北京・首鋼ビッグエアを舞台に行われたFISスノーボード・ビッグエアW杯で、男女ともにハイレベルな戦いが繰り広げられた。男子は中国のスー・イーミン（Su Yiming）が逆転で勝利し、先週のシークレットガーデンに続いて2大会連続優勝を達成。日本期待の木村 葵来は自己最高クラスのランを見せ、堂々の2位に入った。女子では鈴木萌々が安定感のある滑りで3位表彰台を確保し、今季の好スタートを印象づけた。
男子：木村葵来がスイッチバックサイド1980で2位。宮村結斗は4位に肉薄
男子決勝最大の見せ場となったのは木村キラのスイッチバックサイド1980。完成度の高い着地で高得点の91.25点を叩き出し、一時トップに立った。
しかし最終滑走者のスー・イーミンが、その葵来と同じスイッチバックサイド1980をより高い評価でまとめ上げ、92.00点で逆転。合計181.00点で勝利し、母国の観客の前で再び頂点に立った。
木村葵来は合計178.25点で2位。昨季は表彰台争いから遠ざかる場面もあったが、今季は開幕からトップ争いに加わる滑りを見せている。五輪出場へ向け大きな前進となる結果を残した。
フィンランドのレネ・リンネカンガスが176.25点で3位。
また、宮村結斗は1本目でバック1980メランコリーを決め、89.50点と良い流れに乗るも、合計172.75点で表彰台に届かず、4位に終わった。それでも1本目にはファイナル最高得点となる95.00点を記録する選手もいた混戦の中で、堂々の上位進出となった。
女子：鈴木萌々が今季初の3位表彰台
女子はイギリスのミア・ブルックスが176.50点で優勝。
2位にはオーストリアのハンナ・カレルが146.75点で入り、その後に日本の鈴木萌々が145.25点で3位に続いた。
鈴木は昨季もビッグエアで複数回の3位を経験しており、今回がキャリア3度目のビッグエアW杯表彰台。コンスタントに上位に入る安定した滑りは今季も健在で、シーズン序盤から存在感を示している。
2025/26シーズンの行方は
スー・イーミンは昨シーズン不調に苦しんだが、今季は開幕から中国ラウンド2連勝と完全復活をアピール。一方、日本勢も男女ともに表彰台争いに加わり、次戦以降も激しいトップ争いが続きそうだ。
