テリエ・ハーコンセンがコンテンスト引退!

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Volcom Snow Team Newsによると、生きる伝説と言われるテリエ・ハーコンセンがコンテストを引退し、これからフィルムやフォト撮影で活動していくとのこと。

テリエは以前に東京ドーム大会で引退を表明し、その後、復活したことを考えれば、将来、気が変わって復活するなんてこともあるかもしれないけど。だけど、このコンテスト引退背景には、自身でプッシュしていた東京ドーム大会が今季からキャンセルされてしまった要因もありそうだ。自分が出たい大会がない、と思えば「これからは出ない!」と考えたのだろう。

それより何より、最近アップされたSwatchのテリエ・ドキュメンタリー作品『Catch the Moment』をチェックしてほしい!  

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この中でテリエは、これまでトレーニングという考えがあったけど、サーフィンやフットサルがスノーボードにとって良いので、「今ではこういう遊びの中からスノーボードに活かすようにする」という興味深い発言がある。そして、実際にその映像も紹介されている。
また実際テリエはサーフィンがスノーボードのライディングに良い影響を及ぼしたといういうコメントもしている。

この映像の中で紹介されているモーターボートの走りで起こす波で行うユニークなサーフィンは、この日、なんとテリエ2日目のトライだったとのこと。たった2日目でこのライディングのうまさは凄い!「テリエはボード・スポーツの申し子」という紹介もなされている。
タイトルCatch the Moment(瞬間を捕らえる)にあるように、波に乗ったテリエの超スロー映像は、テリエの横乗りスーパーテクを表現した貴重な映像だ。

またこの25分に及ぶドキュメンタリー作品の中でテリエは、「オリンピックは金権体質でスキー団体がスノーボードを奪ってしまった。スノーボードに対してリスペクトしない態度は酷い。」ということも伝えている。最初にスノーボードが五輪種目になった1988年の長野五輪において、テリエは当時、圧倒的な実力者であったのに、ボイコットした。あの時から五輪に対する見解は、まったく変わっていないということを、改めて表明している。

その他、興味深いテリエ・コメントを上げると、「僕はハーフパイプよりもクォーターパイプの方が好き。なぜならジェットコースターのような気分になれるし、もっと高く飛べるから。」というもの。
このクォーターでのテリエのトゥイーク・エアーのスタイルが、カッコいい。何度も見てきたテリエならでのスタイルだけど、改めて天下一品と思わずにはいられない。

またあの世界一高いエアーを決めた瞬間も、紹介されている。
あの時のテリエは、バックサイド・エアーを決めようと思っていたようだが、あまりにも高く飛んで、そのリカバリーで急遽バックサイド360に切り替えてスイッチ着地を選んだような様子も伺える。20メートルからの落下でもし転等していたら、大きな悲劇になっていた可能性もあったが見事にリカバリー。手が暴れてたことで、テリエにしても限界にプッシュしていたことを伺わせてくれる貴重な映像だ。

その他、この作品の中にはニコラス・ミューラー、マーカス・キラーが友情出演で、ライディングも披露するし、またテリエに対する気持ちを語っている。ニコラスは、「テリエはトランジション(注:クォーターなどで最も圧力が掛かるR部分のこと)マスターだ。」というコメントもしている。

Catch the Momentには、テリエの過去から現在のその瞬間映像を収めた、ひじょうに興味深いドキュメンタリー作品だ。

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