昨日、巨人期待のドラフト1位ルーキーの浅野翔吾選手がデビュー戦となりました。結果は2三振で守備の方でも人工芝に足をとられ前のめりに転倒してしまうほろ苦デビューだったようです。ただこのプレー経験というのは、『ゼロと一の差は大きい』という意味で、明日からの大きな糧になると思いました。
『ゼロと一の差は大きい』ということを教えてくれたのは、以前、読んだ本、プロ棋士の羽生善治さんの『決断力』です。
何事でも一回経験すれば対処しやすくなるということは、自分の仕事の取組み方でも良い変化をもたらせました。
ともかくやってみる!という境地に立ちやすくなったし、イントラワークをやっていてもひじょうに役立ちました。例えば、これまでツリーのパウダーランを経験したことがない生徒さんには、安全にチャレンジできるように初めてのツリーランを経験させてあげたりしました。一度経験させてあげたことで、この後の生徒さんのスノーボーディングがずいぶんと変わったのだろう、と思います。
浅野翔吾選手の場合、普段2軍のデイゲームではなくナイターの1軍で実際にプレーしたことで、様々な新しい景色が見えたのだと思います。試合までの準備の仕方、1軍選手のプレーなど目に焼き付いたことでしょう。またそうした経験が、明日からの練習にも活かされると思います。
最近、私はスノーボード界期待のルーキー、宮村結斗選手のインタビューをしたのですが、彼が言っていた--
初めてワールドカップに出場し、世界トップと戦って初めに出た言葉は「次元が違う」でした。この時の感覚は今でもよく覚えています。忘れられません。
というのが、とても印象的でした。きっと宮村選手は、このW杯の経験したイメージを活かして、この夏もキングスで練習しているのでしょう。そして、ゼロから一になったことで、彼が飛躍的に上昇できるきっかけをつかんだのだと思います。
私たちはとかく想像でやった気持ちになったり、また勝手にプレッシャーを感じて思っていたことにトライしないことがあります。しかし、大切なことは、ゼロから一にすることだと思います。一にすることで、その後の展開、考え方、行動がずいぶんと違って来るのではないでしょうか。