スノーボードのインストラクターをしていると、日本人であることだけで得することがあります。
世界中からやって来る生徒さんたちは、僕が日本人であると知ると、ひじょうに親しみを持ってくれるのです。というのもウィスラーは国際的なリゾート地ということもあり、旅慣れた方が多いです。そんな人たちは、すでに日本に行った経験があり、その時に日本人と接した素晴らしい経験が忘れられません。
僕はウィスラーでイントラをしてから、15年ほど経ちます。1日にだいたい4人の方と会話しレッスンなど接しているので、週5日働き20人の方とのコミュニケーションとなります。おそらく月にして80人、シーズンで400人と接します。15年の間におよそ6000人と会話して来ました。いつも日本について会話して来たわけではないですが、これまで多くの方から日本人の素晴らしさ、日本が愛される理由を聞いて来ました。とかく、スキー場の良質な雪質「ジャパウ」ばかりに注目が集まりがちですが、これまでの聞き取りの中で世界のスキーヤー、スノーボーダーが大好き!な日本が愛される理由トップ10をご紹介します。
目次
1位 親切、やさしい、おもてなし
日本人のやさしさには世界中の多くの人が感動しています。日本人ほど親切な国民はいないし、おもしなし文化があるところはないと言います。
道を聞かれれば、たどたどしい英語ながら、丁寧にわかりやすく説明してくれようとしてくれます。そんな日本人のやさしさにイチコロになってしまっているようです。
2位 きれい好き、公共の施設がクリーン
日本の町は、きれいと言います。公共の施設もクリーンだし、日本人自体がきれい好き。サッカーのワールドカップでも日本人がスタジアムをきれいにしたこことで世界から絶賛されました。
ウィスラーもきれいだと思いますが、考えてみれば、バンクーバーの一部ダウンタウンやこれまで行ったヨーロッパの都市では、確かに殺伐とした印象のところもあり、ゴミで散らかっているところもありました。駅周辺も汚いところが多かったです。
そう、考えてみると、確かに日本はきれいだな、と思います。
3位 おいしい食事がたくさん!しかも安い!!
日本でどんなに小さな食堂に行っても食事がおいしいですよね。しかも安い!新鮮な魚介類など、豊富な食材があるのも日本ならではです。
本当、海外では考えられないクオリティです。
吉野家とか500円で食べられるし、コンビニに行ってもおいしいおにぎりやパンがたくさんあります。
お好み焼きなど、ジャンク、ソールフードも最強過ぎる日本ですね。
立ち食いそば、うどんとかも感動ものの安さとおいしさです。
4位 わびさびな京都のお寺などの観光スポット
京都は美しい!そう絶賛する人が多いです。
日本の都会は、ごった返ししているのに、一方で京都のようなところに行くと、わびさびを感じる質素ながら、美しいお寺があったり。そういうところにも外国人は惹かれています。
東京では浅草寺、あとは鎌倉など、そういった観光スポットも魅力的!
5位 アニメなどオタクカルチャー
正直、僕はあまりくわしくないのですが、アニメ好きはメッチャ多いですね!
僕が日本人であると言うと、「日本のアニメ大好き」と公言する生徒さんが多いです。
あと、プラモデルも好きな人がいて、日本の戦艦が好きというマニアックな方もいました。
こうしたオタクカルチャーが大好きな人は本当多いと思います。
6位 温泉
日本のスキー場に行ったら、ジャパウだけではなくおいしい食事がいただけて、しかも温泉で疲れを癒せる!そんなところが最高にいい!!という人も多いですね。
たしかに自分だって滑り終わって温泉に入れたら、どんなに幸せか。
あーあ、想像しただけでも日本に帰りたくなっちゃった(笑
7位 新幹線など交通が便利過ぎる
新幹線に乗って、気軽に遠くまで行けます。スキー場だって湯沢方面など新幹線で2時間ほどで到着。
しかも、時間も超正確。ここまで交通手段がしっかりとあり、どこでも自由に行ける場所って、確かに海外ではちょっと珍しいかもしれません。
日本の交通網って本当便利ですよね。
8位 交番がある
日本人にとってはあたり前だけど、どこの駅前にも交番がありますよね。
そんなところ、意外に世界にはないのですよ。
道に迷ったら、おまわりさんが教えてくれます。
なんか万が一トラブルがあっても交番がすぐ近くにあるので安心。
そんな国、日本しかないんですよ。
9位 なくしたものが戻って来る!
財布をなくしたり、スマートフォンをなくしたりしまったら…、海外ではほぼ戻って来ることがありません。
しかし、日本では財布もスマホも戻って来る確率が高い!
この日本人のやさしは、本当、世界に誇れるものです。
「海外なら拾ったものは私のもの」なんて、考えがちですが、日本人はとても正直でやさしい国民だと思います。
10位 伝統工芸品
日本の伝統工芸品に憧れる人も多いですね。
昨日、出会った生徒さんも、瀬戸物で割れたものをくっつけるアート品(?)工芸品が趣味でした。
あと、自分のカナダの友人には、ある日本人の有名な建設家の古本を探していて、クリスマスに妻に贈りたいので探しいもらえないか?とオファーを受けたlこともあります。
結構、私たちも知らないところで、外国人は日本の伝統工芸品のようなものを憧れていて、趣味にされていることを感じます。
コラムニスト・飯田房貴
1968年生まれ。東京都出身、カナダ・ウィスラー在住。
シーズン中は、ウィスラーでスノーボードのインストラクターをしており、年間を通して『DMKsnowboard.com』の運営、Westbeach、Sandbox、Endeavor Snowboards等の海外ブランドの代理店業務を行っている。日本で最大規模となるスノーボードクラブ、『DMK CLUB』の発起人。所属は、株式会社フィールドゲート(本社・東京千代田区)。
90年代の専門誌全盛期時代には、年間100ページ・ペースでライター、写真撮影に携わりコンテンツを製作。幅広いスノーボード業務と知識を活かして、これまでにも多くのスノーボード関連コラムを執筆。主な執筆書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書 』『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。
今でもシーズンを通して、100日以上山に上がり、スノーボード歴は37年。
スノーボード情報を伝える専門家として、2022年2月19日放送のTBSテレビの『新・情報7daysニュースキャスター』特集に、また2022年3月13日に公開された講談社FRIDAY日本が「スノーボードの強豪」になった意外な理由にも登場。
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