春のウィスラーの祭典にGrenade Gamesがやって来た。本日は、二人のライダーが同時にスタートし、その速さで勝者を競うデュアル・モーグルが開催。ダニー・キャス、ルイ・ビトー、その他、カナダのハーフパイプのナショナルチームの選手など強豪が出る中で、優勝した選手はあまりにも意外な人だった!
優勝したこの選手の正体は!?
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本戦の前に昨日、タイムトライアルが行われた。ここで最終本戦に出れるトップ32が決定された。
まずは、残念ながらタイムトライアルで落ちてしまった主だった選手の名を。
アンドリュー・ジーバス、ギオーム・モリセット、ダスティン・クレイベン、マリア・フランス・ロイ、マーク・ソラーズ、マット・ベルジィール、スコーティー・アーノルド、リアーネ・ペロッシ、デニス・バンノック、パーボ・ティッカネン、ロメイン・デ・マルチなど。
ここで、お気づきになったと思うが、そう、この大会は男女混合で争うものなのだ!今どきこんな大会ないぞ。
本戦に残ったのは、大会主催者でもあるGrenade看板のダニー・キャス、その他、イカー・バックストローム、ルイ・ビトー、トラビス・ウィリアムス、イェロ・ニメーラなど。
(以下、さらにくわしい順位表のページへ)
http://www.wssf.com/grenadegames/pdfs/results%20GG%20poker%20run%20final.pdf
しかし、大会本戦当日は、昨日とは打って変わって最悪のアイスバーン。昨日は春のシャバ雪で楽しいモーグルランだったのだが、本戦ではそのまま固くなってしまってしまい、これ以上、最悪なモーグルバーンがない!というほど地獄のバーンと化したのである。取材陣も会場を動くのに、ブーツが雪に食い込まないので、ツルツル滑って危うく落下しそうな状況だ。
通常この時期のウィスラーは、お昼も近くになればシャバシャバするのだが、今日は一日中寒い気温だったので、試合が終わる3時近くまで、ずっと固いバーンだったのだ。
そんな状況だったので、選手たちは「大会なんて出たくない」とばかりになかなかやって来ない。予定スタート時間の午前11時になり来ていた選手は、4、5名程度という状況。そこで、主催者は、「対戦相手が揃っている選手からスタートする」という発表をした。
そんな中、徐々にだが、大会は進行していった。時より、試合間隔が30分上開くという状況だったが。
午後1時も近くなると、「もういくら待っても来ない選手は失格としてします。」ということになり、さらに大会は進行していった。
出場する選手は、固いバーンに四苦八苦。ルイ・ビトーは、ボードをヒールからトゥに切り替えるよりも、そのまま木の葉落としで滑った方が早い、とばかりにターンを切らずに滑っていた。しかし、この方法であえなく一回戦敗退。
他の選手たちもみんな苦労していて、転ぶ選手や旗門をうまく通過できずにハイクアップする姿など何度も見られた。つまり、まともに滑れる選手が皆無という状況だったのだ。
それでも、Grenadeの祭りパワーで、午後2時ぐらいから会場は徐々に熱気が上がって来た。バンドが出るし、ビールは飲み放題だし、ルイ・ビトーなどは大会に負けているにも関わらず、相手の選手を勝手に探して何度もランを繰り返すし、昨日の予選でドロップしているアンドリュー・ジーバスを含め、勝手に乱入している選手もいるし。
途中、女の子の選手が出てジャンプをしないで通過してしまうと、「おっと、これは反則では!」とアナウンス。「だけど、女の子だし、次ちゃんと飛べばOKだよ」というルールができたり。
ダニー・キャスとルイ・ビトーは、わざわざハイクして途中ジャンプする選手に雪を投げる始末。
また、セミ・ファイナルでは両者が同時にゴールし微妙な判定になり、「これは写真判定だ!」と、この手の大会であり得ないことをアナウンス。しかし、たまたまフサキ記者はゴール模様の写真を持っていたので、「あるよ」と見せに行くと、その写真判定が効いたのか、その写真で上位に行っているように見えたダン・レイモンドが勝ち上がった。
specila thanks: Takashi
dmkでもお馴染みのライアン・ラウッシュはロック野郎スタイルで登場! |
カナダのナショナルチームのコーチも務めるベテラン、デニス・バンノックも腹が付くほど大苦戦。 |
向こうダニー・キャスと手前はルイ・ビトー。ルイは木の葉落としで難易度高いガチコチ凸凹を攻めた。 |
ギャル・メソと揶揄されたローガン・ショートのメソッド・エアー。 |
バンドも出てきて、会場はヒートアップ。 |
最後はフサキ記者、ダニーと仲良く記念撮影。 |
http://www.wssf.com/grenadegames/