【フサキ日記】人生のターニングポイント

広告 five  

僕はかつて満員電車の総武線に揺られながら、会社に通っていたことがありました。
高校を卒業してから大手の印刷会社に就職し、朝から晩までよく働いていましたね。日中の光をほとんど浴びることなく、いつも市ヶ谷のビルの中にいました。たまに残業なしに定時で帰ると、太陽の日差しが眩しく感じたものです。僕はそれくらいあの時、薄暗い世界で生きていたのだと思います。

人生にはいくつかターニングポイントがありますが、自分にとっての大きな転機となったのは、カナダにワーホリで行ってそこで出会った女性と結婚したことでしょう。会社勤めの2年目に大きなストレスを感じていた僕は、夏休みを使ってニュージーランドへスノーボードしに行きました。そこで出会った日本人からワーキングホリデー制度というものがあるということを知りました。僕は会社を辞める決心をし、ニュージーランドでワーホリをし、さらにカナダでワーホリして…。あれから30年余り。
今、僕はカナダの大自然の中に住み、ゴンドラに乗って山に向かっています。

もし、あの夏、海外へ旅行に行く決心がなければ、そのまま会社に残っていたのかもしれません。高卒だったけど、当時は同期100名の中でも最も残業を行い、上司にも可愛がってもらっていたので、もしかしたら係長とか課長ぐらいまでは出世したかもしれませんね。結婚はどうなっていたのだろう…。もちろん相手は日本人でしょう。もしかしたら、今と違って亭主関白になったのかもしれません。ご飯をおかわりする時には「おかわり」なんて言ったら、奥さんがよそってくれたのでしょうか。カナダで食事を作るのは、僕が担当だけど(笑)。

広告

スノーボードは、すでに高校生の時から始めていたので趣味として続けていたことでしょう。もしかしたら、大会に参加するようなアマチュアボーダーになっていたのかもしれません。冬になったら、「オレの季節!」とばかりに新しいギアを揃えることとか考えていたのかな、と思います。

それが、今では年間120日ほど山に行き、冬にはスノーボード・インストラクターをしています。こうして一年間を通してDMKサイトのアップデート、さらにSANDBOXなどの代理店業務。一年間を通して、どっぷりスノーボードに関する仕事をしながら、比較的に自由な時間を過ごさせてもらっています。特に今は子供が独立したので、どこかに行きたいと思えば比較的に自由に行けるようになりました。

今日、一人でブラッコムまでハイキングに行こう!と思ったのも、昨夜のことです。
天気も良さそうだし、最近はハイキング行ったことがなかったので、いつか行ってみようと思っていたあのトレイルでも歩いてみようかな、と。時間がオーバーしてもお腹が空かないように、朝は炊き立てのご飯でおにぎりを2つ作りました。あとは水筒に麦茶を入れて、準備OK。ゴンドラに乗るのは冬のシーズン券あれば、無料です。だから、もうこの夏、5回ほど登っています。

今の家からブラッコムベースまでは自転車で10分、そしてそこからゴンドラで20分程度、合計時間30分で標高1800メートルほどのアルパインエリアまで到達します。
住むところが違えばあたり前だけど、見える景色もずいぶん変わるものです。僕の実家である江戸川区から、黄色い電車に乗って西に30分で行けるところは新宿で、東なら千葉。だけど、ここで30分費やせば、雄大な山々や美しい自然に囲まれ、夏には野生のマーモットや熊もいます。

友人といっしょに行くハイキングもとても楽しいけど、一人で行くのも良いものです。自分のペースでゆっくりと歩けるし、自分と向き合う時間は何より貴重なような気がします。坂を上る時には、キツいけど、これから先、あと10年も20年もイントラを続けたいので、しっかりと足腰を鍛えようという気持ちで頑張りました。額から吹き出る汗も気持ちいい!
途中、ブラッコム山の雪解け水が流れる小川の音を聞いた時は、「本当!」心地よかったです。

広告