【コラム】北海道・北大雪スキー場が7年ぶりの復活

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北大雪スキー場。女満別空港から車で2時間ほどのところにあるこのスキー場は、売り上げ減少などの理由によりクローズしていた。それが今年の3月、7年ぶりに復活!期間限定でオープンしたのである。
シングルリフトは3本のみ。ベースから2本は運行してるけど、山頂最寄のリフトは、今シーズン運休。
山頂までは要ハイクだけど、その先は極上のシルキーパウダーエリアがある!
今回はその北大雪スキー場を良く知る佐藤幸一氏にレポートを紹介していただいた。
またさらにdmkニュースmixi副管理人が実際に北大雪スキー場を体験して着たので、そのレポートも紹介しよう。
 
 
北大雪
 
文:佐藤幸一 
 
北海道道東地区最上級のスノーランド北大雪スキー場が今シーズン7年ぶりに復活オープンとなった2007年3月15日。この日を待ち望んだのは私だけではなく、この山で昔ライドしたみんなでもあると思います。
私は、この地域で生まれ スキーという北海道人全てが楽しむであろうスポーツを幼い頃から始め、ある境目をもってスノーボードという人生最大の飽きる事無く楽しい遊びと遭遇した。その頃、利用していた山がまさに、北大雪スキー場である。シルキーなパウダースノー。11月中旬~5月初旬まで滑走出来る、最高のゲレンデ。それが、あの7年前に売り上げ減少などの理由にて閉鎖となってしまった。その翌年から滑る期間も短くなり、ウインタースポーツ事態、プレイヤーの低迷とゲレンデ環境問題に、私は取り組むことを決意した。
 

そして地元スキー場、ロックバレースキー場にて、3ヶ月間の営業期間で何をし、スノーボーダーが何で楽しむか・・・と考え始め、結論的には、パークスタイル!それが、ハーフパイプ、キッカー、レールなどといった人工物であった。こうやって地元スキー場を盛り上げて行くなか、なんと北大雪スキー場の再開オープンの知らせを耳にする!それが、2006年8月であった。

 
この時から今回の再開で、この先このスキー場を二度と閉鎖していけないと考え始めた。この山の良さを自分が出来る最大の力をもって全国にPRしようと・・・そこには、私の考えに同感する仲間がたくさんいた。その仲間たちとイベント企画を考え、一緒に開催すと事により必ず成果は出ると・・・・
 
そしてオープン当日から私は40人の仲間と共に、7年ぶりのゲレンデに足を踏み入れた。そこ待っていたものは、最高の極上のシルキーパウダースノー!!!間違いなく、この日に滑った方は、このゲレンデを人に伝えるだろうと確信した。
 
そしてもう一つは、キッカーであった。これは、私が、15年前にスノーボードショップを立ち上げたその年から開催した北大雪ワンメイクコンテスト!第7回でゲレンデは閉鎖となった。今年の再開で必ずまた復活させたい気持ちが、今回の北大雪なまらメイクコンテストの開催の決意となった瞬間でもある。大会を無事に終え、来シーズンは更に盛り上がる北大雪が見られるように、これから企画・構想を考えていく準備をしています。
 
私のこれからの人生の中で、スノーボードと言う1つの道具で人の繋がりがどこまで続くか、そして私の大好きな遠軽町が日本No.1のスノー大国となる事を夢見てそして大切な子供達にこれを引き継いで行けたらと考えています。
 
 
なぜ北大雪なのか…
 
文: eco149
 
突然ですが質問があります。みなさんがこれまでに経験したことのあるパウダースノーってどんなものですか? どこの山で? いつごろの季節? どんな雪質でしたか?雪の音や軽さってどんな具合でしたか?
 
たとえば私の場合。とあるスキー場の雪が、私にとっての極上のパウダースノーでした。一月のなかごろ。ふんわりホコホコするのにわりと歩きやすい。踏むたびに聞こえるキュッキュッとなる音がなんとも心地よく、まるで小麦粉のようなパウダースノー。一旦その上を滑るとほどよく固まるのですよね。だから余計に滑りやすい♪まだまだ発展途上レベルの私にはやさしい環境。
 
一方、北大雪の雪はどうでしょうか?三月でもまだ、発砲スチロールのような軽さ。飛んだ雪は、更に新たなパウダーゾーンを作ってくれる。吹き溜まりになっても、雪自体に硬さがないので、踏んでも踏んでも固まらないそうです。
 
実は私、この雪の感触、北極圏で体験したことがあります。そこへは他の目的で旅をし、ついで遊びにスノーボードをしました。ゲレンデは開けた小高い丘にあり、風がふくと雪はいずこへと流れてしまうため、フカフカパウダーのうえを滑りたくても、雪がない。全面アイスバーンでした。しかし、町を歩いていると、歩道と車道の間には雪がたまっています。ためしにこの雪をつかって雪だるまをつくろうとしたら、雪が固まらない! もちろん、雪合戦もできませんでした(笑) 目からうろこがとびでるはずが、間違って結晶がこぼれおちちゃった・・・ それほどの驚きを味わいました。
 
推測ですが、北大雪の雪質は、この超乾燥低温雪と思われます。それも、バックカントリーさながらに楽しむことのできる山に、です。膝パウなんてなんのその。ももパウですよ。太腿!下手したらおヘソまで隠れてしまうかもしれませんね。
 
かねがね、この北大雪についての噂は聞いていたのですが、残念ながら、今回私が訪れたのは春うららかなGW。さすがにパウダーは味わえませんでした。が、この時期にしては積雪量が本州のそれと比較になりませんでした。まだまだ余裕で全面滑走できますよ。それなのに、もうすぐ今シーズンの営業を終了してしまうそうです。
 
というのも、北海道のスキー場がオープンしている期間の条件が、他県と異なるためだとか。小耳に伺った情報によると、少しでも石が転がっているような状態では、ゲレンデをオープンしないそうです。コース幅がぎりぎりになるまで楽しむ私の地元ではありえない話。贅沢すぎます。
 
GWごろまでオープンしている北大雪。メジャーなところは人が多くてちょっと・・・という方。まだあまり知られていない山を開拓したい、という方。まずGWは気楽にコースを偵察してみてはどうでしょうか。そしてがっつりパウダーを楽しもう、という方はぜひトップシーズンに極上のシルキーパウダースノーを楽しむことをおすすめします。
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