平昌オリンピック、スノーボード種目の最初のメダル種目となった男子スロープスタイルは、まさかまさかのアメリカ新鋭17歳レドモンド・ジェラードが金メダル!!!
スノーボード金メダリスト最年少記録も更新した。
2本目1位に立ったマーク・マクモリスが、そのまま悲願の金メダル獲得か、という展開だったが、
この日、まったくうまくランをまとめられなかったアメリカのレドモンド・ジェラードがクリーンにメイク。
スタート時は、2本滑ってまったく良いところナシで落ち込んだ印象のジェラード。まるで可哀そうな坊やがうつむき加減でスタートを切った。
体重が軽いため、他の選手がキッカーを選ぶところ、ヒップ・ラインを選択し、インディを決めた。
捻じれジャンプ台があるウータンキッカーでは、スタイリッシュにスイッチバックサイド1260、
最後2つ目となるジャンプではフロントサイド・ダブルコーク1080、そして最後インパクトあるトリックを決めたいジャンプで、バックサイド・トリプルコーク1440を鮮やかに決めた。
スロープコース6アイテムをこなす中、アイテムを越えるごとに躍動感が増すのは、まるでセンセーショナルなエンディングが待つかのようなアーティスト。
その個性的でクリーンなランがジャッジ陣に認められ3本目で1位に立った。
滑った後は、「マジで!嘘っ!まるで夢のようだよ。」と語り続けるジェラード。
そのまままさかの金メダル獲得となった。
最後の逆転優勝を賭けるマーク・マクモリスは、3本目に気合のクリーンラン。
このまま行けば、逆転優勝かと思われたが、最後のジャンプで転倒・・・。
結果2位ポジションのままに。
(OH,NO!!!まさかの最後のジャンプで転倒してしまったマクモリス。これがなければ悲願の金メダルだったかも。)
最後の滑走となったマックス・パロットがこの日、遂に3本目にクリーンランを炸裂させ、逆転の銀メダル!マクモリスは前回ソチ同様に銅となった。
この日、精彩を欠いてしまったのは、金メダル候補とも言われたマーカス・クリーブランド。
これもまさかまさかの3本中1本も納得のいく成功ランなしという結果に終わってしまった。
それにしても、レッド・ジェラードが優勝するなんて!
7人兄妹で大御所世帯のジェラード一家、高いお金出して平昌まで行った甲斐がありました。
ところで今回の五輪から採用された決勝3本中ベストラン採用フォーマットだけど、何が起こるのか最後までわからないし、選手も失敗を恐れずに思い切ってベストランを狙うので、とてもおもしろい!!
平昌オリンピック
男子スロープスタイル結果
金 レドモンド・ジェラード(アメリカ)
銀 マクセンス・パロット(カナダ)
銅 マーク・マクモリス(カナダ)
(以下、男子スロープスタイル結果ページ)
http://medias1.fis-ski.com/pdf/2018/SB/7071/2018SB7071RLF.pdf