
アメリカを代表するファッションブランド、ラルフローレンが、ボストン拠点のスキー&スノーボードブランドParlor(パーラー)とタッグを組み、「観賞用スノーボード」を発表。なんと価格は1,750ドル(約25万円)と、ラグジュアリーブランドらしい強気な設定だ。
このスノーボードは、「滑るため」ではなく「飾るため」のプロダクト。ポプラとメープルの木材で丁寧に仕上げられ、90年代のラルフローレンの名作アパレルから着想を得たグラフィックが施されている。現在、3種類のモデルが同ブランドの公式オンラインストアで限定販売されており、それぞれのモデルは15〜30本程度の超限定生産だ。
乗れないスノーボードに価値はあるのか?
一見すると「高すぎる」「使えないのに?」と思う人もいるだろう。だが、視点を変えると、これはスノーボードの形を借りたアートピースであり、インテリアオブジェだ。
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- ブランドの世界観を表現するシンボル
- コレクターズアイテムとしての所有価値
- 高級空間に映えるアートとしての存在感
こうした文脈において、「滑れるかどうか」は本質ではないのかもしれない。むしろ、「ラルフローレンがスノーボードを作った」という事実そのものが、ファッション×カルチャーの交差点として強いメッセージを放っている。
実用性か、芸術性か──
もちろん、これをゲレンデに持って行って滑る人はほとんどいないだろう。だが、雪山を愛し、ファッションを楽しみ、空間づくりにもこだわる人々にとって、こうしたボードは単なるスポーツギアではなく、ライフスタイルの一部として受け入れられていくのかもしれない。
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