五輪ビッグエアー初代王者はセバスチャン・トゥータント

 

平昌オリンピック男子ビッグエアー最終結果速報!
今回から五輪種目に決まったビッグエアー。初代五輪ビッグエアー王者はセバスチャン・トゥータントに輝いた。

最後に大逆転を狙ったマックス・パロットは、キャブ・トリプルコーク1800に果敢にチャレンジするも転倒。 この瞬間、カナダのトゥータントの金メダルは決まった。

幼少の頃から、スノーボードに親しみ、ジュニア世代ではすでに大人の大会に参加して活躍。当時カナダでは、天才スノーボーダーと言われた。愛称はセバスチャンから取った”セブ”。
12歳の頃のセブの憧れのライダーはショーン・ホワイトだった。ハーフパイプだけでなく、スロープスタイルなど何でもこなせるショーンに憧れた。そんなショーンが金メダルを獲った平昌という地で、奇しくも違う種目、ビッグエアーで金メダリストに!!

しかし天才スノーボーダーを言われ続けたジュニア世代から、10代最後の方になるとマーク・マクリスが台頭。マクモリスは、バートンという最強のスポンサードを受け、瞬く間に世界チャンピオンに君臨。X Games、US Openなどで活躍。世界で最も人気が高いプロ・ライダーと言われている。

さらにその後に台頭して来た同じケベックの同門、マックス・パロット(注:セバスチャンとマックスは同じコーチ)は、世界初のスイッチ・クワッドコーク・アンダーフリップ1620やバックサイド・ダブルロデオ1440をメイク。ビッグエアー界の寵児となった。

そんな二人の影に隠れるかのように、いつしか第三のカナディアン・エアーフォースと言われたセバスチャン。彼の滑りは、完璧でその一方で派手な印象がないので、サイボーグと揶揄されることも。
しかし、まるで高級車のように安定感ある滑りは、実力がある証拠。努力の証である。今回のオリンピックで花開いた要因だ。

その予兆は、あった。
1800回転時代と言われている昨今、平昌オリンピックのビッグエアー台はほぼ全選手が1800にトライできないほどの設計だったのだ。
そんな中、僅かながら1800にトライした選手はいたが、ことごとく失敗。
25歳というベテランの域に入ったセブは、堅実に1発目にキャブ1620を決めて、2本目にはバックサイド1620をメイク。その合計得点で見事に初代オリンピック・エアー王に輝いたのだ。

メダル候補と言われたノルウェーのマーカス・クリーブランドは予選で敗退。スロープスタイル共に良い結果を残せず、苦いオリンピック経験となった。

また、同じくメダル候補と言われたマーク・マクモリスは決勝で最初の2本失敗し、残り1本で決めてもメダルに届かないため、最後はメソッド締め。

銀メダルには、バックサイド・トリプルコーク1440ジャパン・グラブをどデカく決めたアメリカのカイル・マック。

銅メダルは、イギリスの伏兵ビリー・モーガン!体操で培った身体能力で、バックサイド・トリプルコーク1440ノーズグラブを決めた。

平昌オリンピック男子ビッグエアー結果

金 セバスチャン・トゥータント(カナダ)
銀 カイル・マック(アメリカ)
銅 ビリー・モーガン

4位 クリス・コーニング(アメリカ)
5位 レドモンド・ジェラード(アメリカ)
6位 マイケル・シェアー(スイス)
7位 トルゲイル・バーグレム(ノルウェー)
8位 ヨナス・ボースナー(スイス)
9位 マックス・パロット(カナダ)
10位 マーク・マクモリス(カナダ)
11位 カルロス・ガルシアナイト(ニュージーランド)
12位 ニクラス・マットソン(スウェーデン)

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18位 大久保勇利(日本)
33位 國武大晃(日本)