検証!どちらが凄かった?LAAX OPEN平野歩夢の優勝ラン vs DEW TOURショーン・ホワイト優勝ラン

 

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先日、スイスのラークスで開催された世界最大スノーボード・コンペティションの一つ、LAAX OPEN 2016。
日本期待の平野歩夢が、見事に進化したランで優勝した。
しかし、1つ残念だったのは、今季コロラドで開催されたDEW TOURで苦杯をなめたショーン・ホワイトが出場しなかったことだ。
そこで、気になるのが、もしショーンが出ていたら、どちらが優勝したか?ということ。

会場は違うが、LAAX OPEN平野歩夢の優勝ランと、DEW TOURショーン・ホワイト優勝ランをどちらが凄いルーティンだったか検証してみよう。

まずは、LAAX OPENで優勝した平野のランから。

①クリップラー・ジャパン to トゥイーク
②バックサイド900
③フロントサイド・ダブルコーク1080
④キャブ・ダブルコーク1080
⑤フロントサイド1080
⑥スイッチ・アーリーウープ・ダブルロデオ

(6ヒッツのルーティーン。以下、参考動画、2.12のところ。)

凄くインパクトがあったのは、これまで誰もやっていなかった新技、クリップラー・ジャパン to トゥイークを決めたこと。
クリップラー・ジャパンから、さらに後足を蹴りだすトゥイークという形に持っていった発想とテクニックは凄い。
また3発目、4発目のダブルコーク1080コンボの部分だが、そこでは最初に見事に両手でグラブするトラックドライバーを完成させて、安定感を漂わせている。さらに次のキャブ・ダブルコーク1080でも、片手グラブだったがほぼトラックドライバーと言っていいほどのグラブ感を表現し、まさに歩夢ワールドを演出したかのようなスムースかつ安定ランを実現した。
6発すべてインパクトあるイージートリックなしの超難易度高いランだった。

対して、DEW TOURで優勝した時のショーン・ホワイトのランは。

①バックサイド・メソッドエアー
②フロントサイド・ダブルコーク1080
③キャブ・ダブルコーク1080
④インディエアー
⑤ダブル・マックツイスト
⑥フロントサイド540

(以下、参考動画。)

以上のように、明らかに平野よりスピン数も劣るし、トリック難易度も下がることがわかる。
特に一発目のバックサイド・メソッドと、4発目のインディが、なんとも迫力に欠ける印象を受ける。

かつで、ショーンの一発目のバックサイドエアーは高さもあったので、凄い迫力を感じたが、今の時代それほど際立っていないように思える。逆に平野の方は、あえて1発目にショーンに挑発するかのように、クリップラー・ジャパン to トゥイークという新技を持って来ている。どっちの一発目が凄いか、お見せしよう!とばかりに。

また、ショーンの4発目のインディは、単につなぎ技で平野に比べてクリエイティブさに欠ける。
最後のフロント5もショーンならでのスタイルのカッコ良さはあるが、これまでのショーンがやって来たことの繰り返しで進化を感じさせない。

違う会場で同じパイプでないので比較できない部分はあるが、平野の方が現段階では上に見える。

そもそも、これだけの難易度高いトリックを持つ平野が、なぜDEW TOURに負けたのか?不思議になって改めて平野のDEW TOURのランをチェックしてみた。

(以下、動画。)

LAAX OPENよりも劣っているように見えるところは、スムースさ。ダブルコーク1080を決めた後、ちょっとだけスケッチーに。つまり板をズラしてしまって、スピード感をややなくしてしまっている。
また、最初のトリックが、クリプラージャパンまでで終了し、トゥイークまでに仕上げていない。ただ、このトリックは明らかにショーンの一発目よりも華があるが。
そして、最後のスイッチチャックが、今回LAAX OPENのダブルと違うところ。

これでショーンの92.60ポイントに対して、89.40というスコア差は、なんだったのだろう?
ショーンの方がスムースでデカい。ダイナミックさを与えたかな、というところか。また、地の利というか、ホーム・アドバンテージ的なジャッジングも働いたのかもしれない。そもそもスノーボードという競技にホームアドバンテージというジャッジがあるのかな?という気もするが。
でも、ルーティーンでは、明らかに平野の方が上だ。これは世界の誰もが認めることだろう。

そして今回、LAAX OPENでの平野のランは、ショーンが出ていたとしても上だったと言えるだろう。
もちろん王者ショーンは、隠し技もあるだろうから、平野がそこまでやれば、オレはここまで出せるという必殺技を出してもおかしくないが。

DMK見解としては、平野歩夢の方がショーン・ホワイトよりも勝る!
みなさんは、どう思いますか?