サイレント・ライダー竹下史也 ブラッコム参上!

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Photo & Story: Fusaki IIDA

DMKでは、この春に7回最新レポートを届けて来たが、たぶんこれが最後!このフィナーレに登場してくれたのは、サイレント・ライダーと呼ばれる兵庫県出身の竹下史也(24歳)。初の海外、カナダのブラッコム・パークに参上した!

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7歳からスノーボードを始めたという史也(ふみや)は、ジュニア世代からかなり注目を浴びていたライダー。ハーフパイプからスロープスタイルまでこなして来た。ストレート・ジャンプでは、バックサイド1260、ダブルコークなど高回転もやるというが、今、最も魅力を感じているのはあまり回転をしないシンプルなスタイル。こだわりをもったグラブ・トリックだ。シーズン中は、恐羅漢スノーパークでディガーをやりながら、クリエイティブなアイテムを設置して映像を残そうと頑張っている。

そもそもサイレント・ライダーと呼ばれる所以は、シャイで話さないから。確かにここでの情報を聞き出すのに、なかなか苦労させられた(笑)。
しかし、話下手だからこそ、スノーボードに賭ける思いが強くなるのかもしれない。ライダーとしては、スノーボードで表現するしか武器はないからだ。そうでなくては、スポンサーなどつかないだろう。

今回のカナダ・トリップは先月末から滞在し、約一か月。そのきっかけは、スポンサーや周りの後押しがあったからだという。海外のスノーボードは、その規模もデカい。そういうところに行って刺激を受けてみたら?とアドバイスを受け、やって来たというのだ。
実際、史也が体験したブラッコムはデカくて驚かされた。フリーライディングもパークも想像をはるかに超える規模だったようだ。
最初の2週間は、ともかくフリーラン主体にパークもちょこちょこ流していたとか。そして、最近ではパークでライディングすることが多くなったという。

もしかしたら、あの日本人ライダーが大挙押し寄せパークが、日本人ライダー祭り状態になっていた時、史也はシュールにブラッコムのグレーシアとか滑っていたのかもしれない。

好きなトリックは、トゥイークにバックワンでのジャパングラブ。ひじょうにシンプルながら、スタイルを感じさせるトリックだ。冒頭のテール・グラブにしてもおもいっきりノーズを下げて、トリッキーな動き。バランスを保つのが難しそうなスタイル。

あと3日ほどでクローズするというブラッコム・パークは、数週間前の賑わいとは違ってとても静かだった。そんな中、サイレント・ライダーは、黙々と己のスノーボーディングに向き合っていた。

 

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