春のシャバ雪はパウダーボードが最適!

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温かくなって桜の花が咲くと、スノーボーダーにとってはちょっと切ない季節かな。特に今季は暖冬で、思っていたよりも滑れなかった方もいるかもしれませんね。しかし、まだ全国的に滑れるスキー場はまだあるし、この春はぜひ残り少ないシーズンを楽しみましょう!

そんな春の晴れたゲレンデは、放射冷却により朝カチコチのバーンになったりします。そんな朝はスノーボードを「ガーガー」鳴らしながら滑ったりしますが、時間と共に次第にシャバって来て、お日頃には適度なシャバ雪になったりするでしょう。
また、曇った日には、朝から適度にシャバってちょうどカービングターンがしやすくなったりします。

シャバ雪も、その日の天気や気温、そして時間帯により軽めのシャバだったり深めのシャバシャバだったりするわけですが、どちらにしても冬のカチコチに決まったバーンとは違った感覚。足を取られて嫌がる方も少なくないようですが、私はシャバ雪が好きです。なぜなら、パウダーのような感覚で滑れるからです。

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もちろんパウダーのような至福な浮遊感を得れるわけではないすが、まるでパウダーを滑る時のようなテクニックで滑れます。具体的に言うと、後足を軸にするようにして滑ります。

通常のライディングでは、前足をペダルのように操作して、つま先側、カカト側のターンのかじ取りをします。しかし、シャバ雪やパウダーでは、後足がかじ取りをして、ターン方向を決めていきます。

つま先側に曲がるときは、後ろ膝と足首をしっかりと曲げましょう。ポイントは、スネを雪面に押し付けているような感覚にすること。
カカト側に曲がるときには、つま先を胸の方に持ち上げること。

また、しばらく使用していなかった(?)パウダーボードを使うこともお勧めします。
シャバ雪が苦手な方も、より浮力があってノーズが上がっているパウダーボードを使えば、より快適に乗れるでしょう。

私がオススメするEndeavor Snowboardsでは、2つのパウダーボードがあります。

1つは、スワローテールが特徴的で、美しいシェイプを持つArchetype(アーキタイプ)。もう1つはArchetypeのスワロー部分をより短くしたシェイプのScout(スカウト)です。

フレックスは、ミディアム/ハードでゲレンデでも操作性の良い乗り心地。カービングも最高に楽しめます。
どんなコンディションでも投げ出すことのできるキックスワローテールは、アイスクリームを切るホットフォークのようにパウダーを切り裂き、ジャンプ時で安心して着地できる安定性を備えており、ユニークなライディング体験を生み出しています。
大きな山で自然を楽しみたい方にもおすすめできる板です。


スカウトの方は、スワローテールでない分、よりデイリーで使えるようなイメージもあります。実際、フレックスもミディアムなので、毎日のスノーボードで素晴らしい乗り心地を提供してくれます。
パウダーもOK!シャバ雪も抜群に良し!!

って、ここまで書いていたら、しばらく乗っていなかったScoutに乗りたくなって来ちゃいました(笑)。残り少ないシーズンはScoutと共に楽しみます!

飯田房貴(いいだ・ふさき) プロフィール
@fusakidmk
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴39シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ、ウェブ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWingでは、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、レッスンも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして、世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!
著書に『スノーボード入門 スノーボード歴35年 1万2000人以上の初心者をレッスンしてきたカリスマ・イントラの最新SB技術書』、『スノーボードがうまくなる!20の考え方 FOR THE LOVE OF SNOWBOARDING』がある。

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