ワールド・チャンピオンシップスにアンドリューW.K. 登場!

広告 five  

来年2月ノルウェー・オスロでワールド・スノーボード・チャンピオンシップスを行うWSCは、アメリカの有名ロック・ミュージシャンのアンドリューW.K.とパートナー契約を結んだことを発表した。

アンドリューW.K. がスノボ世界選手権に登場!果たしてその歌声のようにスノーボード世界にも台風を巻き起こすのか。

広告

世界のトップ・ライダーが集まる一大スノーボード・イベントにアンドリューW.K.の激しい歌声が聞こえて来る。

このワールド・スノーボード・チャンピオンシップスというのは、世界主要大会を結んでいるTTRと、世界スノーボード協会のWSFが協力して行うもの。来年2月に行うチャンピオンシップスは、WSCが初めて行うビッグ・イベントである。

「4年に一度しかない!」という、言うなればサッカー・ワールドカップのような重要性の高い大会で、サッカーの世界同様に、スノーボーダーの世界では、オリンピック以上の価値観を持たせたい、という思惑もあるようだ。

開催される正式種目は、ハーフパイプとスロープスタイルのみ。
さらにクォーターパイプとストレートジャンプもイベント的要素として取り入れるようだ。

現在、この大会に出場できる資格を持つ日本人選手は、國母和宏、唯一人!カズは、SAJ(全日本スキー連盟)のナショナルチームのメンバーから外れているので、FISのワールドカップや世界選手権には出場できないが、こちらの世界選手権は出場することができるのだ。

(以下、出場資格を獲得している選手たちのページ)
http://www.wsc2012.com/riders/#latest-qualifiers

WSF(世界スノーボード連盟)のことを知らない人は多いが、現在、世界トップのジュニアの選手権などを始め、積極的に世界レベルの大会を行っている団体だ。かつて、FIS(国際スキー連盟)が、スノーボード大会管轄に進出する前、スノーボード界には、ISF(国際スノーボード連盟)というものがあり、当時のトップ・ライダーたちを参加される世界大会を行っていたのだが、WSFはこのISFの継続する団体と言ってもいいような存在だ。TTRとはフレンドリーな関係にある。

ちなみにISFは、2002年に解散し、またアジア地区ISFも2004年に消滅している。ISFは、FISがオリンピックの出場権大会を管轄することによって、そのアイデンティティが失われてしまったのだ。

WSCとしては、スノーボーダーがスノーボーダーのために世界大会を行うという大義名分があり、現在のところTTRにも世界トップ選手が参加することから、この大会は盛り上がりそう。そして、今回、アメリカの有名ロック・ミュージシャンとパートナーになったことも、そのPRの一環だろう。

しかし、本当の意味でこの世界選手権を成功させることは、スノーボード界のロックスター、ショーン・ホワイトが参加するかどうか、ということに掛かって来るのではないだろうか。

かつて、スノーボードが初めて五輪種目になった1998年の長野で、テリエ・ハーコンセンがボイコットしたことにより、五輪は真の世界チャンプを決める大会でなくなってしまった。その亡霊がまた現れてしまうのか。TTRを作ったテリエの執念、いや怨念(?)は、ショーンに届くのか。また時代は違った形で繰り返されてしまうのだろうか。

さらには、このスノーボード世界選手権は、オリンピックの新種目スロープスタイル選手を決める大会になれるか、ということもスノーボード政治世界に渦巻いていて、目が離せないストーリーだ。


http://www.wsc2012.com/ 

 

広告