【ギア・コラム】スパッツはプロテクターでない!

文:飯田房貴

スノーボードはチャレンジを続けなければおもしろくない。上級者でも初心者と同様に新しいことにトライしないとつまらなくなってしまうものだ。

人体模型を見ると、改めて尾てい骨に掛かる圧力の大きさに驚かされると、佐藤氏。

型を作るの最も試行錯誤しているようだ。新たな型を考えている時期には、寝ていてもデザインのことばかり。
プロテクターの縫製はグローブなどよりもずっと高い技術が必要だ、ということ。

そんなチャレンジするスノーボーダーには、転倒がつきものだ。自分の大切な身体を保護するギアが必要になる。神から授かった己の身体を大切にしないといけない。人生長いぞ!
ケガをしては家族を養えないし、何より翌日滑ることができない。

頭部に関しては、ヘルメットがある。プラスチックでできたヘルメットは、頭部への保護に最適だ。

しかし、多くの人は、プロテクターへの気配りが弱いと思う。このサイトをご覧になるような方はそうでもないかもしれないが、未だにスパッツタイプのものをプロテクターとして使っている人がいるのには驚かされる。

ここで言う自分が「驚くスパッツタイプ」というのは、プラスチックなどの強化材が入っていなく、気休めのクッション程度しか入っていないようなものだ。正直これを販売しているメーカーが考えれない。これを自分で履いて転んで痛いってことを実験したことがないのだろうか。

自分は、10年以上もプロテクター製作に携わっていて、プロテクターを製作するプロの佐藤栄一氏から、いろいろなことを教わった。まだ知らないことばかりだが、基本的なことはだいたい理解したと思う。

プラスチックなどの強化材を使う理由。
それは、点のような衝撃を面の衝撃に緩和させるため。

また、補強をアップしたプロテクターは、フィット感との戦いがある。
補強しても、フィット感を出す工夫がないものは、良くない。違和感はスノーボーダーによけいなものなのだ。

佐藤氏が作るスノーボードのプロテクターは、時にインラインスケーター、乗馬、さらには看護の方(お年寄りの転倒時に使う)にまで売れることはあるが、この商品はスノーボーダー用として開発している。スノーボーダーに必要なもの、という観点で純粋に作られた商品である。プロテクターで、スノーボード以外に「何々にも使える」とあるが、そのスポーツの範囲が広ければ広いほど「我々の販売している商品は悪いものです」と言っているように、自分には聞こえる。

プロテクターの概念に衝撃を逃がす、というものがある。スケートボード用など、プラスチックがむき出しに出ているのは、それで衝撃を逃がすためだ。しかし、スノーボードはすでに雪上で、それを行えるので、その必要がない。必要のないことはやらない。それが佐藤氏の主義である。デザインの細部にも気配り、なるべく不必要を取り除く。
もうかれこれ10年以上お付き合いさせていただいているが、佐藤氏はともかく無駄を嫌うのだ。そんな姿に職人魂を見るようだ。

また、自分の手でミシンで編む姿にも、佐藤氏のプロフェッショナル度を見るようだ。1つ1つの素材に丸みを出し、なるべくフィットするようにも心がけている。

最後にプロテクターに必要な条件を簡潔にまとめておこう。

1)プラスチックなど入った、補強材があること
2)素材の曲線などに気配り、フィット感が良いこと
3)不必要な補強はなく、軽量化を考えていること

以上、プロテクター購入時の参考に!


http://www.dmksnowboard.com/protector/