伝説は終わらない。それは永久(とわ)に語り継がれるもの・・・
さて我が息子は今回、どんな夢を見させてくれるのやら・・・
機は熟した。再び雪上に降臨せよ、懐刀と共に!!!
Report: Hayato
妙高山は深々と大粒の雪が降っている。暖冬で雪がほとんど降らない今シーズン。昨日まではピーカン&アイスバーンだったと聞くが、とても想像がつかないほどの降雪。これも「毘沙門天の申し子」の御力によるものなのか。
今年の舞台、初日は「妙高杉ノ原スキー場」。縦長が特徴的であり、三田原ゾーンと杉ノ原ゾーンで構成され、上部はコース変化に富み、中腹はターンに最適なオープンバーン、下部は緩やかな斜面と様々なシーン楽しむ事ができるゲレンデである。勿論パークも充実しており、スロープスタイル形式で遊ぶのも可能。
杉ノ原ゴンドラ乗り場には続々とキャンパー達が集結してくる。
簡単に紹介しよう。
稲川コーチ・・・言わずと知れた「軍神、毘沙門天の申し子。」今年の御力は!?
是澤(これさわ)コーチ・・・軍神の懐刀。その実力や軍神のお墨付き。
えらっち・・・昨年の男児キャンプ一員。今年はかなり滑り込んでいると聞く。
おが君・・・若手No1。優しげな顔に似つかず上達への意気込みはスゴそうだ。
ひささん・・・キャッチフレーズは「年齢はみずがめ座」。スノボ歴は浅いが、何のその。
おばらばん・・・いぶし銀の滑りと聞く。その実力や如何に!?
たけし・・・えらっち同様、昨年の男児キャンプ一員。今年の課題は体力か!?
よりちゃん・・・可愛らしい姿とは裏腹にスピードが大好きだとか。
しょうこ姉・・・基本に忠実な丁寧な滑りが売りと聞く。
ゆかちゃん・・・粘り強い頑張り屋。今年はどんな技を習得するのか!?
ゆみこさん・・・おしとやかな雰囲気を感じさせる立ち振る舞い。滑りは如何に!?
ともちゃん・・・威勢が良く、発言も大胆かつ率直。滑りもきっと大胆であろう。
もりっぺ・・・専門はパウダーラン。また問題児のまとめがホント上手なお姐さま。
けいたさん・・・軍神の伏兵。やさしげな顔と似つかぬ、一説では軍神を凌ぐほどの滑りとか。
かなちゃん・・・こちらも軍神の伏兵。周囲を楽しませる面白さと激しい滑りを合わせ持つ。
みっ君・・・専門はオールラウンド。あらゆる斜面をパワーで蹴散らす。
たかしさん・・・周囲を陶酔させる滑り&甘いマスク。天はニ物を与えた。
しんぺいさん・・・international&intelligentな滑り。
とおるさん・・・パウダー専門。優しげな眼差しが見つめる先は・・・。
ようさん・・・かなりDADY。滑りはきっとDANDYであろう。
あさちゃん・・・妖艶&優美な滑りで、男児どもを釘付けにする。
あきさん・・・美しい姿と激しい向上心を合わせ持っているとか。
まゆみちゃん・・・技巧派ライダー。どんな技も着実にこなす。
アヤさん・・・今回の総大将。問題児も彼女の手にかかれば・・・イチコロ。
速斗・・・臨機応変(気まぐれ)な滑り。とりあえずオールラウンダー。我輩。
とても一筋縄でいきそうに無い顔ぶれである。
今年のキャンプ、初日は稲川チーム(ターン担当)、是澤チーム(フリーラン担当)の2チームに分かれ、また午前/午後でコーチが入れ替わりレッスンを実施するという手法がとられた。
我輩は午前:是澤コーチ/午後:稲川コーチのルーティーン。
初日の主題は「ターンの体軸」。
キャンパー達のターンの質を向上させるのが、コーチらの使命であるが、そう、今日はなんと言っても大粒の雪が降っているのである。雪人の我等としては血が騒ぐのは当然であり、アップを兼ねて、地の利を生かした、頂上~麓までの超長距離「フリーラン」を楽しむ事になった。
ゲレンデ脇のパウダーをひたすら攻める者、自然の地形でふわっと飛んだり、回ったりする者、大斜面の端から端まで使い、大中小のターンをしながら綺麗なシュプールをゲレンデに描く者、直滑降で痺れるほどのスピードを感じながらアドレナリン全開で滑り降りる者、皆それぞれの「イメージ」で、それぞれの「モチベーション」で斜面を滑り降りていく。
やはり「フリーラン」はスノーボードの醍醐味である。
我輩は是澤コーチ(通称:これちゃん)の後ろで追いかけるように滑っていたが、やはり噂通りに滑りがヤバ過ぎるぐらいうまい。
神速と呼ぶにふさわしいスピード感、何とも軽やかな技、そして基本に忠実な滑り。キャンパー達を夢中にさせる。我輩は心底、武者震いさせられた。さすがは「軍神の懐刀」。しかも年齢は二十歳過ぎと聞く。何とも末恐ろしいものだ。
フリーラン後(実は午前:是ちゃんチームは二本滑った)、「クロスコース」へ。
クロスコースは上下にうねった「ウェーブ」や、左右に傾斜した「バンク」、また「ジャンプ台」などが有り、うまく板に乗る事ができなければ攻略が難しいコースである。
今回はその中でも「ウェーブ」を使い、体軸のチェックを実施する事となった。キャンパー達は次々と「ウェーブ」を攻略していき、コーチが体軸をチェック&アドバイス。
夜のビデオクリニック時に、キャンパー達へ全体的なアドバイスがあったが、「ウェーブを滑る時の体軸のイメージは『日本昔話で、人が山を越えていくシーン』である。」 なるほど、納得!何とも的を得たアドバイスである。
お昼休みは杉ノ原ゾーンのパーク下レストランへ移動、昼食タイム。ここの食事、値段もリーズナブルでボリューム満点なのだ。我輩は「カレーたつた丼」を食べたが、正直、量が多く残してしまった。そして食後はコーヒー。これだけはやめられないのだ。コーヒーを飲んで、ほわわ~んとするのが、何とも言えない食後の至福のひと時。。。
午後は稲川コーチに替わり、「ターン」の練習へ。
まずは体軸を意識しての大回り、ミドル、ショートターンの練習。ここで稲川コーチは奇妙なアイテムを皆に与えてくれたのだ。そう、便器が詰まった時に使用するアイテム、「すっぽん」である。すっぽんを左手(グーフィーの人は右手)に持ち、ターンをすると、不思議なほど板に対して最適な体軸を保ち、ターンをする事ができるのである。えっ、「すっぽん」の使い方?それはキャンプに参加したお楽しみ(笑)
次にターン切り替え時の体軸の使い方の練習。これがばっちり決まると、鋭い切れ味のターンができるのである。ちょっとだけ種を明かすと、ん~む「斜めクロス」かな。それ以上は・・・内緒(笑)。
そして「暴走ワイパー」へ。いながわキャンプでは恒例となったこの練習。今回は体軸&重心をフロントに置いた「テールスイング型暴走ワイパー」。この練習、笛の音に合わせて、板を左右交互に同じ幅でスライドさせるだけなのだが、なめちゃいけない、これが本当に難しいのだ。初体験のキャンパーには優しく笛が吹かれるのだが、キャンプ常連組にはまったく容赦が無い。笛の音は次第に高速になっていき、そして最後にはゲレンデを転がる始末。
本日のお宿はもちろん「ホテル千家」。
噂では稲川コーチは雪山を降りると、コーチからペンションの愛すべき兄(あん)ちゃんに戻る。
エプロン付けて、右往左往、東奔西走、大忙し。
実は我輩、千家の風呂の隠れファン。なぜか?千家の風呂は「源泉かけ流し」なのである。
丸一日滑り倒した後の風呂はホントに止められないものだ。
そうそう、稲川キャンプには必ず「お局様!?」も同行するはずなのだが、今回はなぜかゲレンデにいなかった。その答えが千家に来てわかる事となった。なんと稲川コーチと美和さんの間に待望のお子が誕生されていたのである。
本当におめでとうございます!!!~☆☆☆☆☆
将来がホント楽しみ(末恐ろしい!?)な。
さて、夜はこれまた恒例の「ビデオクリニック」。
各キャンパーの滑りを見ながら、コーチから個々にアドバイスを頂く。「ビデオクリニック」、これが結構凹まされるのだ。それは自分がイメージして滑っている姿と実際の滑っている姿とはかなりの差があるからだ。その差を認識する事で、上達の速度は確実に上がるのではあるが。。。(自分の無様な滑走映像が流れるのは、顔から火を噴きそうなほど恥ずかしいもの。。。)
その後は稲川コーチ、是澤コーチ、キャンパーと語り合い、夜は更けていく。。。
「福岡に行ったら、絶対『あんみつ姫』に行くんだよ。『あんみつ姫』わかった!?」・・・Zzz。
クレープお待たせ! | おいひ(し)~~♪ | う~ん、そっか。明日もガンバルぞ! |
二日目。晴れのち曇り。舞台は赤倉温泉スキー場。
横に広く、ロングラン、こぶ、パークと多彩な遊びが可能なゲレンデある。
また隣の赤倉観光リゾートスキー場と合わせて「Mt.6」のひとつとして有名である。
今日の主題は「ショートターン&ポール攻略」だが、その前にまずはウォーミングアップ。
その壱。「斜面ヒールエッジ登り」
これはフォールラインを向いてヒールエッジで斜面に立ち、テンポよく小刻みにテンポよく小刻みに後ろ(斜面の上)にジャンプし、登っていく練習なのだが、バランスを取るのがかなり難しい。登ってもずり落ちたり、こけたり・・・。
その弐。本日も「暴走ワイパー」
昨日、この練習をしなかったチームがあったので改めて実施となる。今日のステージは片斜の部分が有り、板の振り幅を調整しなければ、なかなか真っ直ぐに降りて行く事ができない→暴走する→ゲレンデに転がる。
「斜面ヒールエッジ登り」と合わせて、この「暴走ワイパー」もそうだが、あらためて「基礎練習の重要性」を認識するキャンパー達であった。
その後、午後の「ポール攻略」に向けた練習が始まる。内容は、秘密(笑)・・・ってのは申し訳ないので、ちょっとだけ。
「ターン前半:テールを浮かせてスイング。ターン後半:ノーズを上げる」ってとこか。
この練習が午後のポール攻略に役立つとは、おそらくこの時は誰も想像してはいなかったであろう。
あっという間に昼になり、隣のくまどーゲレンデの中腹に位置するレストランへGo。ここは斑尾の山々が見渡せる眺望が良い場所で、人も意外と少なく穴場である。もちろん食後はコーヒータイム。ゆるりと時が過ぎていく昼下がり。。。
午後はついに「ポール攻略」の練習。
間隔の広いポールと狭いポールの2レーンが設置され、そのポール間を交互にショートターンをしながら滑り降りていく練習。
キャンパー達は次々とポールを攻め、攻略していく。そう、午後はひたすらポールとの格闘なのである。
是澤コーチは満面の笑みでテンションを上げてくれるのだが、なぜか稲川コーチは浮かない顔をしている。どうもキャンパー達が簡単にポールを攻略するのが、お気に召さないらしく、こっそりとポールの形がこんな感じ「・・・・・→,’,’,」へ変化していくのであった。それでもあっさりクリアするキャンパー達に対しては、「腕組み前」、「腕組み後」、「スイッチ」の指示が次々と下され、ポールへ突入させられる。
そして仕上げは「デュアルポールラン」。
これは二人同時に滑り出し、同じ間隔のポールを競いながらクリアしていき、先に滑り降りる練習(競技!?)である。この練習はかなり燃える、本当に燃える。キャンパー達に疲れが見え始めた頃に、闘争心に火をつける事によって、さらにアツく、さらにハードにポールを攻めさせ、攻略させるという、まさに稲川コーチの鬼気迫る、徹底した指導ぶりである。
いかがでしたかな?我が「申し子」のキャンプは。
ひとたび山に登れば、雪上の軍神として君臨し、兵(つわもの)たちを兵(つわもの)たちを時に厳しく、時に温かく、それぞれの高みへとの導く。
またひとたび山を降りれば、愛すべき兄貴としてキャンパー達を楽しませてくれる。
まだキャンプを受けた事の無い者はぜひ体験すべきである。
必ずや貴方(貴女)を別次元へ導いてくれるであろう。
さて妙高山に戻らねばならない刻(とき)が来たようだ。
次は卯月の頃か。
では、また会う日まで。我が名は・・・毘沙門天。
参加者の声
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出勤したらキャンプよりもハードな仕事が待っていたので、それをやっつけて、やっとカキコする時間が出来ました。 初参加です。 |
このキャンプのインフォメーション
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日程:2007年1月27日(土)、28日(日) キャンプ料金: 29,800 ツアー参加人数: 21名 開催ゲレンデ: 2日目:赤倉温泉スキー場 宿泊施設:ほてる千家 コーチ:稲川光伸コーチ・是澤明典コーチ 協賛:妙高杉ノ原スキー場、赤倉温泉スキー場、ほてる千家、 |
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