スノーボードは、1970年代アメリカで生まれて、日本では90年初めから急速に人気が高まりました。その頃の現象を何といいますか?(3点)
問題①答え:スノーボード・バブル
実社会のバブル経済は、1980年代後半に達したけど、スノーボードのバブルは1990年の前半に起こった。
まだケータイなどが普及されていない時代、人々はまだ購買意欲を失っていなかった。そのターゲットとなったのが、新しい遊び!新しい感覚を得れるスノーボードだった!
90年初めには、バートン社からテリエ・ハーコンセンやジム・リッピーなどのプロ・モデルが発売されていたが、飛ぶように売れた。人気のモデル、人気のカラーは完売。ユーザーは、カラー選択の余地すらなく、ともかくどんなカラーでも憧れのシグネチャーボードを求めた。
スノーボードショップには多くの若者でごった返し、10万以上もするスノーボードの3点セットは、ろくな接客もなく、「これ、ください。」で買われるケースも多かった。
当然、スキーメーカーは、スノーボードの世界に乗っかって来たし、サーフブランドももちろん、様々なスポーツがこの新しいビジネスに参入。
しかし、その一度に掛かった経済負荷はあまりにも重く、90年も後半に行くとボードが余りだした。いくつかのメーカー会社やにわか代理店なども潰れ出し、行き場の失ったスノーボード・グッズが港に放置される事態に陥った。
バブル時代には、売るべきでないような固い板や太過ぎる板、また大き過ぎるバインディングなど、粗悪な用具もあった。
また、スキー場でのインストラクターのレベルも低いところがあり、一人のイントラに20人以上もの生徒や、教えるのに怒鳴り散らすような光景もあった。
あの時代、スノーボードの魅力にハマり、そのままスノーボーダーの道を歩んだ人がいる一方で、三日坊主でスノーボードを諦める人もいた。
もし、この先、スノーボードが再びブームのようなことが起きたら、あの時代の反省を活かし、人々にスノーボードの素晴らしさを丁寧に伝えていく努力が必要であろう。