「マックアース」が世界最大「Compagnie des Alpes」と資本・業務提携

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日本国内で27スキー場を運営する「マックアース」、世界最大のスノーリゾート運営会社「Compagnie des Alpes」と資本・業務提携。

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日本でスノーリゾートを運営する株式会社マックアース(本社:兵庫県養父市、 代表取締役CEO:一ノ本達己)と、世界最大のスノーリゾート運営会社であるフランスのCompagnie des Alpes(カンパニーデザルプ、以下CDA)が資本・業務提携を締結いたしました。

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1961年、兵庫県でスキー場に隣接する食堂からスタートしたマックアースは2008年にスキー場運営に参入。以来6年間で27スキー場にまでその数を増やし、ホテル・野外教育、グリーンリゾート、ゴルフコースなどマウンテンリゾートを中心に事業展開しています。特にスキー場においては、この20年の間に進化を続ける世界のスノーリゾートの潮流から取り残されてしまった日本の現状を変え、ウインタースポーツをブームではなく真の文化として日本のみならずアジアに根付かせるため、この度フランスで現在11のスノーリゾートを運営し、ソチオリンピックにおいては会場運営等を行った世界最大のスノーリゾート運営会社CDAと資本および業務提携をすることにいたしました。

■本提携の背景と目的
マックアースでは、過去のスキーブームで投資された20年前から変わらない高コスト体質の設備とブーム以降の急激な入場者数の減少によるスキー場の経営難増加に対するスキー場再生事業に取り組んでまいりました。数多くのスキー場再生を手がける中で見えてきたことは、各スキー場には異なった強みがあり、グループ内で強み弱みを補完しあうことで、市場としての伸びしろがまだまだあるということです。そして小規模のスキー場でもグループ数が増えれば、マーケティングや設備管理者等を地域毎に設置することが可能となり、コスト・業務の効率化を可能となります。

日本では現在でも、多雪中山間地域の経済を支えるための装置はスキー場以外になく、スキー場が再生すれば、沿線道路沿いの経済も再生し雇用が生まれると考えられます。

マックアースは、日本スノーリゾート界の現状を打破したいと2012年より世界最大のスノーリゾート運営会社CDAにコンタクトを行ってまいりました。
今回の資本・業務提携が実現し、CDAからの最新の技術やノウハウを得ることで経営改善を実施し、競争力を高め、国際的により魅力的なリゾートを創造することを目指してまいります。

■主な提携内容
(1)資本提携:CDAがマックアースの株式を所有(2.5%)

(2)業務提携
1. スキー場のグランドデザイン
・効率のよいリフト配置による、ゲレンデの有効活用
・それに基づく降雪機、圧雪車の配置計画

2. コスト削減(ハード・ソフト両面)
・設備設計技術の供与
・自社整備の強化(整備工場を集約して技術力を上げる。専属の技術者によるコストダウン)
・降雪機などのシステム設計(オートメーション化等)
・CDAの資材調達の共有化及び、一括購入による価格交渉力の強化
・徹底した在庫管理システム

3. 安全管理システム
・リフト:国際基準の社内安全基準を設ける
・圧雪車:グルーミング方法やローテーションについて、独自の基準や方法を構築
・降雪機:自社によるオートメーションシステムの構築

4. スキー場全体のサービス
・スキースクールの運営、国際的なカリキュラムの共同開発
・自社レンタルの運営力向上
・ゲレンデ内カフェで開催されているライブ等、お客様を引きつけるコンテンツの供与

5. インバウンドの取り込み
・アジアのお客様に対して、CDAと共同でマーケット開拓

6. アジアでの事業展開
・日本だけでなくアジア地域においてウインタースポーツ文化を根付かせるために、
スキー先進国フランス・ヨーロッパで培われたCDAのノウハウの供与

■今後の展開
1.マーケット拡大
・スキー場間の差別化戦略ではなく、ウインタースポーツ全体の訴求でマーケットを拡大する
・スキーを滑れる期間を出来る限りのばし、来場頻度を上げる
・適切な設備投資で、スキー場の魅力を上げる

2.アジアをはじめ海外へ“ジャパニーズウインタースポーツ”の訴求
・良質の雪が長期間、降り続けるのは日本だけ
・生活圏から日帰りで行ける
・価格競争により低価格でウインタースポーツを楽しめる

3.アジアのスノーリゾートにおけるリーディングカンパニーを目指す
・日本のみならずアジア地域でウインタースポーツを文化として根付かせる

【マックアースについて】
1961年、兵庫県養父市に前身となる食堂を開業。翌年には民宿もスタートさせ、以来学校団体の受け入れを中心に、スキーやフィールドアスレチックなど野外教育をセットにした宿泊施設を展開。2008年には滋賀県の国境スキー場を皮切りにスキー場運営を開始する。現在、日本国内に27スキー場、24ホテル・野外教育施設、14グリーンリゾート、4キャンプ場、2ゴルフ場を運営(2014年3月1日現在)。
2013年9月期のリゾート事業所総売上は約120億円(ホテル・ゴルフ場等の収入含む)。
2013-14年冬期の運営スキー場総入場者数は累計で約206万人。
URL: http://macearthgroup.com/

一ノ本 達己(いちのもと たつみ/株式会社マックアース 代表取締役CEO)
1967年兵庫県生まれ。1990年京都産業大学経営学部卒。同年マックアース入社。
1995年同社代表取締役就任。2008年よりスキー場再生事業に乗り出す。

【Compagnie des Alpes(カンパニーデザルプ、CDA)について】
1989年にフランスの公共金融機関であるフランス預金供託公庫(Caisse des Dépôts)が設立。アルプス地方を中心にラプラーニュ、ティーニュ、メリベル、レザルクなど11の高級スノーリゾートを運営し、グループスキー場間で集中購買のシステムや安全管理の内製化などを確立する。2002年には冬期以外にも営業が可能なレジャーパーク事業に参入。ヨーロッパで大人気のキャラクター等のテーマパーク15カ所を、フランスをはじめドイツやオランダ、ベルギーなど欧州5カ国に展開している。
2014年の冬期ソチオリンピックでは、会場となったロザ・クトールスキー場の建設・運営に携わり、またレジャーパーク事業においてもモロッコやカナダに進出、
国際的なプロジェクトを拡大。上記以外にも4のスノーリゾート、7のレジャーパークへ出資を行っており、2012-13年度のトータル来場者数は2,600万人を超える。
2013年9月期の売上は678百万ユーロ(約950億円*1ユーロ=140円換算)。
URL(英語): http://www.compagniedesalpes.com/en

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