【ギア・コラム】スペシャルボード

文:ギア博士

ディープパウダー用のパウダーガン、エッジを丸めたジブスペシャル。コアな上級ライダー専用の道具に思われがちですが、実際は中級以上の全てのスノーボーダーに有効な選択だと思います。毎回スペシャルボードを乗るのではなく、スペシャルな一日のためのスペシャルなボード。最高の瞬間を手に入れるためのリーサルウェポンはいかがですか?

良くプロのライダーが「これ一本で全部 OK 」ということを言っていますが、正直プロほどの腕前がない多くの一般スノーボーダーにとってスペシャルな一本はひじょうに効果的だと思います。腰まで埋まるようなパウダーでも短めのフリースタイルボードで、というのは正直キツイです。反対にお気に入りの一本をジブで一瞬でクラッシュさせてしまうのもとても落ち込みます。もちろん「一本で全部 OK 」というのは理想です。何しろ午前と午後であるいは時間単位で板を交換するのはいつでも可能というわけではなく、大抵朝の状況で決めてしまいます。朝はパウダーだったけど、お昼前からパークが調子イイ、って時でも「一本で全部 OK 」ならそのままパークで楽しめます。でも考えてみてください。ご飯を食べるときは箸を使いますけど、ステーキを食べるときはナイフとフォークを使って食べた方が食べやすいですよね。スパゲッティならフォーク、カレーならスプーン。まあ、日本人は器用なので全ての料理を箸で食べてしまいますが・・・。毎日の食事は箸、というのは毎日の滑りはオールラウンドのボード。カレーはスプーンというのはディープパウダーはパウダーガン、スパゲッティはフォークであればジブはジブチューンの短いボードっていう選択も理解しやすいと思います。あれ!?ちょっと強引??(笑)日本人は何でも箸で食べますからね(笑)

それでは、普段はどこ行くのもジーンズだけど、結婚式はジーンズでは、ちょっと無理ですよね。それと同じで TPO (注釈: 時timeと場所placeと場合occasion。また、その3つの条件 )に合わせて板も変えてみるともっと単純に楽しめると思います。例えばフリーランでパウダーを楽しく滑りたいならパウダーモデルを選ぶ。ジブをバリバリに攻めるのであれば思い切って短い板を買ってみる。正直予算的には厳しいかもしれませんが、毎年買い換えるのではなく、余裕のあるときにスペシャルな一本を手に入れておくというのをオススメします。シーズン中に数回だけの登場でもその威力を遺憾なく発揮するスペシャルボード。多くのブランドがスペシャルボードをラインナップに入れているのは何もマニアのためではないのです。本当は一般の人のためにこそスペシャルボードは存在しているのです。最高の瞬間を最低の一瞬にしないためにもスペシャルボードそろそろ一本いかがですか?