【ギア・コラム】アイロンの選び方

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文:ギア博士

みなさんが何気なく使っているアイロンにも、実は選び方のコツがあることをご存じだろうか。今回は効率よく作業を行うためのアイロンの選び方を紹介していこう。

まずもっとも基本となる部分なのだがアイロンはワックスブランドから出ているモノを選ぼう。家庭用アイロンでは熱の伝わり方が一定ではなくまた温度調整もだいたいであるのでホットワックスは問題なく可能であるが、あまり効率よいとは言えない。またアイロンの表面に様々なコーティングがある場合はこのコーティングがはげたり、焦げ付いたりすることもあるので注意が必要だ。もし家庭用アイロンを使っているのなら紙ヤスリなどでこのコーティングを剥がしておいた方がきれいにワックスを伸ばすことができる。
ではなぜワックスブランドから出ているアイロンをおすすめするのか。それはホットワックスを前提に設計されているので使い勝手が良く細かい部分まで効率的にできているから。結果的に作業時間の短縮ができ、ホットワックス=面倒ということもなくなるのだ。さらにその中から使いやすいモデルを選ぶコツを紹介しよう。

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・ 温度調整は上中下などではなくきちんと数字でできているか
上中下などと表示されているのは温度を管理に自信がないからであり、ワックスに加える熱が高すぎたり低すぎたりという状態を招く。低い場合は溶けにくくムラになってしまい、高い場合はソールを焼き付ける原因にもなるので注意したい。

・ 鉄の部分が厚めのものを選ぶ
鉄の部分が極端に薄い物はワックスや板に熱を取られてしまい、一定の温度での作業ができない。結果ムラになったり焼き付きの原因になる。

・ 高出力(400W)のものを選ぶ
高出力の物は鉄板表面の温度を一定に保つのに充分な力を持っているので作業中、一定の温度で効果的にワックスを浸透させることができる。低出力のものだと一度下がってしまった温度を上げるために時間がかかり、また上げている最中は部分的に設定以上の温度になってしまうのでこれもムラ、焼き付きの原因となる。

・ できれば鉄の部分は四角い物
これはペーパーを使ったときに四角い物のほうが使いやすいからと言う理由なので、あまりこだわらなくても大丈夫。

何となく「安いので良いか」と選んでしまいがちだが、効率的に作業をすることを考えれば必然的に選ばれるアイロンは限られてくる。専用のアイロンでやればホットワックスは10分程度できれいに塗ることができる。準備や後かたづけを入れても30分程度。この短い時間で作業が終わりなおかつ板の状態もGOODならばもっと気軽にホットワックスができるようになるので、アイロンを買い換える時やこれからアイロンを買おうと思っている人はきちんとしたアイロンを選んで効率よく作業できるようにすると良いだろう。

最後になるがきちんとした専用アイロンは、作りがしっかりしているので何年も壊れないで使える。すぐに壊れてしまうアイロンと自分の手になじみ長く使えるアイロン。どっちがいいかは全部言わなくてもわかるよね。

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