札幌市、中国BONSKIと提携し外国人向けスキースクール開設へ ネットでは批判コメント相次ぐ

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札幌市は、中国の屋内スキー場運営企業「BONSKI」と協定を結び、さっぽろばんけいスキー場に外国人スキーヤー向けのスクールを開設する計画であることがわかった。協定締結は10月下旬に予定されており、BONSKIのインストラクターを招いた教室も計画しているという。

背景には、2022年の北京冬季オリンピックを契機とした中国国内でのスキーブームがある。札幌市は天然雪を求める外国人スキーヤーやスノーボーダーを誘致することで、冬季観光の活性化や地域経済の活性化を目指している。市街地の飲食店や宿泊施設に経済的な恩恵をもたらす可能性もあるとして、観光戦略の一環と位置づけられている。なお、中国ではスキーヤーよりも圧倒的にスノーボーダーが多く、今回の施策が中国人スノーボーダーの増加につながる可能性がある。

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一方、SNSや記事コメント欄では、今回の計画に対して批判的な意見が目立つ。「ブームは一過性で数年で終わるのではないか」「観光客のマナーやルールが心配」「外国人が増えすぎると地域に影響が出る」といった声が寄せられている。また、行政への不信感や過去の公共事業の失敗を引き合いに出した批判もある。

ただし、コメントの中には「外国人スキーヤーをばんけいに集中させることで、他のスキー場の負担が減る可能性がある」といった建設的な意見も見られる。計画の具体的な運営方法や受け入れ体制が整えば、地域経済にプラスの影響をもたらすことも期待されている。

札幌市は、外国人スキーヤー誘致を通じて冬季観光の拡大を図る一方で、地域住民との共生や受け入れ体制の整備も課題となりそうだ。

出典元一覧:

  • 北海道ニュースUHB(10/15配信)
  • 北海道新聞(10/15配信)

BONSKIとは?
BONSKI(ボンスキー)は、中国国内で複数の屋内スキー場を運営する企業で、屋内スキー場ブランド「熱雪奇跡(熱雪奇迹)」を展開している。深圳や広州などに大型施設を持ち、人工雪を使った本格的なスキー・スノーボード体験を提供。国内外のスキーヤーやスノーボーダー向けのレッスンや国際交流事業も積極的に行っている。

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