昨シーズン大好評だった『リアル日本スキー場のランキング！』を今季もお届けします。
ネット上にいくつかのスキー場ランキングがありますが、住んでいる地域、あるいはサイトへの広告出稿による忖度により、本当の日本のスキー場ランキングとは言い難い印象もあります。そこで、日本のスキー場に精通し、日々、世界に日本のスキー場の魅力を伝える活動を続けているSnow Heaven Japan編集長の岩田克己氏にランキングをお願いしました。
しかし、選定する条件により、その順位は変動してしまいます。そこで私たちが岩田さんにお願いしたテーマは、以下の４つです。
１）これから日本にやって来る外国人の方におすすめしたいゲレンデ
２）スキー場の規模、魅力的なコースの豊富さ、雪質なども考慮
３）アフターの充実度
４）日本ならではの体験できるホスピタリティ
そうすると、みなさんがイメージするランキングとは、おそらくちょっと異なった感じのユニークなランキングが示されました。
あなたが、これから滑りに行くスキー場の選びに、あるいは海外からのお客さんを案内する時に参考にしていただけば幸いです。
それでは、2023-24オススメのスキー場のトップ10を見て行きましょう！
Snow Heaven Japan編集長・岩田克己氏による日本のスキー場トップ10
1位 野沢温泉スキー場/長野県
NOZAWA ONSEN
https://nozawaski.com/
新型ゴンドラが、素晴らしく快適！雪質、コース、パウダーツリーラン、のどれをとって満足できる！麓の村も、雰囲気が最高で、日本の素晴らしい文化を体感できる。野沢温泉スキー場は、今シーズンで開場100周年を迎えました。
2位 白馬八方尾根スキー場/長野県
HAKUBA HAPPO-ONE
https://www.happo-one.jp/
北アルプスの景色を望みながらのクルージングは、世界レベル！コースのバリエーションは日本屈指。麓の街はレストランの施設が充実しており、グルメも満足！毎年、世界フリーライド選手権が開催されている。
3位 ルスツリゾート/北海道
RUSUTSU RESORT
https://rusutsu.com/
雪質もグッド！コースの長さ、いろいろな場所でパウダーライディングが楽しめる！広大な敷地の中に、数多くのパウダー&ツリーランエリアがある。特に、イゾラは広いので、パウダーが残る率が高い。リゾート施設も充実している。
4位 富良野スキー場(富良野プリンスもしくは富良野の街ステイ)/北海道
FURANO
https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/
しっかり管理されているエリアで、極上のパウダーを体感できる。晴れた日には、眼下の素晴らしいロケーションの中でパウダーが楽しめる。富良野の街は地元の食材を使ったレストラも多く、グルメ派にもおすすめ！
5位 志賀高原焼額山スキー場/長野県
SHIGA KOGEN YAKEBITAIYAMA
https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter/
長野オリンピックが開催されたスキー場とあって、ゴンドラやリフトの機動力が高い！雪質は、雪質は日本屈指！コースは長く、最高のクルージングが楽しめる！その静けさは、海外の雰囲気を醸し出している！
6位 白馬五竜&白馬47スポーツパーク/長野県
HAKUBA GORYU & HAKUBA 47 WINTER SPORTS PARK
https://goryu47.com/
ふたつの異なるスキー場が楽しめる！五竜は、広大なコースと北アルプスの絶景を堪能できる。47は、パウダーやパークを楽しみたい人におすすめ！白馬村の街にも近く、グルメやアフターも充実。
7位 安比高原リゾート/岩手県
APPI KOGEN
https://www.appi.co.jp/stay/ana-crowne-plaza-resort-appi-kogen/
遠距離の岩手県にありなが、コース、索道施設、雪質、パーク、宿泊施設のどれをとっても世界レベル！降雪時には、非圧雪コースでサラサラのパウダーを味わえる。緯度が高く、その雪質は折り紙付き。
8位 夏油スキー場/岩手県
GETO KOGEN
https://www.getokogen.com/winter/
東北屈指の豪雪地帯にあり、ゴンドラ２機を効率よく使用して、パウダー&ツリーランを堪能できる。ツリーランエリアの充実度は日本屈指。ディープパウダー率は世界屈指。穴場的スクー場の代表格。今、行っておくべきスキー場の一つ。
9位 旭岳など旭川周辺のスキー場(旭川市内ステイ)/北海道
ASAHIKAWA SKI RESORT
そのロケーションと雪質で、世界のパウダーフリークから最も注目されている旭岳。スキー場ではないが、その圧倒的な雰囲気は、世界のパワースポット。旭川市周辺のスキー場は、旭川市内から近いが、雪質は最高。しかも、北海道のグルメも堪能できる。
10位 苗場＆かぐらスキー場/新潟県
NAEBA & KAGURA
https://www.princehotels.co.jp/ski/naeba/winter/
アルペンスキーワールドカップを何度も開催し、充実した施設、バリエーション豊富なコースレイアウトなどで世界的に知名度は高い。かぐらスキー場は、関東エリアから近いにも関わらず、ディープなパウダーを楽しめるスキー場。ドラゴンドラに乗車して苗場に直結。苗場とかぐらとのセットは最強。
以下は昨シーズンのランキングになります。
1位 野沢温泉(野沢温泉村ステイ)/⻑野県
2位 HAKUBA VALLEY(白馬村ステイ)/⻑野県
3位 ルスツリゾート/北海道
4位 旭岳など旭川周辺のスキー場(旭川市内ステイ)/北海道
5位 富良野(富良野プリンスもしくは富良野の街ステイ)/北海道
6位 妙高赤倉エリア(赤倉温泉街ステイ)/新潟県
7位 札幌国際&テイネなど札幌市内のスキー場(札幌市内もしくは定山渓温泉ステイ)/北海道
8位 山形蔵王(蔵王温泉街もしくは山形市内ステイ)/山形県
9位 湯沢高原&石打丸山&ガーラ湯沢の湯沢スノーリンク(湯沢&石打ステイ)/新潟県
10位 安比リゾート/岩手県
次点：苗場・かぐら・みつまた/新潟県
次点：奥志賀高原&焼額山プリンス/⻑野県
ニセコがトップ10に入らない理由
絶対外国人に人気があるニセコが、今季もランキングせず。岩田氏の「単に滑るだけでなく、日本の食や文化などの日本体験をさせることがホスピタリティとして大切」という思いがランキングに反映されたようだ。
以下は、先シーズン質問した時のやりとり。
「ニセコがないですね？」と伝えると、
「ニセコは、一度は行きたいと思う人は多いですが、海外から来るお客さん（※特に欧米豪）の多くは、次は行きたくない！という声も聞かれます。せっかく日本に来たのに日本ならではのホスピタリティを味わえないという意見があります。雪質は良くて海外のお客さんに人気があって、新千歳空港や札幌市内から、シャトルバスが数多く出ている点も、良いところなのですが…。ニセコは海外からの投資エリアにもなっています。ニセコを避けて、本州の日本らしい町が近くにあるスキー場に行く傾向にあると思います」
とのこと。
加えて、ニセコは物価が異常に高く、地元の方も逃げ出しいる現状があり、おすすめとはならなかったようだ。
逆に野沢は、和のリゾートで決して高級な施設ではないけど、お金では買えない雰囲気がそこにある！まさに絶対に味わえない経験がそこにあると言う。
日本の魅力は、ジャパウだけではなく、日本らしい旅館などの温かい接待や、温泉、さらにはおいしい食事など。そのへんも含めて、ランキングということ。
ということで、これから海外のお客様を迎える方は、ぜひこちらのランキングを参考にしてみてください。
●以下は、岩田氏が編集長を務めるSnow Heaven Japanの日本語版のデジタルブックです。
国内の魅力的なスキー場を綺麗な写真と共にわかりやすく紹介しているので、ぜひ旅先などで読んでみてください。満員電車に揺られながら（？）スキー場へ思いを寄せるのも良いでしょう！
岩田 克己（いわた・かつみ）
（一社）日本スノースポーツ＆リゾーツ協議会参与
「Snow Heaven Japan」編集長
（株）トップエンド代表
長年に渡り日本のスノーリゾート地域を取材し、専門誌の発行に携わる。インバウンド向け冊子「Snow Heaven Japan」を創刊するなど、日本のスノーリゾート地域の魅力を国内外に発信し続けている。野沢温泉、蔵王、白馬八方、妙高赤倉、草津のクラシックリゾートの広域連携組織「マウントシックス（Mt.6）」の事務局も務める。近年では、日本のスノーリゾート地域の活性化とウィンタースポーツの振興を加速するため、「一般社団法人日本スノースポーツ＆リゾーツ協議会」の設立に尽力。数多くの取材を通じて日本のスノーリゾート地域やウィンタースポーツの事情に精通し、様々な地域、ステークホルダーとネットワークを有する。
●世界へ日本のスキー場の魅力を配信する！Snow Heaven Japan
https://snowresortjapan.com/
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