
2025/26シーズンのFISスノーボード・パーク&パイプ・ワールドカップは、スイス・シルバプラナでハーフパイプ最終戦を迎え、男子は戸塚優斗が圧巻の滑りで優勝。種目別と総合の両方でクリスタルグローブを手にし、シーズンを完璧な形で締めくくった。
五輪王者・戸塚優斗が別格の強さ
ミラノ・コルティナ五輪金メダリストの戸塚は、1本目で94.00点を叩き出し、そのまま優勝を決定。
2位にバレンティノ・グセリ(91.00)、3位にチェイス・ブラックウェル(88.75)が続いた。
完成度の高いルーティンに加え、2本目にはトリプルコーク1440も織り交ぜ、「このパイプでできる最大限を出せた」と語るなど、余裕すら感じさせる内容だった。
この勝利により戸塚は、今季W杯3勝目、通算11勝目、5季ぶり4度目の種目別総合優勝、さらにパーク&パイプ総合でもトップに立ち、“ダブル受賞”を達成。
さらに、ショーン・ホワイトが設立した「スノーリーグ」でも優勝を果たすなど、まさに圧巻のシーズンを飾った。
「技術面でも精神面でも成長できた。本当に頑張ったと思えるシーズン」と振り返り、五輪金に続く完成度の高いシーズンを強調した。
過密日程も乗り越えた王者の執念
今大会に向けては、欧州滞在制限の影響で一時帰国→再渡欧というハードスケジュールを敢行。
疲労軽減のため、キャリア初となるビジネスクラス移動を選択するなど、細部までコンディション調整を徹底した。
こうした積み重ねが、シーズンを通して安定したパフォーマンスにつながり、結果として主要タイトルを総なめにする圧倒的な強さを生み出した。
女子はマディー・マストロが復活V
女子はマディー・マストロが85.00点で優勝。
2位にマデリン・シャフリック、3位にケラルト・カステリェトが入った。
五輪では悔しい結果に終わったマストロだが、
「アップダウンの多いシーズンだったけど、最後を良い形で終えられて誇りに思う」
と語り、復活の勝利でシーズンを締めくくった。
なお、種目別総合は今季3連勝&五輪金の崔ガオンが獲得している。
日本勢の結果
女子では16歳の大橋空奈が自己最高の4位と健闘。
冨田るきは8位。
男子では菊地原小弥汰が12位となった。
次の時代へ—戸塚の視線
競技レベルが急激に進化し、「誰が勝ってもおかしくない」時代に突入する中で、戸塚はこう語る。
「その中でも引っ張っていけるようにしたい」
五輪王者として、そしてワールドカップ王者として。
戸塚優斗の時代は、まだ続く。
決勝結果(トップ14)
| 順位 | 選手 | 国 | ベストスコア |
|---|---|---|---|
| 1 | 戸塚優斗 | JPN | 94.00 |
| 2 | バレンティノ・グセリ | AUS | 91.00 |
| 3 | チェイス・ブラックウェル | USA | 88.75 |
| 4 | ヨナス・ハスラー | SUI | 82.25 |
| 5 | パトリック・ブルゲナー | BRA | 80.50 |
| 6 | ルーカス・フォスター | USA | 79.25 |
| 7 | ライアン・ワッヘンドルファー | USA | 76.75 |
| 8 | レフコ・フェドロヴィッチ | USA | 75.25 |
| 9 | ダビド・ハブリュッツェル | SUI | 74.75 |
| 10 | チェイス・ジョセイ | USA | 72.75 |
| 11 | フロリアン・レヒナー | AUT | 71.00 |
| 12 | 菊地原小弥汰 | JPN | 70.50 |
| 13 | ミシャ・ツルヒャー | SUI | 66.00 |
| 14 | ジャン・アンドリン・ビーレ | SUI | 60.00 |
女子決勝結果(トップ10)
| 順位 | 選手 | 国 | ベストスコア |
|---|---|---|---|
| 1 | マディー・マストロ | USA | 85.00 |
| 2 | マデリン・シャフリック | USA | 78.25 |
| 3 | ケラルト・カステリェト | ESP | 71.75 |
| 4 | 大橋空奈 | JPN | 66.50 |
| 5 | フェリシティ・ジェレミア | CAN | 62.25 |
| 6 | ソーハ・ジャネット | SUI | 56.00 |
| 7 | キンズリー・ホワイト | USA | 47.00 |
| 8 | 冨田るき | JPN | 36.50 |
| 9 | ルラ・ウィック | SUI | 24.75 |
| 10 | ベア・キム | USA | 13.75 |

