ウィスラー日本人留学生、遺体で発見

カナダBC州ウィスラー(注:ゲレンデはブラッコム)で行方不明になっていた日本人留学生イトウ・アイさんが6日、遺体で発見された。
ウィスラーの捜査隊は、今回の遭難をきっかけに「ウィスラーでは一人滑れらないように」強く訴えた。

イトウさんは先月20日、一人でブラッコムのセブンスヘブンでスノーボードをしているところを目撃されたのを最後に、行方がわからなくなっていた。

行方がわからなくなってから3日も経ってから、捜索し、その間、雪も降ったこともあり捜索が難航していた。

地元捜査を担当したブラッド・シル氏は、「バックカントリーに行こうが、ゲレンデ内でスキー、スノーボードをしようが、一人で滑ることは危険である」と訴えた。

またシル氏は、「彼女は、ゲレンデ内のセブンスヘブンから悪天候のため滑走区域を出てしまい、Fitzsimmons Creek(フィッツマンズ・クリーク)の方に行ってしまったのだろう」と話している。

セブンスヘブンから滑走外へフィッツマンズに流れるには、途中、滑走外を知らせるサインがある。しかし、そこにはロープも張ってなく、ある程度の区間ごとに棒につけたサインがあるだけなので、ウィスラーをあまりよく知らないイトウさんにとっては、そこがあたかもゲレンデ内に見えてしまったのかもしれない。

今回の遭難事故は、まだはっきりとした死因は確定ではないが、典型的な例になるだろう、ということも、シル氏は話している。

イトウさんが行方不明になってから、救助犬などが毎日捜索をしていた。そして発見されたのは、ちょうど捜査を開始して2週間経った4月6日(日)の午後2時半だった。遺体は午後4時半にヘリコプターで運ばれた。

現場には、イトウさんのボードはなく、ボードは途中で捨てられ歩いて山を降ろうとしていたとのことだ。そしてイトウさんは、フィッツマンズ・クリーク(川のこと)に落ち、流水の縁で疲れ果ててしまったようだ。

イトウさんが姿を消した時の夜の温度はマイナス15度。いなくなってから捜査している間に、60センチメートルの雪が降り、すぐに見つけることができなかった。今回発見された領域も、すでに捜していた場所だった。

またイトウさんの捜索人数は40人もいて、これまでのウィスラーの捜索でも最も大きなものの1つだった。

イトウさんのホームステイ家族は、3月23日(日)までRCMPに行方不明であると報告しなかった。というのも、夜通し週末の友人と共に滞在するのは、これまでにもよくあったから、ということ。

イトウさんは、カナダ・ウィスラーに2月に来たばかりの留学生だった。

(以上のニュースは、ウィスラーで掲載された新聞などの報道に参考に執筆しました。)

イトウアイさんのご冥福を心からお祈りいたします。