これからスノーボードをする方は、ウェアの下に何を着ればいいのかわからないかもしれませんね。
かなりスノーボードをやっている方でも、どんなものを着るべきか、そういう知識がない方も少なくないようです。
そこで、今回は自分の経験から「ウェアの中に何を着ればいいのか。」アドバイスしましょう!
目次
ファーストレイヤー
裸の状態から、最初に身に着けるインナーことをファーストレイヤーと呼びます。
ファーストレイヤーは、汗をかいた時でも、外に汗を逃がすような速乾性がある素材のものがベスト。
例えば、ポリエステル等の化学素材のようなもの。
逆によくありがちなダメなものは、コットン素材のTシャツなど。汗をかいても外に逃がそうとしてくれないので。
おそらく長袖のようなファーストレイヤーや、タイツのようなファーストレイヤーを思い浮かべる方は多いと思います。
スキーショップや登山屋さんに売っているようなもの。
そう、あれでOKです!
中には下着パンツまでこだわる方もいます。というのも、いくら長袖とタイツのファーストレイヤーを揃えても、パンツが普通のコットンのような素材だったら、その部分だけ意味がなくなってしまうので。
まあ、そこまでやるか!とも思いますが、正式なレイヤー術を言えば、そこまで考えるものです。
(本日の僕のファーストレイヤー。)
ちなみに僕の周りには、インナーで筋力をサポートするタイプのものを愛用する方も増えて来ました。みんな良い年になって来たので(笑
だけど完全にこだわらないスノーボーダーがほとんど!
でも、実際にファーストレイヤーをこだわっているスノーボーダーが多いのか、言えば答えは「NO」でしょう。
ここで偉そうにアドバイスしている自分も、実を言うと長袖インナーの下には、コットン素材のTシャツを着ていることが多いです。
きっとバックカントリーで長く歩き汗をかくような方は、こだわった方がいいですが、多くのスノーボーダーの方はそこまでこだわらなくても、というのが僕の考え方です。
だから、パンツも普通にみんなが普段履いているような素材のものを使っています。
一応、長袖もアンダータイツも専用なものを使っていますが、ユニクロで買えるようなヒートテックのような類のものも使う時だってあります。
ファーストレイヤーというのは、本格的に雪山を滑る方ほど重要で、20分程度あればいつでもゲレンデのレストランに逃げれるような環境なら、そこまでこだわらなくても、と思うのです。
だけど、ここではできる限りみなさんにスノーボーダーにとって大切な実践的なレイヤー術ということを伝えていきます。
(ユニクロのヒートテックなど、全然アリだと思います。バックカントリーを頑張る方、またはメチャクチャ汗っかきの方は、もっと真剣にファーストレイヤーを考えるべきですが。)
セカンドレイヤー
セカンドレイヤーで大切なことは、ファーストレイヤーで外に出した汗をさらに外へ。また保温性があるもの。
例えば、フリースなど。
悪い例で言えば、コットン素材のパーカーになります。
確かに優れたセカンドレイヤー着ていると快適なものです。
軽い素材のものも多いし、毎日洗わなくもサラサラ素材のものも多いですよ。
僕がよく着ているスノーボード・スクールから支給されているフリースも、毎日着ていますが快適です。
(専用のセカンドレイヤーを着ると、快適にスノーボードできるのでオススメ!)
だけど、実際には多くのスノーボーダーの方が、特別に速乾性あるものでなく、普通のパーカーを着ていることも事実です。
汗をかいたり、濡れてしまったり、不快な気持ちにもなるかもしれませんが、そんなことを気にしない!という方がほとんどでしょう。
自分も温かい春はパーカーを着て、スノーボードを楽しんでいます。
下はタイツはベスト!
先にファーストレイヤーのところで紹介しましたが、下はタイツがベストだと思います。
中には何も履かない方もいますが、ヒザ周りに汗をかいて、それがウェア(パンツ)にくっついてしまうので僕は春先でもタイツを履くことが多いですね。
また、中にはスウェットやジーンズまで履いているか方もいますが、まあナシではないけど、ゴワゴワしますよ。
ずっと昔、僕もスウェットを履いてスノーボードをやっていた時もありましたが、タイツの方が動きがいい。
中にはパジャマという方もいるかもしれませんが、それもナシではないけど(笑)
パジャマもコットン素材のものが多いので、脚全体で汗を逃がせないと考えれば、やはりスキーショップや登山屋さんで買う専用のアンダータイツが良いでしょう。
(極端な話、パジャマやスウェットでもいいけど、最適なのはこの手のインナーパンツ。一度買ってしまえばずっと使えるものなので、良いモノを買うことをオススメします。)
ソックスはタイツの中か?外か?
タイツの履き方で、ちょっと迷ってしまうのが、ソックスを中に入れるか外に出すか、ということ。
僕は、タイツの裾をソックスに入れてしまうケースです。
(写真のようにソックスを外にするか、タイツを外に出すか、どちらでもいいけど、ゴワゴワしないことが大切。)
中か外か、どちらでも良いのですが、ようはブーツを履いた時にゴワゴワしないようにすることが大切。
ソックスやタイツの淵によって、ブーツを履いた時に違和感が出るようだといけないので。
当然、そういう観点からウェア(パンツ)に付いているゲーターと呼ばれる雪を入れないようにするカバーは、ブーツの外に出すべきもの。だけど、初心者の方でよくゲーターをブーツに入れる人をよく見かけます。そうすると、ブーツのところがゴワゴワして調子悪くなるので、ゲーター(雪避けカバー)はブーツの外に出すようにしましょう。
(写真のように雪避けゲーターは、ブーツを覆うようにしましょう。)
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ヒザのプロテクターを愛用しています!
みなさん、プロテクターを愛用していますか?
DMKクラブの中には、ヒップのプロテクターを愛用している方が多いです。
保温性もあって快適なので。
僕は、プロテクターはヒザだけを使っています。
保温性もあり、ヒザ立ちもできて快適だから。
これからもおじいさんになってもスノーボードを続けたいので。
大切なヒザは、常に温かくするようにして、守っています。
(あるととても便利なニープロテクター。)
僕はスノーボードの専用のプロテクターを使っていますが、最近ネットでチェックしていて園芸用のものなどでも調子良さそうだな、と思いました。きっとバレーボールのようなサポータータイプのようなものも調子良いと思います。
ちなみに現在は、以前愛用していたHazak社のものが製作しなくなったので、バートンのものを愛用しています。サイズは、Mサイズ。自分の体型的にはSかな?と思ったけど、足回りはMだろうということで。もうちょっとクッションがあるといいですが、なかなか温かく重宝しています。
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ビーニーって毎日変えています
ビーニーを毎日変えると言うと、「ウッソー!」と言われたりするのですが、頭回りってよく汗をかきますよね。
なんで、多くの人はソックスを毎日変えるのに、ビーニーは毎日変えないのだろう?と思ってしまいます。
このへんもあくまでも個人的な感覚ですが、一泊2日のスノーボードなら、ビーニーが2つあればOK!そんなに荷物にならないと思うし、ビーニーはゴーグル・カバーや貴重品入れのようなカバーの役割もすることがあると思うので、ぜひこの提案も考えてみてください。
(冬場は何かと重宝なビーニー。毎日洗っても意外に大丈夫なタフなもの。スノーボードの時は毎日変えてみたら気持ちよくライディングできるのでは!)
まとめ
以上、いろいろ細かくお伝えしましたが、ようは個人的な感覚でインナー術も変わるということです。
別にTシャツの上に、パーカーを着て、タイツを履かない、ということだって、その方が良ければOKでしょう。
実際、そういうスノーボーダーはたくさんいるし、プロのライダーの方でもザラにいます。
世の中には、ワインを飲む時にワイングラスでないと飲んだ感じがしないという方もいれば、どんなグラスでも良いという方もいるでしょう。
ようは、そんな感覚と似ているかもしれません。
例えば、ジーンズをインナー代わりに履いている人は、紙コップでワインを飲んでいるような(!?)
でも、正しいレイヤー術を知っていれば、より快適にスノーボードが楽しめるだろう、ということです。
ぜひ、今回のコンテンツを参考に自分なりのレイヤー術を考えてみてくださいね。
飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴34シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!