平間RAMA和徳ウィスラー初登場でシャバ雪を切り裂く存在感!!

 

Report & Photo: Fusaki Iida

平間RAMA和徳が、ウィスラーに初登場だ!!
日本を代表するデモンストレーターとして、多くのスノーボーダーに影響を与えて来たRAMA。
国内はもちろん、韓国や中国でもその人気は高くその活躍は国際級だが、意外にもウィスラーに来るのは初めて。
今回はDMKの春レポート恒例のホッシー監督と同行しやって来た。

これまでにも様々な違った角度の撮影ぶりを見せて来たホッシーの幅の広さにも驚かされるが、RAMAのスノーボーディングも変幻自由自在だった。
スパインで360カーブを放つ姿には、リフト上から見ていたローカルたちにも相当のインパクトを与えたようだ。
春のシャバ雪を切り裂く平間RAMA和徳の一日を追った。

ウィスラーは日中の気温が26度にも上昇。この時期としては極めて暑く、山の上でも16度に達し、朝からシャバシャバ過ぎる雪コンディション。
踏み込めば、ズボって入り転倒しそうなところを、RAMAは森で走り回る俊敏な小動物のように躍動カーブで駆け抜ける。一般スノーボーダーでは難しそうな状況を、ものともしない楽しめる力を持つライダーだ。

本日突然の乱入者(!?)マイルンもその技術の高さには目を白黒させて、
「どうやったら、このシャバ雪でそんなカーブができますか?」と迫っていた。
コツは、ターン弧で硬い壁を作ることらしいが、くわしくは近日中にアップするマイルン動画でリリースするということなので、ぜひそれをチェックしてほしい!

ところで、今回、カナダに来た目的は?
ホッシー監督のシーズン中10回も続けて来たヤフー動画のコンテンツ作りと、平間RAMA和徳のシグネーチャーレーベルとも言えるINFINITYの撮影とのことだ。

これまでにフリースタイルや、ガールズというカテゴリー映像を残して来たホッシーカメラマンが、デモンストレーターと撮影するというのはちょっと意外にも感じる。しかし、RAMAは往来のカービング映像にはない、フリースタイル的な要素を期待し、ホッシー監督と撮影をしたかったとのことだ。

そもそも、これは自分の勘違いだったが、平間RAMA和徳はひじょうにフリースタイラーなのだ。
それは滑りにもおいてもそうだし、考え方もそう。
往来の観念に縛られずに、常に新しい楽しい動きを見つけ続ける。

デモンストレーターというと一見、滑りは抜群にうまいけど、画一的な滑りというイメージもあるが、RAMAはそれとは正反対なのだ。
おそらく一見日本では異端児で、一方で中国や韓国で人気が高いのは、こうした彼の縛られない考え方がスノーボーディングに反映させているからだろう。

カナダで密かに楽しみにしていることは、自由に一人で滑ることだと言う。
ウィスラーに来て、ここの人たちが様々な生き方を尊重し、スノーボーダーも良いものを良し!と思ってくれる素直な気質があることを知った。だから、自分だけで滑って、そこで波長があった仲間と共に楽しい時間を過ごしたい。これまで培ったスノーボードのテクニックをどこまでインスパイアできるのか、試してみたいというのだ。
で、英語は話せるのか?と思ったけど、あまり話せないみたいで(笑)。そこはスノーボードという共通語で乗り切るようだ。

 

後ろ足のトゥストラップを足先に付けずに付け根に付ける理由

カービング戦士というイメージが高いRAMA。よりカービングに特化したハンマーヘッドボード(板)の人気を高め、ディープカーブ(※斜面を横切るような深回りターン)を広めたのも、彼の功績だろう。現在のスタンス角度は、前足36度、後ろ足が27度。まさにカーブの申し子といるスタンス設定だ。
しかし、そんなRAMAが使用していたボードは、カービングの深回りに適した太めの板とは言え、まったくハンマー(四角)していない往来ありそうな丸形状ボードだった。

理由は、現在のデモンストレーターの大会は、平面な斜面で行われていて、単一的なカービング要素が強くなり過ぎいる。だから、スノーボードの本来の持ち味である地形を活かす遊びのためにも、このような板を開発し、そうした大会になるように導いているというのだ。

しかも、おもしろいのは後ろ足のトゥストラップが往来のつま先に装着するのではなく、昔あったような足のつけ根あたりに装着しているところ。

その理由は、後ろ足を自由自在に動かすことにある。

なぜ、平間RAMA和徳の滑りを見た人が感銘を受けるのか。
それは、この動き続ける能力の高さからではないだろうか。
とかく、僕たちはカービング戦士を見ると、「どこで角付け?」「どこで加重を強めるのか?」など、理論的に質問したがるが、肝心なことはその一瞬で何かを感じて行動することに賭かっている。スノーボードという遊びは、その瞬間瞬間が大事で、頭でっかちな考えでは対応できないものなのだ。だから、今日のようなシャバ雪を切り裂くためには、沈まないためにも動き続けるのである。

実際RAMAの滑りを見ていると、まるで車のサスペンションのように足が伸び縮みし続ける。動きが止まることはない。ずいぶんと働き者のスノーボーディングなのだ。同じ姿勢であまり運動をしない楽に乗り続けるような怠けスタイルではない。おそらく自分が「楽しい!」と感じるターンをやり続けるために動き続けているのだろう。だからこそ、舵を決める前足はしっかりとガシっと決めて、後ろ足に自由な選択を残すようなセッティングにしている。
こうした後ろ足の自由度の調整度の高さから、RAMAはこれまで自分の撮影経験にない驚くような画も残した。

こちらの写真、一見するとクールなヒールサイド・ショットに見えるが、実を言うとライダーの方でスプレーの起こる時間や大きさを調整したのである。

その前に撮影した写真は、スプレーが大き過ぎてライダーの姿を隠してしまったのだ。それはそれで良いのだけど、流れを見せれる映像ならともかく、一瞬をとらえる写真では画としてインパクトに欠ける。そこでスプレーのタイミングや大きさを調整し、カメラマンに配慮して再撮影したものなのだ。
凄いね。

暑い日差しの中、みんなで元気に撮影した後は、やはりこの一杯!
ホッシーこの春も楽しい時間を作ってくれて、ありがとう!また来年もぜひ。