犬猿の仲と思われていたFISとTTRが、オリンピック競技のことで建設的な会談を持っていたことが、TTRリリース文から判明した。
ご存じのように現在のオリンピック出場資格は、FIS(国際スキー連盟)が決めている。
しかし、FISはその名の通り、スキー連盟で、スノーボードの競技に関しては、TTRの方がエキスパートとあると言えよう。
TTRは、FISに対して、ハーフパイプ、スロープスタイルの新しい資格システムを提示したとのことだ。
また、FISとTTRとIOCとの間に、オープンで建設的な会談があった、とのこと。
現在、スノーボードのスロープスタイル種目は、「オリンピックの競技になりそうだ」、ということで注目されている。
IOCオリンピック側が、若者に人気があり世界で注目されているスノーボードのスロープスタイルを五輪種目にしたい、という思惑があるのだ。FISはその意向を受けて、2011に突発的にスロープスタイルの世界選手権を行ったが、トップ選手は集まらなかった。
そんな中、世界主要のスノーボード大会を管轄して来たTTRの協力が必要になったようだ。
またTTRでは、これまでツアー・ランキングを、各大会の総合ポイントの加算で決めていたが、オールラウンドだけでなく、ハーフパイプ(男女)、スロープスタイル(男女)、ビッグ・エアー(男子のみ)のランキングも発表することになった。
2011シーズンは、男子の総合優勝がピート・ピロイネン、女子がジェレミー・アンダーソンということで、ハーフパイプ、スロープ競技者がゴチャマゼの表彰という感はあった。しかし、これからは各種目別でもランキングされるということで、各種目のチャンピオンが決められることになる。
どちらにしてもオリンピックを踏まえた上での動きで、今後、彼らから発するリリースにも注目される。