砂漠から未来都市へ――サウジ冬季アジア大会、開催は幻に?

@NEOM
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砂漠から未来都市へと変貌しようとするサウジアラビア。その象徴の一つが、メガシティープロジェクト「ネオム(NEOM)」内で進められているスキーリゾート「トロジェナ」である。2029年冬季アジア競技大会の開催地に立候補し、実際に開催が決定したことで、この壮大な計画は世界的に大きな注目を集めた。

しかし現実は厳しく、リゾート建設の難航から 開催国変更の可能性 が報じられている。アジア・オリンピック評議会(OCA)とサウジは他国と非公式な協議を始めており、特に「29年冬季アジア大会、韓国代替開催可能性」が浮上。韓国の大韓体育会(KSOC)は、OCAから実際に打診を受けたことを認めている。中国側との接触も伝えられており、今後の開催地をめぐる動向が注目されている。

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サウジにとって、この大会は「世界にアピールする絶好の舞台」だった。巨大プロジェクトに投じられた莫大な資金、未来都市としてのブランドイメージ、そして砂漠に雪を降らせるような挑戦。しかし、期限までの建設は間に合わない恐れがあり、計画縮小もやむなしとの声も出ている。

とはいえ、サウジは冬季スポーツへの挑戦を一度は形にしている。2024年には、選手たちが自らジャンプ台を作り、サポートし合いながら ビッグエア大会を成功させた実績 がある。これは「不可能に挑む国」としての姿勢を象徴する出来事だった。

果たして2029年、冬季アジア大会はどの国で行われるのか? そしてサウジの未来都市「ネオム」は、スポーツの舞台としてどこまで実現できるのか? 今後の動向から目が離せない。

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