
境町の町おこしプロジェクト、その中心にトップライダーの存在
スノーボード女子ビッグエアで世界の頂点に立った鬼塚雅。その快挙自体はすでに広く報じられているが、今回あらためて注目したいのは、彼女が深く関わっている「町おこしプロジェクト」の存在だ。
茨城県境町は現在、「スポーツを核としたまちづくり」を掲げ、オリンピック基準のホッケー場やテニスコート、世界最高レベルのアーバンスポーツパーク、人工サーフィン施設などを次々と整備してきた。そして今、その集大成とも言えるプロジェクトが進行している。
国内最大級を目指す「SAKAIビッグエアパーク」
境町が準備を進めているのが、(仮称)SAKAIビッグエアパーク。
国内最大級規模を想定したビッグエア施設で、競技者育成だけでなく、体験会やスクールを通じた普及も視野に入れている。
そして、この施設づくりの監修を務めているのが鬼塚雅だ。
鬼塚は2024年4月より境町の地域おこし協力隊として活動。
トップライダーとしての競技経験を活かし、ビッグエアパークの設計や運営面に関わっているほか、今後は 体験会やスクールで講師を務める予定 となっている。

「世界で勝つ選手」が、次世代を育てる場所へ
今回のワールドカップ優勝は、鬼塚にとって約6年ぶりのビッグエア勝利であり、3大会連続のオリンピック出場に向けた大きな一歩となった。その世界レベルの経験と知見が、日本国内、それも地方の町づくりに直接還元されるという点が、このプロジェクトの最大の価値だろう。
単なる施設建設ではなく、
- 世界基準の練習環境
- トップライダーが直接関わる指導体制
- 子どもから競技志向のライダーまでを視野に入れた育成
これらを同時に実現しようとしている点で、境町の取り組みは非常にユニークだ。
境町から、次の世界基準ライダーが生まれるか
境町は今後も大会や合宿の誘致、スポーツツーリズム、スポーツ移住などを進めながら、「町から世界へ」羽ばたく選手の誕生を目指すという。
その象徴的存在が、鬼塚雅であり、SAKAIビッグエアパークだ。
世界で勝つライダーが、次の世代を育てる場所を日本に残していく——。
この町おこしは、スノーボード界にとっても見逃せない動きと言える。

