
南半球のニュージーランドは、日本とは季節が真逆。僕たちが一番暑い夏を味わっている時、7月から9月頃にシーズンを迎えます。オーストラリアと同様に、冬のスポーツとしてスキーやスノーボードは人気です。
英語圏だけど、日本人にフレンドリーな土地柄で、観光スポットやスキー場には、日本語表記、日本語サービスなどもあり、初めてニュージーに行く人も安心できるでしょう。
コロナが収まって来た今年こそニュージーランドに行きたい!そんな方もいるのでは?
ぜひ、この特集記事を参考に南半球、ニュージーランドのスノーボードを楽しみましょう!
Text: Fusaki Iida
写真提供協力:プロ・スノーボーダー加賀大貴 @hirokikaga96、DMK CLUBメンバー藤井 謙治
目次
シーズン期間はい6月初旬から10月初旬
そもそもニュージーランドの滑れる期間ってどれくらいだろう?日本とは逆の気候なので、いつがピークなんだかわかり難いよね。
期間は、7月から9月頃で最もパウダーを狙えるのは8月です。スキー場によっては、6月初旬から滑り初めとなり、10月初旬ぐらいまで滑走可能のところもあります。
パークを狙う人は、ピークシーズン8月から遅い時期がオススメ。早い時期だとパークアイテムが、まだ充実していません。しかし、ピーク以降は、混むしホテル代も高くなるのでその覚悟も必要になります。

雪質はドライスノー、パウダー or アイスバーン
ニュージーランドの雪質は、正直に言うとアイスバーンが多いです。日本よりも湿気がなくドライということが傾向が強いです。また、日本のように木がなく森林限界のようなエリアで、風が吹けば雪が飛んでいきやすいことも固くなりやすい要因。雪が降らなければどんどん固いバーンになっていくので、慣れていない人は苦労するかもしれません。
逆に言えば、固いバーンでも滑っていると、エッジング動作などシビアになっていくので、かなり上達することも考えられます。

だけど、雪が降れば見渡す限りの一面パウダー・ライディングが楽しめます。まさに、パウダー天国!
海外ならではのボール状のような大斜面を自由気ままに滑ることも可能です。晴れた日には、里のグリーンと雪山のホワイトのコントラストがとても美しく、ニュージーランドならでの雄大な景色を堪能できるでしょう。

スキー場までのアクセスは、レンタカーかバス
日本や欧米でも、スキー場と隣接するようにあるビレッジなどから、歩いてスキー場までアクセスというということがあるけれど、基本的にニュージーランドにはそういったところがありません。
スキー場近くの町から、砂利道のようなロードを車やバスでアクセスし、30分から1時間程度かけてスキー場に行きます。よって、ゲレンデを選べば、次にどこのベースタウンに滞在するか、そういったことも考える必要があります。

ニュージーランドの大きな都市、例えばクライストチャーチからマウントハットに1時間半ほど車を飛ばしてアクセスというケースもありますが、ゲレンデから1時間以内の場所で滞在するのが普通です。
だから、以下に紹介する主なゲレンデでは、アクセスするベースタウンの名前も紹介しよう。

南島の主要人気5つのスキー場
ニュージーランドは、日本と似たような国土だけど、日本ほどゲレンデが多いわけではありません。というか、日本という狭い国に、これほどのゲレンデがあるというのも世界的に見れば異常なことで、日本だけが極めてゲレンデ数が多いスキースノボ大国なのです。
ともかく、ニュージーランドにはそれほどのゲレンデ数はなく、ここでは日本人にも人気があるスキー場を紹介しましょう。
もちろん、その他にも魅力的なローカルイムズがバリバリの小さいなゲレンデ、または北島にも大きなゲレンデはあるけど、日本からの旅行者にとってはマニアックな世界になっていくと思うので、この特集記事ではそういったところは省かせてもらいます。ここだけはぜひ知ってほしい!というニュージーランドを代表する南島にある5つのゲレンデを紹介します。

マウントハット Mt Hutt
ニュージーランドでも最もシーズンが長いところとして有名。スキー場規模としても南島のゲレンデで最大。

アクセスするための町:メスベン
※クライストチャーチからも行けるが、1時間半~2時間は覚悟。
オープン日:6月9日(金)
ゲレンデ情報
標高:2086 m
標高差:648 m
スキーエリア:365ヘクタール
リフト:高速6人乗りチェアリフト1基、クワッドリフト1基、トリプルチェアリフト1基、屋根付き全長140 mのカーペット式リフト
一日券:$139
シーズンパス:$599(※提携しているコロネットピーク、リマーカブルの共同パス 3 PEAK PASS $1299)

マウントハットのホームページ
https://www.mthutt.co.nz/
コロネットピーク Coronet Peak
クイーンズタウンから車やバスで30分ほどで行ける人気のスキー場。クイーンズタウンっ子は日々通うローカルマウンテン。
クイーンズタウンは、観光地としても有名でバンジージャンプ、ラフティングも人気アクティビティです。

アクセスするための町:クイーンズタウン
オープン日:6月16日(金)
ゲレンデ情報
標高:1649 m
標高差:462 m
スキーエリア:280ヘクタール
リフト::高速6人乗りチェアリフト1基、高速クワッドチェアリフト2基、Tバーリフト1 基、カーペット式リフト4基

一日券:$129
シーズンパス:$?(※提携しているコロネットピーク、リマーカブルの共同パス 3 PEAK PASS $1299)
※コロネットピーク単体のシーズンパスは売っていないのかもしれない。

コロネットピークのホームページ
https://www.nzski.com/queenstown/the-mountains/coronet-peak
リマーカブルズ Remakables
全体的に平たいスロープが多いけど、パークがある。またパウダーになった日には、バックカントリーのようなスポットを楽しむコースもある。

アクセスするための町:クイーンズタウン
オープン日:6月17日(土)
ゲレンデ情報
標高:1943m
標高差:357m
スキーエリア:220ヘクタール
リフト:4人乗りチェア×3基、マジックカーペット×1基、ビギナートゥー×1基
一日券:$139
シーズンパス:$?(※提携しているコロネットピーク、リマーカブルの共同パス 3 PEAK PASS $1299)
※リマーカブルズ単体のシーズンパスは売っていないのかもしれない。

リマーカブルズのホームページ
https://www.nzski.com/queenstown/the-mountains/the-remarkables

カードローナ Cardrona
昔からスノーボーダーに最もフレンドリーなリゾート。ハーフパイプもあるし、パークも充実している。日本人ローカル・ボーダーが最も多いゲレンデ。
スノーボードの大会が多く行われ、ローカル大会から世界のトップが集結するWinter Games NZも開催!

アクセスするための町:ワナカ、クイーンズタウンからも可能!約1時間。バスなら1時間20分ほど覚悟。
オープン日:6月17日(土)
ゲレンデ情報
標高:1860m
標高差:600m
スキーエリア:345ヘクタール
リフト:4人乗りチェアリフト×4基、マジックカーペット×2基、プラッター×1基

一日券:$150
シーズンパス:$1,499(※トレブルコーンとの共同パス)

カードローナのホームページ
http://www.cardrona.com/
トレブルコーン Treble Cone
ニュージーランドらしい自然の地形を使ったナチュラルなライディングが堪能できる。急斜面が多く、充分な積雪の上にパウダーが降れば最高に楽しいスキー場!
今回紹介したゲレンデの中では、最もマニアックな印象も。

アクセスするための町:ワナカ
オープン日:6月24日(土)
ゲレンデ情報
標高:1958m
標高差:705m
スキーエリア:550ヘクタール
リフト:6人乗りチェアリフト×1基、4人乗りチェアリフト×1基、マジックカーペット×1基、プラッター×1基

一日券:$150
シーズンパス:$1,499(※カドローナとの共同パス)

トレブルコーンのホームページ
http://www.treblecone.com/

滞在先はバックパーカーズがオススメ!
行くゲレンデが決まった。行く時期もだいたい決まった。
じゃあ、次に決めるのは?
宿でしょう。
もちろん、ホテルに泊まれるという方は、それに越したことはありません。
短期ならなおさら快適なホテルに泊まりたいという人も少なくないハズです。
だいたいホテルの相場は、一泊200ドルというところ。
ニュージーランド・ドルのレートは、その時になってみないとわからないけど、1ドル100円を超えることはまずなく、だいたい90円以内。だから、ホテルなら一泊2万円を考えれば間違いない。もちろん、それ以上に安いとこもあれば高いところもあるので、そのへんは自分の財布と状況に相談。彼女との大切なトリップだったり、まして新婚旅行ともなればゴージャスなとこも考えたいだろうから。
だけど、この特集ではバックパッカーズやユースホステルをオススメしたいです!
ニュージーランドのバックパッカーズとホステルは、清潔で快適、値段の割りに質が良いことで定評がある。気になる値段も、一泊30ドル以上からありビックリするほどの安価。
部屋タイプは、共同部屋、ダブル、ツイン、シングルから選べるが、中には希望により男女別々の共同部屋のみ提供しているホステルもある。ほとんどの宿ではバスルームやキッチンといった設備は共有。夕食時は、キッチンが忙しくなり、鍋やフライパン待ちなんてあるから、早めにクッキングすることをオススメします。
寝袋を持ち歩いていない場合はシーツ類を借りることもできる。ランドリー設備も整っているので、洗濯して手持ちの衣類で間に合わせることができるのもいいね。
何よりバックパッカーズの良いところは、同じようにスノーボードの旅する仲間と語り合う機会を持てること。
日本人同士はもちろん、海外の仲間もできたり。英語が苦手でもスノーボードやスキーという共通の趣味で、結構、語れるもの。
よけいなお世話ながら、海外で滑るというのは、こういうコミュニティの楽しさでもあるからだと思います。ぜひできる内に体験しておくといいでしょう!

2019年オススメ・イベント!
8月25日~9月16日 WINTER GAMES NZ 開催!
今季、ニュージーランドに行く人は、ぜひこのイベント『WINTER GAMES NZ』をチェックしてみよう。毎年行われているウィンター・スポーツの祭典で、オリンピックでも活躍した選手が参加します。
世界最高峰のライダーのパフォーマンスをぜひ目の前でチェックしよう!
各種スケジュールは、以下ページをご覧ください。
https://www.wintergamesnz.kiwi/
