アメリカを代表するスノーボード専門誌、Snowboarder Mgazineが「ボイコットをボイコットせよ!」と、かなり過激な論調をアップした。
ソチ五輪では、5つのスノーボード&スキー種目が加わったのだが、その中でスノーボードのスロープスタイルがアメリカのオリンピック放送局でもあるNBCの支持率において、一番高い数字、35%を挙げた!
スノーボード種目による影響力は、スキー協会FISにとって大きな恩恵で、そのお金が純粋にスノーボーダーのために還元されていない。むしろ、FISやオリンピック協会IOCばかりが潤っていることになるという論調だ。
Boycott the Olympics: The IOC Needs Snowboarding More Than We Need Them
「オリンピックをボイコットせよ:五輪協会は私たちよりもスノーボードを必要としている」というワケである。
確かにもし、スノーボード選手が、五輪をボイコットしたら、IOCは大きな痛手であろう。
しかし、現実には選手はオリンピックという夢の舞台に向かうだろうし、ボイコットなど難しいに違いない。
それにしても、スノーボーダーの協会ではない、スキー協会FISがスノーボード五輪種目を取り込んだことは、すべての元凶が始まったきっかけであったとも言える。ある意味、それを指示したのは、IOCなのだから、責任はIOCにあると言えるのだろうが。
Snowboarder Mgazineは、1998年長野五輪の時、24歳だったテリエ・ハーコンセンが当時、金メダルを獲得することは最も簡単なことで、だがテリエはボイコットし参戦しなかったということも紹介している。
あの時、IOC(五輪)が当時あったスノーボード協会、ISFにスノーボード種目を委ねていたら、スノーボードというスポーツの魅力はより多くの人にわかりやすく伝わったのだろう。今では、アメリカのテレビ局、スノーボード団体、スキー団体が勝手に(?)、世界と称する大会を行っている。その姿はまるでプロレスやボクシングのような様々な世界チャンピオンが現れる図式と似ている。