2023年ニュージーランド最新スキー場情報

@Cardrona Alpine Resort, NZ
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南半球のニュージーランドは、日本とは季節が真逆。僕たちが一番暑い夏を味わっている時、7月から9月頃にシーズンを迎えます。オーストラリアと同様に、冬のスポーツとしてスキーやスノーボードは人気です。
英語圏だけど、日本人にフレンドリーな土地柄で、観光スポットやスキー場には、日本語表記、日本語サービスなどもあり、初めてニュージーに行く人も安心できるでしょう。
コロナが収まって来た今年こそニュージーランドに行きたい!そんな方もいるのでは?
ぜひ、この特集記事を参考に南半球、ニュージーランドのスノーボードを楽しみましょう!

Text: Fusaki Iida @fusakidmk
写真提供協力:プロ・スノーボーダー加賀大貴 @hirokikaga96、DMK CLUBメンバー藤井 謙治

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北島のスキー場リフト料金シーズンパス券代
トゥロア$84(平日)、$149(週末)$599
ファカパパ$84(平日)、$149(週末)$599
南島のスキー場
マウントハット$129$599
コロネットピーク$129$1,299
リマーカブルズ$129$1,299
カードローナ$150$1,499
トレブルコーン$150$1,499
※スキー場の料金設定は、平日、週末、あるいはパスの場合、他のスキー場との組み合わせ、払い戻し設定など複雑な条件により変更されたりします。必ず、ホームページでご自身で最終チェックするようにしましょう。

シーズン期間はい6月初旬から10月初旬

そもそもニュージーランドの滑れる期間ってどれくらいだろう?日本とは逆の気候なので、いつがピークなんだかわかり難いですよね。
期間は、7月から9月頃で最もパウダーを狙えるのは8月です。スキー場によっては、6月初旬から滑り初めとなり、10月初旬ぐらいまで滑走可能のところもあります。北半球の人気スキー場よりもシーズンは短めです。
パークを狙う人は、ピークシーズン8月から遅い時期がオススメ。早い時期だとパークアイテムが、まだ充実していません。しかし、ピーク以降は、混むしホテル代も高くなるのでその覚悟も必要になります。

日本とまったく逆の時期にスノーボードを楽しめるニュージーランド。 写真は、今年ニュージー南島のゲレンデを周り、今回情報&写真提供してくれたDMK CLUB員のKENJIさん。

雪質はドライスノー、パウダー or アイスバーン

ニュージーランドの雪質は、正直に言うとアイスバーンが多いです。日本よりも湿気がなくドライということが傾向が強いです。また、日本のように木がなく森林限界のようなエリアで、風が吹けば雪が飛んでいきやすいことも固くなりやすい要因。雪が降らなければどんどん固いバーンになっていくので、慣れていない人は苦労するかもしれません。
逆に言えば、固いバーンでも滑っていると、エッジング動作などシビアになっていくので、かなり上達することも考えられます。

だけど、雪が降れば見渡す限りの一面パウダー・ライディングが楽しめます。まさに、パウダー天国!
海外ならではのボール状のような大斜面を自由気ままに滑ることも可能です。晴れた日には、里のグリーンと雪山のホワイトのコントラストがとても美しく、ニュージーランドならでの雄大な景色を堪能できるでしょう。

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降れば天国!ニュージーランドならではのダイナミックなパウダー・ランが可能だ。

スキー場までのアクセスは、レンタカーかバス

日本や欧米でも、スキー場と隣接するようにあるビレッジなどから、歩いてスキー場までアクセスというということがあるけれど、基本的にニュージーランドにはそういったところがありません。
スキー場近くの町から、砂利道のようなロードを車やバスでアクセスし、30分から1時間程度かけてスキー場に行きます。よって、ゲレンデを選べば、次にどこのベースタウンに滞在するか、そういったことも考える必要があります。

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ニュージーのゲレンデのアクセスでは定番のダート・ロード。慣れていないと危ないし、もちろんチェーンが必要な日も多い。運転に自信がない人はバスの方が無難だ

ニュージーランドの大きな都市、例えばクライストチャーチからマウントハットに1時間半ほど車を飛ばしてアクセスというケースもありますが、ゲレンデから1時間以内の場所で滞在するのが普通です。
だから、以下に紹介する主なゲレンデでは、アクセスするベースタウンの名前も紹介しよう。

(スキー場の砂利道は慣れていない人にとって怖いもの。だけど運転に慣れたドライバーさんが運転するバスなら安心!)


南島の主要人気5つのスキー場+北島2つ

ニュージーランドは、日本と似たような国土だけど、日本ほどゲレンデが多いわけではありません。というか、日本という狭い国に、これほどのゲレンデがあるというのも世界的に見れば異常なことで、日本だけが極めてゲレンデ数が多いスキースノボ大国なのです。

ニュージーランドのスキー場の歴史を辿ってみると、山岳クラブが所有・運営するクラブフィールド(スキー場)が存在しました。1920年代から1930年代にかけて、ニュージーランドの山岳クラブが自身の施設を設立し、スキー場が誕生。クラブフィールドは、山岳クラブによって所有され、会員と一般のスキーヤーが利用できる施設です。初期のクラブフィールドには、マウントクック・スキークラブ、カンタベリー・マウン手ニングクラブなどがあり、今でもこうしたカルチャーは残っています。超マニアックな方は、そうしたクラブフィールドに行くのも良いかと思います。ノートラック・パウダーも楽しめる確率が高いです。リフト料金も安価。しかし、今どきどこのスキー場でもないようなロープトゥで上がります。ロープトゥの使用は、どんなに上級者のスノーボーダーでも戸惑う可能性が大。おそらくTバー以上に難しいでしょう。以下の動画を見て、上がれる自信がある方だけぜひマニアックな世界の探求を!(笑)


ともかく、ニュージーランドにはそれほどのゲレンデ数はなく、ここでは日本人にも人気があるスキー場を紹介しましょう。
南島の主要スキー場5つに、北島にある2つのスキー場を紹介します。基本的には、多くの方がイメージするニュージーランドでのスキー場というのは、南島です。だから、このDMKサイトでも長年、南島のスキー場だけを紹介しましたが、最近、知人の方がニュージーランドのオークランド(※ニュージーランド最大の都市で北島にある)に行く予定で、北島のスキー場にも興味あるということを聞きましたので、最後に北島の2つのスキー場も紹介します。

travelnewzealandから引用した地図。わかりやすく今回、ご紹介するスキー場にはイエローのアンダー線、また鍵となるアクセスするための町にはレッドのアンダー線を引きました。

マウントハット Mt Hutt

ニュージーランドでも最もシーズンが長いところとして有名。スキー場規模としても南島のゲレンデで最大。なんとなく勝手なイメージかもしれませんが、フリースタイラーよりもアルペン系の方に人気があるようにも思います。ベースタウンのメスベンがやや眠たい町なので、そこがちょっと難かも。だけど、南島の主要都市、クライストチャーチからもアクセスできます。

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アクセスするための町:メスベン
※クライストチャーチからも行けるが、1時間半~2時間は覚悟。

オープン日:6月9日(金)

ゲレンデ情報
標高:2086 m
標高差:648 m
スキーエリア:365ヘクタール
リフト:高速6人乗りチェアリフト1基、クワッドリフト1基、トリプルチェアリフト1基、屋根付き全長140 mのカーペット式リフト

一日券:$139
シーズンパス:$599(※提携しているコロネットピーク、リマーカブルの共同パス 3 PEAK PASS $1299)

マウントハットのホームページ
https://www.mthutt.co.nz/


コロネットピーク Coronet Peak

クイーンズタウンから車やバスで30分ほどで行ける人気のスキー場。クイーンズタウンっ子は日々通うローカルマウンテン。雪が降ればおもしろい地形だと思います。しかし、雪が降らないで固い日も多く、そんな固いスキー場を揶揄して地元では「コンクリート・ピーク」とも呼ばれます。パークは雪が豊富なら小さなものはありますが、パーク愛好者は次に紹介するリマーカブルズがおすすめ!
クイーンズタウンは、観光地としても有名でバンジージャンプ、ラフティングも人気アクティビティです。スキー場ライフするなら、もっともエキサイティングな町でしょう。

アクセスするための町:クイーンズタウン

オープン日:6月16日(金)

ゲレンデ情報
標高:1649 m
標高差:462 m
スキーエリア:280ヘクタール
リフト::高速6人乗りチェアリフト1基、高速クワッドチェアリフト2基、Tバーリフト1 基、カーペット式リフト4基

一日券:$129
シーズンパス:提携しているコロネットピーク、リマーカブルの共同パス 3 PEAK PASS $1299

コロネットピークのホームページ
https://www.nzski.com/queenstown/the-mountains/coronet-peak

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リマーカブルズ  Remakables

全体的に平たいスロープが多いけど、パークがあります。地形を滑るなら先に紹介したコロネットピークがいいと思うけど、パークライドに集中したいならリマーカズルズがいいでしょう。
またパウダーになった日には、バックカントリーのようなスポットを楽しむコースもあり穴場!
先に紹介したコロピーと同じくクイーンズタウンからのアクセスになりますが、多くの方はコロピーに行くので、リマーカブルズの方が比較的に空いています。

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アクセスするための町:クイーンズタウン

オープン日:6月17日(土)

ゲレンデ情報
標高:1943m
標高差:357m
スキーエリア:220ヘクタール
リフト:4人乗りチェア×3基、マジックカーペット×1基、ビギナートゥー×1基

一日券:$139
シーズンパス:提携しているコロネットピーク、リマーカブルの共同パス 3 PEAK PASS $1299

リマーカブルズのホームページ
https://www.nzski.com/queenstown/the-mountains/the-remarkables

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リマーカブルズのホームページ
https://www.nzski.com/queenstown/the-mountains/the-remarkables

ニュージーランドのスキー場のベースタウンは、どこにもきれいな湖があり、町を散歩するだけでも楽しい気分になれる。

カードローナ Cardrona

昔からスノーボーダーに最もフレンドリーなリゾート。ハーフパイプもあるし、パークも充実している。日本人ローカル・ボーダーが最も多いゲレンデ。レストハウスに行くと、日本人ばかりで「おはよう!」の挨拶がどこからでも聞こえて来そうな感じ。有名ライダーさんと出会ったりします。
スノーボードの大会が多く行われ、ローカル大会から世界のトップが集結するWinter Games NZも開催!

アクセスするための町:ワナカ、クイーンズタウンからも可能!約1時間。バスなら1時間20分ほど覚悟。

オープン日:6月17日(土)

ゲレンデ情報
標高:1860m
標高差:600m
スキーエリア:345ヘクタール
リフト:4人乗りチェアリフト×4基、マジックカーペット×2基、プラッター×1基

一日券:$150
シーズンパス:$1,499(※トレブルコーンとの共同パス)

カードローナのホームページ
http://www.cardrona.com/

トレブルコーン  Treble Cone

ニュージーランドらしい自然の地形を使ったナチュラルなライディングが堪能できます。急斜面が多く、充分な積雪の上にパウダーが降れば最高に楽しいスキー場!
今回紹介したゲレンデの中では、最もマニアックな印象もあるが、スノーボーダーの中では密かに人気が高いです。ニュージーランドのアイコン的スキー場とも言われています。もしかしたら、本気出して雪降ったら、トレブルコーンがニュージーで一番のスキー場かもしれません。

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アクセスするための町:ワナカ

オープン日:6月24日(土)※雪不足のため延期

ゲレンデ情報
標高:1958m
標高差:705m
スキーエリア:550ヘクタール
リフト:6人乗りチェアリフト×1基、4人乗りチェアリフト×1基、マジックカーペット×1基、プラッター×1基

一日券:$150
シーズンパス:$1,499(※カドローナとの共同パス)

トレブルコーンのホームページ
http://www.treblecone.com/

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カードローナとトレブルコーンのベースタウンとなるワナカ。山と湖が眺めることができる美しい街並み。


北島のスキー場①トゥロア

ルアぺフ山の南西斜面にあるトゥロアは、ゲレンデの高低差が722mもあります。最長距離4キロの滑走も楽しめます。ただ頂上付近にアクセスには、Tバーなので、その点、スノーボーダーにはちょっと苦しいかもしれません。
火山性地形で雪があれば、どこでもどうぞという感じの幅の広いトレイル。そしてパークも楽しめます。

(雄大なニュージーランドの景色を楽しめるけど、Tバーがちょっと辛いかも…)

アクセスするための町:オハクネから車で25分。

オープン日:7月1日(土)

ゲレンデ情報
標高:1600m
標高差:722m
スキーエリア:400ヘクタール
リフト:6人乗りチェアリフト×1基、チェアリフト×4基、プラッター×1基,マジックカーペット×1基

一日券:$84(平日)、$149(週末)
シーズンパス:$599(※ファカパパとの共同パス)

トゥロアのホームページ
https://www.mtruapehu.com/

北島のスキー場②ファカパパ

火山性地形とトンガリロ国立公園の眺めが素晴らしく、ビギナー向けの設備やナイターなど充実したスキー場。シーズンは6月上旬から10月下旬までと全国最長です。60ものコースを楽しめる豊富なトレインで、南島と合わせてもニュージーランド最大級のスキー場です。しかし、トゥロア同様に頂上へのアクセスはTバーになります。
ファカパパ・スキー場は、日本語で「ワカパパ」と表現することもあるので、検索する方はご参考にしてみてください。
スキー場から見えるマウント・ナウルホイは、まるで日本の富士山のように美しいと評判です。ぜひ天気のいい日には記念撮影を!

(日本にはないような絶景が楽します!)

アクセスするための町:オハクネから車で25分。 オープン日:7月1日(土)

ゲレンデ情報
標高:1630m
標高差:2322m
スキーエリア:400ヘクタール
リフト:ゴンドラ(スカイワカゴンドラ)×1基、チェアリフト×4基、Tバー×3基、マジックカーペット×4基本

一日券:$84(平日)、$149(週末)
シーズンパス:$599(※ファカパパとの共同パス)

トゥロアのホームページ
https://www.mtruapehu.com/whakapapa

滞在先はバックパーカーズがオススメ!

行くゲレンデが決まった。行く時期もだいたい決まった。
じゃあ、次に決めるのは?
宿でしょう。

もちろん、ホテルに泊まれるという方は、それに越したことはありません。
短期ならなおさら快適なホテルに泊まりたいという人も少なくないハズです。
だいたいホテルの相場は、一泊200ドルというところ。
ニュージーランド・ドルのレートは、その時になってみないとわからないけど、1ドル100円を超えることはまずなく、だいたい90円以内。だから、ホテルなら一泊2万円を考えれば間違いない。もちろん、それ以上に安いとこもあれば高いところもあるので、そのへんは自分の財布と状況に相談。彼女との大切なトリップだったり、まして新婚旅行ともなればゴージャスなとこも考えたいだろうから。

だけど、この特集ではバックパッカーズやユースホステルをオススメしたいです!

ニュージーランドのバックパッカーズとホステルは、清潔で快適、値段の割りに質が良いことで定評がある。気になる値段も、一泊30ドル以上からありビックリするほどの安価。

部屋タイプは、共同部屋、ダブル、ツイン、シングルから選べるが、中には希望により男女別々の共同部屋のみ提供しているホステルもある。ほとんどの宿ではバスルームやキッチンといった設備は共有。夕食時は、キッチンが忙しくなり、鍋やフライパン待ちなんてあるから、早めにクッキングすることをオススメします。

寝袋を持ち歩いていない場合はシーツ類を借りることもできる。ランドリー設備も整っているので、洗濯して手持ちの衣類で間に合わせることができるのもいいね。

何よりバックパッカーズの良いところは、同じようにスノーボードの旅する仲間と語り合う機会を持てること。
日本人同士はもちろん、海外の仲間もできたり。英語が苦手でもスノーボードやスキーという共通の趣味で、結構、語れるもの。
よけいなお世話ながら、海外で滑るというのは、こういうコミュニティの楽しさでもあるからだと思います。ぜひできる内に体験しておくといいでしょう!

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共同生活のようなバックパッカーズで楽しいスノボ・トリップを!だけど、貴重品の管理などは充分に気を付けるようにしよう。

オススメ・イベント!8月25日~9月16日 WINTER GAMES NZ 開催!

今季、ニュージーランドに行く人は、ぜひこのイベント『WINTER GAMES NZ』をチェックしてみよう。毎年行われているウィンター・スポーツの祭典で、オリンピックでも活躍した選手が参加します。
世界最高峰のライダーのパフォーマンスをぜひ目の前でチェックしよう!

各種スケジュールは、以下ページをご覧ください。
https://www.wintergamesnz.kiwi/

(雪を求めて世界からトッププロたちもやって来るニュージーランド。スター選手との記念撮影のチャンスも!写真左は、日本を代表するスロープスター、大塚健)

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