連日、世界のスノーボーダーを熱くしている世界最大のスノースポーツ・イベント、Xゲーム!
日本人選手の大活躍も私たちに大きな力を与えてくれていて、選手たちに感謝だ。
そんな最中、金曜日の最後のイベントで行われたMen’s Snowboard SuperPipe Sessionが、フルブロードキャスト動画で公開されたので、ご紹介したい。
8名の選ばれた戦士の中には、日本から戸塚優斗も参加!
勝敗にこだわりがちなX Gamesであるが、参加している選手にとっては、それほど順位は重要でないようだ。
なぜなら、これはスノーボーダーたちが古くから持っていたお祭りジャム・イベントだからだ。
ハーフパイプの競技は、ご存じのように近年、高さと回転数に特化し過ぎる傾向が強い。
かつて、X Gamesに参加した國母和宏が、「この舞台にかつてあったモノはない。」というようなコメントが、業界で大きな話題になったが、確かに高さと回転数ばかりにジャッジの主眼が行けば、そこに辿り着くのは、体操競技やフィギュアスケートのようなところにある。
スノーボーダーが言う「スタイリッシュではない!」という世界になってしまいそうだ。
確かに回転数や高さなどに標準を置けば、それは万人に認められやすいスポーツになる。
しかし、スノーボーダーのパイプ・トリックの中には、ジャッジでは評価され難い、スラッシュテクニックやハンドプラントもあるのだ。
そんなスノーボード・トリックの残されたミッシングを探ってくれるような大会、それがSuperPipe Sessionと言えよう。
上記に貼った動画を見てくれればわかるが、選手のパフォーマンスは自由自在。
だからこそおもしろい!
1日前にアップしているにも関わらず、すでに2万人以上もの人が見ていることも、その評価の高さと言えよう。
もっともこの競技でいつも通りのパイプ大会に出ているような雰囲気を出していたのは、ダニー・デービスかな。というのも、彼は常にクリエイティブなスタイリーなランの延長戦で、現在のパイプ競技で戦って来たから。
ちなみに、通常、スノーボードの種目名称として、「ハーフパイプ」を持ちいていうが、Xゲームでは「スーパーパイプ」と伝えている。
その歴史を辿れば、かつてハーフパイプがもっと小さなサイズ時代に、Xゲームはより大きなスーパーなサイズで行う大会だ、ということもあったかもしれないが、今ではどの国際大会でも同じようなデカさなので、ただ単に呼び方の違いということで、あしからず。
SuperPipe Session
Final
Rank | Name |
---|---|
1 | Taylor Gold |
2 | Jake Pates |
3 | Toby Miller |
4 | Chase Josey |
5 | Yuto Totsuka |
6 | Danny Davis |
7 | Andre Höflich |
8 | Ryan Wachendorfer |