トップ選手から一般スノーボーダーのコーチングで大活躍!/阪西 翔

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今回は、オリンピックを目指すアスリートから一般のスノーボーダーまで幅広くコーチングし、とても評判が高いスノーボード・コーチの阪西 翔が登場!

岡本圭司でお馴染み、HYWODで活躍したライダー時期を得て、現在はライダー活動も行いつつコーチングに力を入れている。
阪西 翔にコーチング受けるライダーは、藤森由香、広野あさみ、稲村 樹、稲村 奎汰、平岡敬太朗、相澤亮、相澤真央、村瀬心椛、芳家祐里、芳家里菜、大橋陸飛とひじょうに多く、見ての通り五輪出場候補がズラリ!
2シーズン後に迫るオリンピックに向けて、キーパーソンとなりそうなコーチング活動だ。

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そんな翔さんに、コーチになったきっかけ、またコーチとして大事にしていることを伺った。
目からウロコが出るようなコメントも飛び出しそうで、楽しみ!

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インタビュー: 飯田房貴

――ライダーだった翔さんがコーチになったきっかけは?

阪西:きっかけは神戸KINGSでスタッフとして働き始めたことです。
当時はあまり理論なども発達していなくて神戸KINGSの社長やケイジ(岡本圭司)たちとあーでもないこーでもないと どうやったら上手くいくのかを日々考えて試していました。
その試して良かったことを神戸KINGSのお客さんに伝え始めたのがきっかけで、僕のコーチとしての原点です!

――翔さんのスノーボード理論はKINGSか生まれ、現在コーチングしているJapan Park Schoolでは、レッスン終了後にその日のレッスンの総評シートが手渡されると聞いていますが、どんな内容なのですか?

阪西:スノーボードのできる動きにフォーカスした基本的項目とスピンの基本となるライン取りの動きをメインにしたチェックシートになっています。
やはり基本あっての応用なので、チェック項目を意識してこなすうちにスピンのための土台が作られていく内容です。

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――神戸KINGSの社長さんや岡本圭司さんと思考錯誤の上にプログレッション(上達方法)が形成されていったようですが、そもそもスノーボードの動きの基本とは、どんなものですか?

阪西:スノーボードに乗りながらできる動きはノーズとテール方向の前後の動き、トー(つま先)とヒール(カカト)方向の左右の動き、上下の動き、身体の捻りの動き、板を捻る動きだと考えていて、まずはその動きを整えて良いポジションを作っていくことが一番大事です。
それが足場になっていろいろな動作をすることができるようになっていくと考えています。

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――実際にコーチングしていて大変なことは何ですか?

阪西:受け手の感覚をイメージしてそれに合わせたアドバイスをして行くところ。
人によって違う感覚をもっているのでそれを自分なりに理解して予想するのが一番大変で大事な部分だと思います。

 
――コーチングをしていて、楽しいと思う時は?

阪西:やっぱり出来る瞬間に立ち会えてそれを共有できるところだと思います。
苦労してできたものは自分のことのように嬉しいです。

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――ナショナルチームの選手、またかなり高いレベルのライダーなどもコーチングしていますが、彼らのような日本トップクラスにコーチングする時には、どんなことに気を付けてコーチングするのですか?

阪西:そのライダーの感覚を大事にして個性を消さずに、その中で物理的に正しく力を動作できるやり方を一緒に探すようにしています。

 

――他の採点競技、例えば、フィギュアや体操など見ると、スノーボードのような男女差はあまり感じません。例えば、スノーボードの場合、国際的な大会において、男女のトップ・トリックの回転数が540度(1回転半)以上の開きがあります。男女共に年々、トリック難易度の進化は続くのですが。僕はもっと女子選手は高いレベルのトリックができるように思えます。翔さんはそのへんどう思いますか?

阪西:女子のレベルも練習段階ではかなり上がってきていると感じます。
まだ大会で出せる完成度になってきていないだけで、そろそろ発表してくるのかなと。
楽しみです!

――おー、それは楽しみ!僕たちにはまだ知らないところで、女性ライダーの進化が行われているのですね。
ところで、翔さんは藤森由香、広野あさみ、稲村 樹、稲村 奎汰などオリンピックに出場しそうな選手もコーチングしていますが、ナショナルチームのコーチになるご興味はありますか?

阪西:あんまり考えた事はないんですが皆で練習したり大会を回ったりと想像すると楽しそうですね!(笑
機会があれば!

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――翔さんにとって、コーチングとは?

阪西:僕にとってコーチングは 上手くするのでは無く、上手くなって貰う!
教えるのではなく引き出す、本来その人にある力を一緒に探していく、上手くなる為の手伝いをすることだと思っています。
あくまで目的地にたどり着くのはその人の努力であってそれをガイドするそんな感じです。
その中で自分も色々な事に気づいてまた進化していく。
教えているようで教わっています!(笑)
――これまでコーチとしての翔さんのお話を聞かせていただきましたが、現在ライダーの方の活動は?

阪西:ライダーとしての活動は少なくなってきていますが滑り続けられる限りは自分の限界を超える活動をしていきます!

 

――これからの翔さんの活動、目標など教えてください。

阪西:これからも自分で滑りながら自分のスノーボードを極めていきたいです。
やり続けるほど新しい世界が見えてくる、それがコーチングに凄く繋がっています。
スノーボードを通して人間を学ぶ、ただ技術だけでは無くスノーボードを通して大切な事を学んでいけることを伝えていきたいです。

――最後に読者の方へメッセージを。

阪西:現在は富山KINGSに滞在しながら月一回一週間のペースで大阪KINGS、千葉KINGSでレッスンをさせてもらっています、冬はHAKUBA47でレッスンやっています!
オフシーズンを楽しんで練習することによって、オンシーズンがより楽しいものになります。
みんなで滑る楽しさと自分自信が成長する楽しさ両方感じれたら最高だと思います!
そんなスノーボードライフのお手伝いさせていただきますので是非一度参加してください。
これからDMKさんでちょっと変わったハウツーやコラムみたいなもの書かせてもらうので是非またチェックしてください!!

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阪西 翔 プロフィール

1982年3月11日34歳
長野出身
スポンサー NITRO, O’NEILL, ムラサキスポーツ松本店,  HIMARAK, HYWOD

日本を代表するチームHYWODのライダー。
ストレートジャンプを極める事に全てを費やし、その独自のスピン理論を磨きあげ多くのライダーを育成している。
また他のプロライダーにレッスンを行う事からスノーボード界の”教授”という異名で呼ばれる。

日本最高峰のHAKUBA47のパークをプロデュースし同パークでJAPANPARKSCHOOLを立ち上げる。オフシーズンはKINGSでレッスンをしオンオフを問わずレッスンプロとして活動している。

 

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