスタイルでの連続優勝!スロープ・キングなところを見せた。
優勝を決めたマークの3本目のルーティーンは、
スイッチ180オン・ボードスライド・プレッツェルアウト、スイッチバックサイド270オン、スイッチボードスライドからのアンダーフリップ630コーク・インディアウト
アンダーフリップ630コークなんて、誰もが成し遂げたことがないような信じがたいトリック。
マークの強さは無論、ジブセクションだけではない。残り3つのジャンプでは、
スイッチバックサイド1260、フロントサイド・トリプルコーク1440、バックサイド・トリプルコーク1440
すべての高回転でグラブつかみっぱという安定感ぶりを見せた。
日本期待の角野友基は、1本目からファイヤー!
ボードスライド・トゥ・スイッチ・フロントサイド・ボードスライド、バックサイド360オン
フロントサイド・ボードスライド450アウト
すべてレギュラーインながら高難度のジブ・トリックの連発。
続くジャンプ・セクションでは、
キャブ1260、フロントサイド・ダブルコーク1080、バックサイド・トリプルコーク1440
を決めて雄叫びを挙げた!
かつてこのUS OPENという地で伝説のバックトゥバック1260を決めたことを思い出さしてくれるようなストロングなラン。
この滑りのスコアは、77.30。1本目終わった時点では3位の高位置に付けた。
さらに得点を伸ばしたい2本目は、
まさかの最初のジブアイテムで引っかけて転倒・・・
3本目はジブアイテムをクリーンにこなすも最初のジャンプでキャブ1260を狙ったところで転倒してしまった。
結局、この1本目のスコアが一番の得点で、最終結果は7位に。
しかし、角野の大会を終わった姿をみると、とてもエンジョイしている印象。
やはり、この男にはこうしたビッグなステージが似合う。
もう一人期待の若武者、大塚健は1本目に転倒。
しかし、2本目は見事なランを決めた。
キャブダブルコーク1260、フロントサイド・ダブルコーク1080、
そして最後にダブルグラブでバックサイド・トリプルコーク1440
最終的に3本目に転倒してしまい、2本目の得点で最終結果は8位。
しかし、世界トップ選手たちの中で、相当手応えを得た大会になったに違いない。
世界のトップ選手も日本からやって来た新しい風「TAKERU」に未来のモンスター選手を感じたことだろう。
2018 US OPEN 男子スロープスタイル結果
1 Mark McMorris(CAN)
2 Chris Corning(USA)
3 Marcu Kleveland(NOR)
4 Tyler Nicholson(CAN)
5 Stale Sandbech(NOR)
6 Roppe Tonteri(FIN)
7 Yuki Kadono(JPN)
8 Takeru Otsuka(JPN)
9 Nikolas Baden(USA)
10 Fridtjof Tischendorf(NOR)