24年ぶりの円安でスノーボードが10万円で買えない日がやって来る!?

広告

24年ぶりの円安がやって来ました。そして日本にも遂にインフレの波が押し寄せて来ています。
そうなると、お財布の紐が固くなりそうだけど…。ちょっと待って!もしかしたら、もうスノーボードが10万円で買えない日がやって来るかもしれませんよ。
その理由を解説していきましょう。

ちょうど今の時期、秋ぐらいにスノーボードの新商品が並びますが、みなさん!ショップがメーカーや代理店がオーダーする日を知っていますか?
それは、スノーボードの展示会が行われる2月とか3月です。さらに昨今、それがどんどん早まり12月までにオーダーしないと商品を確保できないというブランドも出て来ています。12月と言えば、たくさんの商品が並ぶスノーボードショップがもっとも盛り上がる時期です。そんな時にすでに来季のオーダーをしないと商品が確保できないというブランドも出て来ています。

ショップがメーカーに発注する時期:3月
新商品が並ぶ時期:9月~10月
商品がよく売れる最盛期:12月

広告

だいたい以上のような通常の流れになります。

ということは、ショップがメーカー、代理店に発注した時期を考えてほしいのですが、メーカーがショップに希望小売価格を提示した時期というのは、だいたい1ドルが120円台だった時です。だから、多くのメーカーが1ドル=125円あたりで計算していました。さらにサバを読んで、130円で計算していたところもあるかもしれませんが、取材してみてわかったのは、だいたいのところは120円台で計算しています。

出典:Yahoo!ファイナンス

もちろんメーカーや代理店だって、為替のリスクを考えてある程度はサバは読むのですが、ここ数年の流れで、まさか140円台になるなんて、誰も考えていませんでした。
その結果、メーカーは商品を売ってもほとんど儲けが出ないというジレンマを抱えています。

ある大手スノーボード・メーカーは、この円安の状況になってから急に上代を上げる、なんてことも考えていたようです。その時、市場はザワつきました。まさか!もうお客さんさんに提示している価格を上げるわけにはいかないよ、と。この3月のショップからメーカーへの受注時期には、ショップもできるだけオーダーを増やせるように、お客さんに展示即売会で予約販売していましたよね。その値段は覆すわけにはいきません。

結局、そういうことはなくなったので、メーカーは泣く泣く3月の時期に提示した価格で、今季の商品を販売しています。

仮に700ドルするスノーボードなら、2月の120円台で計算すれば、84,000円です。
しかし、現在のレート140円で計算すると、98,000円になってしまいます。
もしメーカーがタイムマシーンに乗って、9月の為替の事実を知っていたなら、84,000円の板は98,000円にしていたことでしょう。消費税を入れたらもう10万円オーバーですね。

昨日、ニュース番組を見ていたら、ある魚屋さんが出て来て、「このマグロ売っても全然儲け出ないよ」と泣いていましたが、今、これと同じようなことがスノーボード市場で起こっているのです。

だから、今季の商品に関しては、円安の状況を踏まえないでスノーボードの価格が出ています。来季は当然、現在の為替で計算することになるので、新品スノーボードの板が10万円で買えなくなるという事態が起きてもおかしくないでしょう。国産のボードでも材料を海外から調達しているので、やはり価格は上がる傾向です。

仮にミラクルで円高に動いたことになるとどうなるのでしょうか?例えば、今年の冬に1ドルが120円台に戻ることなどあるのでしょうか?その場合、スノーボードの価格は据え置きよりもやや高くなる傾向で収まるかもしれません。ですが、原材料費の高騰、さらに輸送費の高騰などで、やはり値上げは避けられないでしょう。そもそも1ドルが140円まで上がった今、120円に戻るとかなかなか考え難いです。

結論、ほしいスノーボード用品があったら、今季中に買った方がお得になりそう!

コラムニスト・飯田房貴
1968年生まれ。東京都出身、カナダ・ウィスラー在住。
シーズン中は、ウィスラーでスノーボードのインストラクターをし、年間を通して『DMKsnowboard.com』の運営、Westbeach、Sandbox、Endeavor Snowboards等の海外ブランドの代理店業務を行っている。日本で最大規模となるスノーボードクラブ、『DMK CLUB』の発起人。所属は、株式会社フィールドゲート(本社・東京千代田区)。
90年代の専門誌全盛期時代には、年間100ページ・ペースでライター、写真撮影に携わりコンテンツを製作。幅広いスノーボード業務と知識を活かして、これまでにも多くのスノーボード関連コラムを執筆。主な執筆書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書 』『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。
今でもシーズンを通して、100日以上山に上がり、スノーボード歴は37年。
スノーボード情報を伝える専門家として、2022年2月19日放送のTBSテレビの『新・情報7daysニュースキャスター』特集に、また2022年3月13日に公開された講談社FRIDAY日本が「スノーボードの強豪」になった意外な理由にも登場。


広告