スキーが「The Snow League」に正式参戦! ショーン・ホワイトとニック・ゲッパーが語る未来と新時代の仕組み

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スノーボード界のスーパースター ショーン・ホワイト と、フリースキーのトップアスリート ニック・ゲッパー が、冬の新しい大会シリーズ 「The Snow League」 について語る最新動画が公開された。

目次

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スキーが加わる新時代

会場はオレゴン州マウントフッド。ショーンは「フリースキーをThe Snow Leagueに迎えることは自然な流れだ」と語る。
かつて「スキー vs スノーボード」というライバル構図があったが、ツインチップスキーの登場でフリースキーが発展して以降、両者は同じカルチャーを共有してきた。
「結局はみんな同じ理由でここにいる。大きなトリックを決めて、楽しみながら自分を表現するためだ」とショーン。

ニックも「同じリーグで一緒に戦うことは、全体を盛り上げる力になる」と賛同する。

経済的な課題と新しい仕組み

さらに2人は、プロアスリートとして活動する上での「お金」の現実についても率直に語った。

ニックは例を挙げる。
「世界選手権で2位になって賞金は約8,700ドル。でもそこから開催国で20%、アメリカでさらに20%が税金で引かれる。飛行機代、ホテル代、食費、レンタカー、リフト券、超過手荷物代…全部払ったら、残るのは恋人とディナーに行けるくらいだった」と苦笑い。

世界トップレベルの選手でさえ生活が厳しいのが現実だ。

ショーンはそこに大きな問題意識を持ち、「The Snow League」では新たな仕組みを導入した。
「合計250万ドルの賞金を用意した。しかも“出場すれば必ず報酬がある”ようにした。みんな体を張って大会に出場しているのだから、最低限の保証は必要だ」

この仕組みは「出るだけ赤字になる」従来の構造を変え、選手がキャリアを長く続けられる環境をつくる狙いがある。

持続可能なキャリアへ

ショーンは「選手たちが安心して競技を続けられることで、より多くの新しいトリックが生まれ、より素晴らしいパフォーマンスが披露される。それがスキーやスノーボードの未来を進化させる」と語った。

実際、ある選手からは「大会の賞金で次のシーズンの活動費がまかなえた」と感謝の声も届いているという。

スキーとスノーボードの共演

最後にショーンは、スキーとスノーボードが同じ舞台で競い合う意義を改めて強調した。
「昔のように“スキー派 vs スノーボード派”という対立は必要ない。同じフィールドで盛り上がることで、コミュニティ全体が大きくなる」

スノーボードとスキーが一緒になり、アスリートに持続可能なキャリアを提供する新リーグ。
「The Snow League」は、冬のアクションスポーツの未来を切り開く大きな一歩になりそうだ。

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