僕は、スノーボードのソックスは、なるべく良いものを使うようにします。
よく「ブーツが調子が良いとスノーボードの調子が良い」と言われますが、ソックスもかなり近い感覚が適用されると思います。
だけど、多くの初心者の方は、あまりソックスに気を使われていないのではないでしょうか?
例えば、二枚重ねで使ったり、3足で1,000円で買えるようなクオリティの低いものを使ったり。
二枚重ねで使うというのは、どうかなあ?と思います。
なぜなら、自分のブーツにフィットしなくて、キツくなり過ぎる可能性が高まるからです。キツくなると、不快感が増しスノーボードに集中できなくなるかもしれません。
本来、スノーボードのブーツは、1枚のソックスで使用するようにできているもの。
二枚重ねのソックスでは、無駄に分厚くなってパフォーマンスが低下する可能性があるでしょう。
「ブーツを履くとちょっと大きいので仕方なくソックス二枚重ね」という意見もありそうですが、そんな人はそもそも「フィットするブーツを履きましょう!と言いたいです。
良いソックスは発汗作用と発熱効果が高く筋力もサポート
スノーボード用の高いソックスは3,000円以上するものもありますが、そもそも高いものとそのへんの普段用のソックスは何が違うのでしょうか?
まず1つ目。
長さが違います。
スノーボード用は、ヒザの方までしっかりと長いですね。
それなら、同じスポーツ用のサッカーソックスも使えそうです。
実を言うと、僕も試しにトライしてみました。
正直、悪くなかったです。
特に春だったので、寒さ対策もいらなかったし。
だけど、やや薄い感じで、冬場での寒さに対して弱く感じたし、薄過ぎてブーツとのフィット感も今一つでした。
また、コットン素材なので、汗をかいた時に汗を吸って冷えてしまいそうな印象も。
そう、スノーボード用のソックスは、発汗作用と発熱効果が高いものが多く、そういったところでも活躍してくれるのです。
最近では、ソックスの良素材であるメリノウールの素材を使ったソックスが増えましたね!
さらに言うと、筋力サポートの役割もあります。
ふくらはぎにポンプ作用を高めて、疲れ難いようなものもあったり。
収縮性のあるスパンデックス素材で、土踏まずと足首のサポートするものもありますよ。
また最近の多くのスノーボーダー用ソックスは、抗菌、防臭という機能も備わっているのでありがたいですね!
実際、そのような高価なソックスが、どれほどまでに効果を発揮するのかは僕自身、よくわかりません。だけど、やはり値段が高い良いスノーボーダー用ソックスは、フィット感も良く、暖かくて快適で、やる気をみなぎらせてくれます。
ゲレンデに行く前に、快適なソックスを履いて、「よし、やろう!」という気分にさせてくれるって、大切な感覚でないでしょうか。
だから、僕にとって、ソックスというのは、侮れないアイテムで、あまりケチったりしないようにしています。
5本指ソックスでどうなの?
次に5本指ソックスですが、実際、使用したことがないので、正直わかりません。
だけど、知人の日本人ライダーに聞くと、これは調子良い!と言います。
ちなみに海外では、そもそも5本指ソックスがないので、そのようなソックスを見ると、「おもしろい!」って爆笑してくれますが(笑
これから海外に行く方は、あえて受け狙いで持っていてもいいかも!?
だけど、5本指ソックスは力が入っていいという意見がある一方で、ブーツに指が当たって痛いということもあるようです。
普段、5本指ソックスを使用している方は、その感覚に慣れているので良いだろうけど、未使用の方は慣れてから使うといいかもしれませんね!
買うなら昨季の高級なモノ!
スノーボード・ショップに行って、ソックスを探していると意外に高くて躊躇しまいますね。「えー、ソックスで4,500円って高!」なんて、思ったり。
できれば、2000円~3000円で良いモノを買いたいですよね。
そんな方にオススメなのが、昨季の売れ残りで高級なソックス!
ウェアなどと違って、ソックスなんてゲレンデで誰に見られるものでないし、そうファッションにこだわらないものではないでしょうか?
もちろん、デザインが良いものだったら、さりげなくアピールできるかもしれないけど。
でも、最初に伝えたように、ソックスが良ければスノーボードも調子良くなるギア感覚なものだから。
シーズン前に行われる催事や、シーズンオフで売れ残りものを買うのも手ですよ。
ちなみに僕は春になると、売れ残ったソックスを段ボールに締まっている店員に声を掛けて、安く買っちゃうます。それも、1足でなく3足ほど。
1つのソックスだと痛みも早いので、最低でも2足。ヘビーにスノーボードに出かける方は、3足くらいはあるといいですね。
以上、参考までに。
飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!