W杯最終戦で平野流佳と冨田せなが優勝!!流佳は3季連続で種目別王者に輝く

広告 five  

スノーボードのワールドカップ(W杯)は21日、カナダのカルガリーでハーフパイプ最終戦(5戦目)の決勝が行われ、男子は平野流佳が93・00点で2連勝を達成。通算7勝目の快挙!さらに3季連続で種目別王者に輝いた。
戸塚優斗は89・75点で2位、重野秀一郎は8位だった。

女子では、北京冬季五輪銅メダリストの冨田せなが90・75点でW杯初優勝を果たした。種目別ランキングでは、マディー・マストロ(アメリカ)が制した。

今大会には、北京五輪金メダリストの平野歩夢や、昨季の種目別女王・小野光希らは出場せず。また今季W杯2勝7しているクロエ・キム(アメリカ)も出場しなかった。彼らは来月開催される「ザ・スノーリーグ」(※初開催のプロ戦)と、世界選手権を目標にしている模様だ。

広告

平野流佳、クリスタルグローブ獲得!戸塚優斗との激闘

平野流佳は1本目、2本目でクリーンなランを決めたものの、優勝するためには、ラストの3本目で戸塚優斗の1本目の89.75を超えるスコアが必要で、勝負を賭けた。

最初にスイッチバックサイドダブルコーク1080ジャパンでスタートし、バックサイド900ウェドル、フロントサイドダブルコーク1440インディ、キャブダブルコーク1080トラックドライバー、そして最後にバックサイドアリーオープ540でフィニッシュし、93.00というハイ・スコアで見事に優勝を果たした。

平野流佳は今大会の勝利により、クリスタルグローブ(※シーズン王者)を獲得。この偉業は、チームメイトの戸塚優斗、そして過去にナショナルチームに所属しコーチとしても活躍した青野令と並ぶ記録となった。

2位は戸塚優斗で、1本目にスイッチバックサイドダブルコーク1260インディ、キャブダブルコーク1080トラックドライバー、フロントサイドダブルコーク1260インディ、バックサイド900ウェドル、フロントサイドダブルコーク1080トラックドライバーというルーティーンで終始トップを走り続けた。優斗はその後、さらなるスコアアップを狙ってキャブダブルコーク1440に挑戦するも、ランをクリーンに決めることができず、2位となった。

3位には、アメリカの新鋭16歳、アレッサンドロ・バルビエリが83.25点で入り、初のワールドカップ表彰台に登った。

前大会まで今季のハーフパイプランキング1位だった平野歩夢は、宣言通り今大会には出場しなかった。来月開催予定の初開催プロ戦「ザ・スノーリーグ」、そして世界選手権に賭けている。

W杯アメリカ/アスペン大会 男子ハーフパイプ4戦目結果

1位 平野流佳(日本)
2位 戸塚優斗(日本)
3位 アレッサンドロ・バルビエリ(アメリカ)
4位 キャンベル・メルヴィル・アイヴス (ニュージーランド)
5位 ルーカス・フォスター (アメリカ)
6位 ユーリ・ポドラドチコフ (スイス)
7位 パトリック・バーグナー (スイス)
8位 重野秀一郎(日本)
9位 ジェイソン・ウォル (アメリカ)
10位 ヨナス・ハスラー (スイス)

冨田せながラスト3本目で逆転優勝!

予選1位で通過した冨田せなは、決勝で1本目に77.75、2本目に81.50という高スコアを出すも、3位にとどまっていた。しかし、せなはラスト3本目で果敢にアタック!

フロントサイド1080テールグラブから始まり、キャブ720インディ、フロントサイド540ステールフィッシュ、バックサイド540ウェドル、最後にフロントサイド900メランで締めくくった。このランで90.75点というハイスコアを記録し、嬉しい初優勝を果たした。

今シーズン初の表彰台となった冨田せなは、2016年から表彰台に立ち続けており、今回の優勝が初めてのこととなった。苦労を重ねてついに結実した瞬間だ。

2位には、得意のダブルクリップラー900インディやバックサイド900を決めたマディ・マストロ(アメリカ)が85.25点を出した。せなに比べると1080がなく、やや回転数が少なく、エアの高さも足りなかったため2位となった。しかし、この結果、マディはシーズン王者となりクリスタルグローブを獲得した。

3位には、カナダのエリザベス・ホスキングが79.25を記録し、23歳で3度目のワールドカップ表彰台に立った。

W杯アメリカ/アスペン大会 女子ハーフパイプ4戦目結果

1位 冨田せな(日本)
2位 マディ・マストロ(アメリカ)
3位 エリザベス・ホスキング(カナダ)
4位 蔡雪桐(中国)
5位 イザベル・レッチャー(スイス)
6位 劉一博(中国)
7位 楊露(中国)

2024-25 FIS WORLD CUP ハーフパイプ日程、結果

開催日開催場所男女優勝者
1戦目12月6日~12月8日中国(シークレットガーデン)戸塚優斗(日本)/マディ・マストロ(アメリカ)
2戦目12月18日~12月20日アメリカ(カッパー)平野歩夢(日本)/清水さら
3戦目1月15日~1月18日 スイス(ラークス)スコッティ・ジェームス(オーストラリア)/クロエ・キム(アメリカ)
4戦目1月30日~2月6日アメリカ(アスペン)平野流佳(日本)/クロエ・キム(アメリカ)
5戦目2月19日~2月23日カナダ(カルガリー)平野流佳(日本)/冨田せな(日本)

広告