業界震撼!NZの主要スキー場が本日からクローズ

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業界に衝撃波が走った!
これまでコロナを封じ込め、世界的に見ても類がないほどコロナを抑えていたニュージーランドは、豊富な雪にも恵まれ、多くのスキー、スノボ客で賑わっていた。
そんなニュージーランドで警戒アラート、レベル2を発動し、今日からコロネットピーク、リマーカブル、マウントハット、カドローナ、トレブルコーンなど主要スキー場がクローズすることになってしまった。

コロナ警戒レベルのアラート2発令により、突然のクローズに見舞われたカドローナ、関係者は大きな困惑に見舞われている。

むしろ例年以上に好景気に沸く南半球ニュージーランドのスキー場。
地元のお客さんに支えられ、たくましくビジネスする姿は、これからシーズンを迎える北半球のスキー場関係者にとっても勇気を与えるものだった。海外からのお客さんが来なくても、充分に地元の人に向けたビジネスができる。
そんな希望を与えていた模範的な姿だった。

カドローナのオープン日には、今や世界的にコロナ対策で有名になった若き女性リーダー、ジャシンダ・アーダーン首相にもやって来てお祝いした。
彼女は、同国で過去100年で最も人気ある首相でもあり、スキー場は大いに祝賀ムードで盛り上がった。

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そして、今年は恒例のWinter Games NZに変わって、同国のスキー、スノーボードの代表者が一堂に会したObsidian 2020が、まさに今、始まるというタイミングで!予定会場とされていたカドローナが突然のクローズ宣言に伴い、延期される事態となった。

果たして、このまま延期が続き、楽しみにしていたイベントが中止になってしまうのか?
この大会は、コロナに打ち勝ったスキー場を象徴するようなものだっただけに、このまま中止となってしまっては残念だ。

また、ニュージーランドで起きてしまったことは、来るべきシーズンを予見しているようで不気味だ。
コロナの第二波、さらには第三波により、一度はオープンしたスキー場がクローズになり兼ねない。決して対岸の火事のような出来事ではない。
イベントを企画する大会関係者、さらにスキー場関係者にとっても暗い影を落とす。

スノー業界にとっては暖冬からのコロナで、KO寸前に追い込まれたところで、起死回生を狙っている来るべきシーズン。ニュージーランドの二の舞にはならないように、さらなるコロナ対策に迫られる事態となりそうだ。

ニュージーランドがレベル2に至った背景

ここで多くの読者が疑問に思うのは、「あれほどまでにコロナを封じ込めに成功していたニュージーランドに何が起きてしまったのだろう?」ということだろう。
確かにニュージーランドは、他国では羨ましいほどのコロナ陽性者を出さない日々が続いていた。
しかし、昨日、102日ぶりに同国最大の都市、オークランドで市中感染症例が確認されたのだ。4人家族で感染経路は不明。同国は感染拡大を防ぐため、オークランドをレベル3警戒に引き上げロックダウン(都市封鎖)を決行。このロックダウンは3日間続く。同時にニュージーランド全域に渡り、レベル2に引き上げ、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取ることや集まりの人数を制限するなどの措置を行うことにしたのだ。

ポジティブに考えれば、他国では考えられないコロナ対策に成功したニュージーランドが、ここでも徹底的にコロナを封じ込め作戦に出たと言えよう。しかも敏速に。そして、あの日、ラグビーの観戦ができたように、今度は再びウインターゲームスを開催して、勝利宣言してほしいものだ。

以下、深夜の緊急記者会見で水曜日から金曜日、3日間のロックダウンを決行することを伝える同国首相のニュース動画。コロナ封じ込めを徹底的に行う強い意志を感じるリーダーシップぶりが伺える。

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