長野金メダリストのロス・ロブが前彼女に訴えられる

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世界で初めてスノーボードの金メダルに輝いた男、ロス・ロブアリティ。長野五輪でマリファナ吸引騒ぎがあったものの金メダルを奪われることはなかったが、前彼女からの訴えで、とんだスキャンダルに巻き込まれ名誉を奪われるようとしている。

今から遡ること6年前、長野で行われたオリンピックでは、スノーボードがいきなり正式種目になった。この背景には、スノーボードの認知度やそのことからお金が転がるという五輪委員会の思案があったと言われるが、ともかくそんな状況の中でもスノーボード種目は五輪に華々しくデビュー。そして、最初の金メダル受賞は、カナダの英雄ロス・ロブアリティだった。当日は霧の中のジャイアント・スラロームで、見事なスーパーリカバリーで勝ってみせたロス。しかし、そのメダル授賞式の後に、マリファナを吸っていた疑惑が浮上! スノーボード=悪者で押したい一部世間の波に、世界中で「ほら、見たことか!」騒ぎがあったが、地元に帰れば、そのスキャンダルがセンセーショナルになり返って英雄扱い。そして、なんとバブルを迎えていたウィスラーで、家を褒美でもらった。その家、いつの間にやら転売していて、前彼女との共同名義で新たに新しい家を購入。カナダの新聞によると、当初は500万ドル強(5千万円ほど)だったが、今では900万ドルという夢のミリオン価格に近づいていると言う。前彼女は、別れたのでその家を売りたいのだが、当のロスが住む家がないので売れない、と言い張った。そこで裁判を起こされた、というワケだ。
それにしても、ロスほどの英雄が、何で彼女分(半分)も払えないのだろうか? たんなる意地なのか? しかし、よくよく考えてみれば彼の職業は不明であり、どこで収入を得ているのか、と思う。同じ長野のハーフパイプで金に輝いたジャン・シーメンは当時「無名のわけわからん奴が勝った、だからオリンピックはダサイ」など言われていたが、今では泣く子も黙るトップ・ライダーとして活躍。そして、同じロスでも前のソルトレイクでの金メダリストであるロス・パワーズはスノーボード界のスーパースターである。ちなみに本国アメリカでは、ブロックおもちゃレゴのキャラクターにまでなっているのだ。だけど、カナダのロスは、スノーボード界から悲しいほどにソッポを向かれて専門誌などの登場は無に近い。同じプロ・スノーボーダーでも市場が狭いアルペンの方が辛いというところ、か。これがもっとアルペンに理解があるヨーロッパなら、別のストーリーも展開したかもしれないが。結局、仕事と言ったら、オリンピック招致イベントでのパンダ的な役柄ぐらいで、これっといった職がないようだ。
(注:本人に確かめたわけではないので、本当の仕事はわかりません。意外に凄い仕事をやっていたりして!? だけど、間違いなくスノーボード界での活動はないだろう)
前彼女からは、「私にとってはスターでも何でもない」とこき下ろされ、半分の金額を払って解決できる甲斐性もなかった可愛そうなロス・ロブアリティ。金メダルの保持はできたが肝心の名誉が足元から崩れて、これから2010年に向かって行われるバンクーバー・ウィスラー五輪での役割がなくなりそうである。否、逆にこのスキャンダルを利用して、さらに有名になったりして!?