TTRツアー王者ピートゥ・ピロイネンのインタビュー

世界主要大会のシリーズ王者を決めるTTRツアー。先日開催されたUSオープンの結果により、男子のツアー・チャンピオンが、ピートゥ・ピロイネンに決まった。
その気になる王者のインタビューがTTRからリリースされた。

2008-2009 TTRツアー王者ピートゥ・ピロイネン!
photo by Jake Stangel

Interview by TTR

かなり興奮していると思うけど、今この瞬間どんな思いが身体中をかけめぐっているのか教えてくれる?

そうだね、TTRランキングでトップになったんだ、本当に嬉しいよ!
シーズン始めの目標はTTRトップ5に入ることだったんだけど、最初のイベント、日本でのX-Trail Jamで結構うまくいってポイントを稼ぐことが出来た。その後ダボス(O’Neill Evolution)、そしてEuropean Openと続いて、また良いリザルトが出せた。Air & Styleの後はNo.1になっちゃって、ショーンが唯一僕を負かせることができるライダーだったんだ。ショーンはここUS Openでケガで滑ることができなかったから僕が勝利を手にすることができた。とにかく嬉しいよ!クレイジーなくらい良い気分だよ!今までのキャリアの中で一番大きな達成のひとつだね。

TTRツアーで勝利すことは何を意味する?

大きな意味があるよ。キャリアの中で最も大きなゴールだったし、たくさんの意味がある。何て言ったらいいか。。。上手く言えないけど。。。とにかく素晴らしいことだよ。

フィンランド人仲間のアンティやリストもTTRトップ5に入っているけど、TTRツアーを通して彼らのパフォーマンスについてどう思う?

今年はトップ10内に結構多くのフィンランドライダーがランクインした。残念なことにリストはここUS Openで怪我をしてしまったけど。彼はNo.3でポジションを守れる可能性を持っていた。残念なことだよ。彼は何度も怪我をして、それでも大会では頑張って良いリザルトを出していた。今シーズンのリストについては残念に思うよ。
でも代わりにアンティが3位にランクアップしたから彼にとっては本当に素晴らしいことだね。このイベントの前は5位かそれぐらいだったから、ニュースを聞いたときアンティは本当に喜んでいた。
マーカスもかなり頑張って初めてトップ10に入った。彼はどちらかというとパイプライダーでスロープスタイルはあまりやらないけど、この冬はとても良いスノーボードをしていた。彼がトップ10入りしたことはとてもクールだね。
ヤンネ・コルピもシーズンの前半に怪我をしてしまった。彼は最初とても良い成績を出していてツアーチャンピオンへの可能性が充分あった。ライディングへの意欲もあったしね。悔しいと思う。でも全体としてフィンランド勢は今シーズン良くやったと思うよ。

キミはオールラウンドだからツアーで勝利を修めることができた。スロープスタイル、ハーフパイプ、そしてクオーターパイプもライドできる。スノーボードの様々な分野がツアーに関わっていて、どうやって自分がトップに躍り出ることができたか話してくれる?

そうだな、TTRツアーではいろいろな種類の大会があって、クォーターパイプ、スロープスタイル、そしてハーフパイプとか。基本的にランキングで勝ちたかったら、すべてのフォーマットでうまくなきゃならないし、全ての大会で良いリザルトを出す必要がある。6スターのクオーターパイプ大会も多いから、クォーターはライドできなきゃね。ツアーで優勝するにはすべてが得意で、スロープスタイルやパイプだけが上手くてもダメだと思う。。。今シーズンは6スターのクオーターパイプイベントが多かったと思うし、そこでほとんどのポイントを稼ぐことができる。クラウドにとってはグレイトなイベントなんだけど、多くのライダーは怪我をするリスクが大きいからあまり好きじゃないんだ。僕もリストと同じようにこれらのイベントで怪我をしたよ。
TTRランキングで勝つためには相当な努力が必要。僕は今シーズンほとんど全てのイベントでライドしたし、良いリザルトを出すことができた、トップ5の全員がそうだと思う。これが僕がTTRビクトリーを手にした方法だよ。

今シーズンのハイライトは何だった?

もちろん一番のハイライトはX-Trail Jamだった。とても良かった、初めての出場で、シーズン初のTTRコンテスト、そしてうまくいって2位に入賞できたんだ。それにビッグエアでショーン・ホワイトを負かしたんだ、一番大きなハイライトだったよ。日本はいつでもクレイジー、観客は最高だし、ヨーロッパやアメリカとは違う。次にAir & Styleかな。とてもナイスな大会だったし、もちろんUS Openも。だって僕にとってシーズン最後のコンテストで、TTRツアーチャンピオンにもなったからね。

今シーズンは2度もショーンに勝ったね。どうして達成できたと思う?

もしショーン・ホワイトに勝ちたかったら、本当にうまくライドする必要があると思う。だって彼はいつでも表彰台に登れるライダーだから。彼は多くのコンテストで優勝している、オリンピック、TTRツアー、ほとんどの大会でね。今年はショーンはEuropean OpenとX-Trail Jam、そしてIntelligent Design at Park CityとNew Yorkのやつくらいしかコンテストに出場しなかった。TTR6スターだけだね。ショーンに勝つことができるライダーは何人かいるよ、ケビンはもちろんのこと、トースタイン、スロープスタイルでキメまくっていたチャズも。。。

チャズ・グルドモンドについてどう思う?

チャズね。。。チャズは面白い奴だよ。。。彼は現在のベストライダーのひとりだと思う。スロープスタイルでキメまくっていたし、ここUS Openでもグローバルオープンシリーズで優勝したばかり。彼は良いライダーだよ。

キミの一番低いポイントは、怪我をしたThe Arctic Challengeだったけど、ツアーで負けるっていう不安を感じた?

うん、Air & Styleのあと数週間ブレイクをとったんだ、ひざの調子が悪くて、捻挫をしていた。1ヶ月も前のことなんだけどまだ少し痛むよ。それで数週間休むことに決めて、The Arctic Challengeには数週間ライドをしないで出場した、そしたら今度は背中を痛めた。その後も結構良いリードをしたけど、ショーンが6つのリザルトを出していて、彼はいつでも表彰台に登るから、彼がTTR優勝すると信じていた。
僕にとって今回はThe Arctic Challenge以来の初めてのライドだったから。でもショーンがライドしないことが決まって、僕がチャンピオンになることが決まった。でもショーン抜きでも、自分は怪我の割には良くライディングしたと思う。US Open前にはあまりライドできなかったけど。。。
本当に、かなり興奮していた、でも本当のことをいうとショーンがライドしないって聞いた時、解放された気分になったよ。アクシデントは皆に起こりうる、僕も今シーズン何度か経験した。特に今シーズンはリスト、これがスノーボードの宿命だよ。

闘争心はある?以前にケビンやショーンにインタビューした時、二人とも状況に合わせて勝つために集中できるって言っていたんだけど、キミもそういうタイプ?それとも自分のためにライドする?

そうだね、僕はたくさんの大会に出場しているけど、ショーンほど優勝が一番大事という競争心は持っていないと思う。僕は自分のためにライドしたい。もし長くライドしたくて、スポンサーもキープしたかったら、イベントで成功を修めなければならないけど、一番のポイントは自分が楽しむことと、自分のためにライドすること。
だから楽しめる限りライドする。僕はまだまだ長くライディングすると思う、スポーツの楽しさって尽きないと思うから。

スタートゲートでTTRツアーやグローバルオープンシリーズの優勝とかについて考える?勝つためのランを考える?勝つという考え方は君のランに影響する?

イベントの前は優勝の可能性について考えるよ。今回US Openではドロップする前に自分がTTRツアー優勝できることがわかっていたからとても緊張したよ。でもドロップした瞬間、パフォーマンスだけに集中できる。ランを成功させたときは単純に解放された気分。うまくいったら次のランはもっとリラックスして、プレッシャーが少なくなる。それで良いリザルトかどうかを見るんだ。

表彰台の上ってどんな気分?

気持ちいいよ、シャンペンをスプレーして、最高の気分。コンテストの前はとてもナーバスになるけど、ランを成功させて表彰台に登るときは最高だよ。

2008/2009のトロフィーを手にしたけど、来シーズンのプランは?

Peetu:タイトルを守るよ。オリンピックがあってたくさんのFISコンテストに出場しなければならないけど。怪我のリスクを避けるためクオーターパイプコンテストは出場しないと思う。でももちろん来年もTTRツアー優勝できるように努力するよ。連続優勝できたらナイスだね。来シーズンがとても楽しみ。何が起こるかわからないけど、たくさんのライダー達がいるからそう簡単にはいかないってことはわかっているよ。
今年はタイトルを手にした、そして来年も手にできることを期待している。でもレベルはアップする一方だから難しいと思う。新しい若いライダー達がたくさん出てきている、特に僕の弟は今回すごかった。ハードではあるけど来シーズンを楽しみにしているし、また来年もタイトルを守ることができたらいいと思ってるよ。

SWATCH TTRについて
テリエ・ハーコンセンと業界イノベーターたちによって2002年に設立されたスウォッチTTRワールド・スノーボード・ツアーはガイディング原則として信頼性、親しみ、革新性を持って、世界中の最高クオリティのスノーボード環境を創造するため非営利のライダーによって運営されている組織である。
その設立以降、スウォッチTTRツアーは10ヶ月以上に渡る南半球から北半球で行われる世界の草の根的な、また主要な独立したフリースタイル・スノーボーディング・イベントを中心に最も露出されているスノーボード・ツアーとして発展してきた。
イベントは1つ星から6つ星システムに評価され、これに基づきポイントが配分され、6つ星イベントが最も高い地位を占める(1000スウォッチTTRポイント)。
これらのイベントに出場する新人からプロフェッショルな才能を備えたライダーたちはみんな、ランキング・ポイントを稼ぎスウォッチTTRワールド・ランキング・リストのポジションを獲得する。
シーズン中の7つの最高リザルトの平均に基づいて男子と女子のトップライダーが選出されスウォッチTTRワールド・スノーボード・ツアー・チャンピオンの栄冠を勝ち取る。


http://www.ttrworldtour.com/